「わろてんか」112話。恋と仕事に揺れる隼也(成田凌)が朝ドラヒロインみたい

エキレビ!

2018/2/15 08:30

連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月~土 朝8時~、BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~)
第20週「ボンのご乱心」第112回 2月14日(水)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:鈴木 航


112話はこんな話
隼也(成田凌)がマーチン・ショウの代理人と出会い、日本公演の光が見えてきたかのように思えたが・・・。

仕事と恋がいっぺんに
隼也が栞の会社で働き始めると、マーチン・ショウの関係者から連絡が入る。
大喜びで栞(高橋一生)に報告するが、たくさん企画が持ち込まれるので、ひとつひとつにちゃんと目通ししないといけないとつれない。

だがどうしても気になる隼也は、電話を掛け直し、独断で、代理人ジェイソン・ハミル(ブレイク・クロフォード)と会う。そこには通訳の加納つばき(水上京香)も同行していた。
ハミルは「これは運命だ」と言い、名刺を差し出す。
勇んで、てん(葵わかな)や風太(濱田岳)に相談に行く隼也。
女の人のあられもない姿満載のマーチン・ショウのパンフレットを広げて、トキ(徳永えり)が「はしたない」と飛鳥(森本くるみ)ちゃんの目を覆うエピソードがベタだが微笑ましい。飛鳥ちゃん、かいらしなあ。

みんなが集まる北村家の居間は、藤吉の仏壇のある部屋で、大事な話をいつも藤吉も聞いているような感じがする。この部屋にはいつも明るい日差しが注いでいる。

契約には5万円(いまの1億円)かかると聞いたてんは、 自分たちのやってきた興行は、人と人とのつながりで成り立っているものだから、まずは相手とよく知り合って・・・と言い、風太は、いまは栞の会社に預かってもらっているのだから、栞に聞くべきと諭す。

せっかくのチャンスなのに、みんなが動いてくれない。しかもハミルとなかなか連絡がとれず、焦る隼也は、つばきと会う。なんかいい雰囲気のふたり。つばきがマーチン・ショウが好きと言うから余計にやる気になってしまう。

それを目撃したリリコが「恋と仕事 いっしょくたにしたらあかんで」とにやにやからかう。
リリコがいい感じに登場。にや~と笑うリリコと猫の鳴き声がかぶる遊び心もいい。ちゃんとその前後に猫の鳴き声を入れている。鈴木航演出はおさえるとこおさえていて安心して見られる。

リリコが、恋と仕事について語って説得力があるかというと、微妙なところ。意外とそこは乙女だからと思うのは無粋で、ここは、大阪のツッコみおばちゃんキャラで良いのだろう。リリコ、いいキャラに育ったもんだ。

そして、隼也。
110話のレビューで、“夢に向かってまっしぐらだったり、かなり年上の女性(リリコ)を「ちゃん」づけで呼ぶ自由さをもっていたり、古いものを壊して新しいことを目指したり、「ひよっこ」呼ばわりされたり、まるで、隼也が朝ドラヒロインみたいではないか。”と書いたが、恋と仕事をいっしょくたにして舞い上がっているところも、朝ドラヒロインのようだ。てんが、最初から利発で毅然としているため、隼也のように未熟なキャラが新鮮に映る。男らしさ・女らしさの定義に対して変化が起こっている昨今、男子が朝ドラヒロインになってもいいのかもしれない。

アサリはどうなる
コンビ別れしたアサリ(前野朋哉)は、相方候補の誰も彼もが気に入らず、てん(葵わかな)や万丈目(藤井隆)を困らせる。ここではまた風太は元のガミガミくんに戻っていた。
このエピソードの必要性を書きなさいとテストに出たら、隼也の話ばっかりになると、てんの出番が少なくなってしまう配慮と回答したい。
(木俣冬)

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