「海賊版サイトなどが利益をむさぼっている」日本漫画家協会が異例の声明

かみあぷ速報

2018/2/14 17:00


マンガコミックスの販売減少の原因の1つと言われている違法漫画サイトですが、これに対し日本漫画家協会が異例の声明を発表しました。

■なくならない漫画違法サイト


違法アップロードといえばYouTubeですが、いまだにテレビ番組やアニメ、音楽などがアップロードされ続けているのは皆さんもご存じの通り。


運営するGoogleもあの手この手で対策するも、イタチゴッコなのが実情なんですよね。

同じように最近問題視されているのが、漫画の海賊版サイトの存在。

昨年には2サイトほど有名サイトが摘発されていますが、とあるサイトは現在も健在で最新のコミックスが常にアップロードされて公開されている状態になっています。

モザイク処理しています


いまや正規の手続きを踏んで、商業漫画を無料公開している漫画アプリもあるのでややこしいのですが、このサイトはサイト説明にて、

XXXXはネット上に落ちている画像を機械で収集して保存しているウェブ型クローンサイトです。


と主張。

「違法ではないか?」という質問については、「違法ではない」としています。


これを見た子供やあまり事情に詳しくない人は、「このサイトは違法ではないから大丈夫だ」と勘違いしてしまう可能性もありますよね。

さらに「権利者の方に」の説明では同サイトでは自サイトではサーバーに画像を保存しておらず、あくまで画像保管先に問い合わせて欲しいとしています。


自分達はあくまでネット上の画像をリンクして表示しているだけだから、関係ないという体裁だと思うのですが…それはそれでどうなんでしょうね。

これはあくまで一例な訳ですが、こんな形で漫画の海賊版サイトはいくつも存在しており、それがマンガコミックの売上げに少なからず影響しているという見方も。

そのようなこともあってか、ちばてつや氏が理事長を務める日本漫画家協会は海賊版サイトに対する声明を発表したんです。


その要旨をまとめると…
  • パソコンや携帯の普及でマンガの読まれ方も変わってきた
  • 以前よりも手軽に手に持ってもらえるのはよいこと
  • 創作にまったく関わっていない海賊版サイトが利益をむさぼっている
  • このままでは日本の色々な文化の体力が削られてしまい、滅びてしまう

となります。

要は漫画が色々な形で読まれるのは喜ばしいことだけど、その一方でお金を払わずに読めてしまう海賊版サイトのせいで、創作者に適切にお金が回らない状況が起きており、


それが長く続けば創作活動が継続できず、衰退してしまうということですよね。

もちろんこれは漫画だけの話ではなく、音楽や映像の世界でも同様にコンテンツの作成にはお金が掛かっており、それに対価を支払うことで次の作品に繋がるというのはもっともなお話。

一方で正規のものとはいえ無料で読める漫画アプリもあるので、なぜ無料で読めるのか?を分かりやすく伝えるなど、本来はタダではないことをもっと伝えるなどを義務づけるなど必要なのかもしれません。

公益社団法人日本漫画家協会による声明全文。

パソコンや携帯電話など、デジタル技術が発達して、マンガの読まれ方はずいぶん変わりました。

そして以前よりもずっと気軽に、容易く作品を手にしてもらえるようになっています。

本当にすばらしいことだと思います。

私たちマンガ家に限らず、ものを創作する人間は、作品を読んだり、観たり、聴いたりしてくれる人たちに、まずは楽しんでもらいたい、と考えています。

そして、一生懸命作り上げた作品がきちんとみなさんの心に届き、感動として実を結んだときに、私たち作り手は充実感とか達成感を感じ、また次の創作に向けて頑張ることができるのです。

でもそれには、作り手と、作品を利用するみなさんが、きちんとした「輪」のなかでつながっていることが大事です。

残念ながら最近、私たち作り手がその「輪」の外に追いやられてしまうことが増えています。

その代わりに、全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトなどが、利益をむさぼっている現実があります。

世の中には、マンガ以外にもたくさんの作品があふれています。

それらを観たり、読んだりするときに、その「輪」のなかに、創作した人たちがちゃんと一緒に入っているだろうか? と、ちょっと考えてみてくれませんか?

私たち作り手は、どんなに頑張っても、その「輪」の外側では作品を作り続けられないのです。

このままの状態が続けば、日本のいろいろな文化が体力を削られてしまい、ついには滅びてしまうことでしょう。

そのことをとても心配しているのです。

引用元:公益社団法人日本漫画家協会

2018.2.14 17:37追記
記事内にて指摘しているサイト名が出てしまっていたため、一部修正いたしました。

ライターのひとこと




出版社はキャリアと連携して、海賊版サイトのフィルタリングなど根本的な部分から手を打つなどできたらいいんですけど…

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