“制服すらNG”で沈むAV業界……最後の希望は「同人AV」しかないのか

日刊サイゾー

2018/2/12 16:00


 ここ最近、夜のお供にアダルトビデオを観賞していて「これは、ちょっとな……」といいたくなるほど、ある変化が気になって仕方ない人が多いのではなかろうか。

まず、さまざまな作品で増えているのが冒頭などに字幕で表示される「同意を得て撮影しています」の文字。これは、社会問題化する出演強要に対応したものだが、それに加えて表現の方法やタイトルにまで、さまざまな規制が及んでいるのだ。

「どんな表現がNGにされるのかは、警察当局の胸ひとつ。いつ逮捕されるのか危ない橋を渡っていると思います。いつまでも、続けられる仕事じゃないですよね」

あるAV制作会社の関係者からは、そんな話も。そうした摘発の恐れがある中で、審査機関による審査を経て流通するAVには、多くの制約が課せられるようになっているのだ。

「タイトルに“ロリ”などの表現は、もってのほか。それに加えて、昨年からは女子高生などをイメージさせる制服も許されなくなりました。これまでの制作では、ルーティーンでシチュエーションのひとつに制服を入れることもありましたが、もう使うこともできませんよ」(前述関係者)

加えて、凌辱的な表現にも極めて厳しい目が向けられるようになった。結局のところ、海外のポルノのようなノーマルな設定でのセックス表現以外は許されなくなっていく流れが現状といえる。

本来なら「業界の危機」といえるのだが、そうならないのには、理由がある。

「流通が寡占化しているのが理由です。ある流通会社は傘下の制作会社のAVで、未発売のものを2,000本近くストックしているともいわれています。当局に目をつけられそうなAVをはじいても、さほど損はしないという態度です。泣くのは制作会社だけですよ」(同関係者)

そうした中で、制作会社のフロンティアとなっているのが同人AVである。

「げっちゅ屋のダウンロード販売の同人AVのタイトル数はうなぎのぼり。理由は、不満を感じる制作会社が同人へと転換しているからです。その、げっちゅ屋は法務を強化し、アダルトビデオのメーカーなどでつくる団体・NPO法人知的財産振興協会(IPPA)の基準を遵守しつつも、表現の許容範囲が広いのです」(同)

すでに多くの制作会社が廃業を余儀なくされているというAV業界だが、その実態は同人AVへの移行だという。締め付けを経て、新たな形でAVが進化することになるのか。
(文=特別取材班)

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