一度口に出した言葉は決して元には戻せない


米Lifehackerが人生の役に立つ言葉を紹介するシリーズ「Mid-Week Meditations」へようこそ。ストア派哲学のストイックな知恵を探求し、それを使って自らを省みて、人生を好転させましょう。

今回ご紹介するのは、ディオゲネス・ラエルティオスによって引用された、キティオンのゼノンの格言です。ゼノンのこの格言は、いちど口から出た言葉は二度と元に戻せないことを、私たちに思い出させてくれます。

舌でつまずくよりは、足でつまずくほうがましだ。

Lives of the Eminent Philosophers, 7.1.26

その意味するもの


足でつまずいても、また立ち上がって、何事もなかったように歩き出すことができます。誰だって、ときにはこのぐらいの失敗はするものです。人前で転んで恥ずかしい思いをすることもありますが、他人の目を気にしすぎなければ、なんということはありません。

一方、舌でつまずいたときに、転がり出るのは言葉だけではありません。他者を傷つけるかもしれない考え、願望、見解も解き放たれてしまいます。ひとたび相手を傷つける言葉を発してしまえば、二度と元には戻れません。ただ立ち上がって、何事もなかったように歩きだすというわけにはいかないのです。傷つけた相手に許しを請い、相手が手を差し伸べてくれるのを期待するしかありません。

そこから学べること


言葉を発する前によく考えてください。いちど発した言葉、書いた言葉、ツイートした言葉は決して元には戻りません。ページを燃やしたり、ツイートやFacebookのコメントを削除することはできても、誰かの心の中に入り込んだ言葉を取り戻すことはできないのです。

たとえあなたが、どうしてあんな人を傷つけるような言葉を発してしまったのか思い出せなくなっても、世界は決して忘れません。ですので、言う価値があると確信が持てないことは言うべきではないのです。たとえわずかでも言わないほうがいいかもしれないと思ったのなら、口をつぐむか、少なくとも、その言葉を言うべき、もっとふさわしいタイミングが来るまでとっておきましょう。

人を傷つける言葉を放ってしまったときは、なかったことにしようとしたり、そっちが誤解している、などと言うことのないように。そうではなく、ただ素直に謝ってください。言うべきでない言葉を言ったことを謝罪し、相手を傷つけたことを謝罪し、これからは気をつけると約束してください。それでも、相手は許してくれないかもしれません。舌でつまづいてはいけないのは、まさにそういうことがあるからです。

Image: Bryon Lippincott/Flickr

Patrick Allan - Lifehacker US[原文

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