幸せは求めるほど遠ざかる? 幸せパラドックスに気をつけて!




いつも笑顔で前向きなポジティブ思考。そんな人こそ幸せだし、そんな風になりたい、なるべきだ――なんて思い込んでいませんか?
本来、自分を表現し他者とつながるためのSNSが幸せ自慢みたいになってしまっているのも、そんな強迫観念にとらわれてしまっているからなのかもしれません。私たちは本当に幸せなのでしょうか? ちょっと重たい話のようになってしまいましたが、普通に生きているだけで十分幸せなはずなのに、まるで青い鳥を探し求めるかのように「幸せ」を求め続けることが、もはや現代病のようになってしまっているという指摘もあります。
いつも前向きに、ポジティブであることが絶対的に素晴らしいという考え方は、一見正しいようでいて実は大きな落とし穴があるのです。

ハピネス(幸せ)の本来の意味って?



幸せとは英語でハピネス(happiness)ですが、一説によるとハプニング(happening)などが語源となっています。本来は、昨日や明日のことを考えすぎたりせず、今この瞬間に起こっていること、生きることという意味でした。シンプルに、ただそこにいるだけで感じられる満ち足りた気持ちや充足感、それが本当の意味でのハピネスだったのです。しかし、今の私たちはたくさんの情報に追い立てられるような日々で、ハピネスとは程遠い日々です。

四六時中ポジティブな人なんてありえない!

そもそも、いつでも前向きでポジティブな気持ちでいられるのでしょうか? 人の気持ちは刻々と変わっていくものです。うれしいことがあってもその状態がずっと続くわけではないし、また反対に悲しい気持ちもいつか薄らぐ時が必ずやってきます。幸せで前向きな気分の時もあれば、後ろ向きでネガティブな感情に襲われる時もあるのが自然なはず。それなのに、いつでもポジティブであることを求められるのは精神的にも大きなストレスです。

どこまで手に入れば「幸せ」になれるの?



それに加え、私たちはいつも誰かと自分を比較し、優劣をつけるのが日常となっています。スクールカースト、学歴、年収、女子力などなど、比較するカテゴリーは無限に存在し「今のままではダメ、もっと上を目指さなきゃ」というプレッシャーが働きます。でも、そのすべてにおいて“合格点”でないと、幸せにはなれないのでしょうか? もっとかわいければ、もっと頭がよければ……なんて考えていくと、幸せはいつまでたっても手に入りません。

何が自分にとって本当の幸せなのか、よく考えてみよう

かわいいルックスのほうが絶対モテる、お金は多いほど幸せ、なんてステレオタイプな考え方はやめて、何が自分にとって大切か、幸せと感じられることなのか、一度よく考えてみる必要がありそうです。“ハピネス”の本来の意味からも明らかなように、いろんなことにくよくよ悩んだり、劣等感やコンプレックスを抱かなくても、ありのままの自分でいるだけで満ち足りた気分になる状態こそが幸せの原点なのです。

私たちは努力したり、頑張ったりしないと幸せになれないと思いがち。でも、幸せは求めれば求めるほど遠ざかっていくのかもしれません。取り立てて恵まれた環境でなくても、日々健康で大きな心配もなく過ごすことができたら、それだけでも幸せと思えたら……きっと心にゆとりも生まれ、いたずらに“青い鳥”を探そうとすることもなくなるでしょう。

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