SILENT SIREN ファンが選んだリクエストライブ開催

dwango.jp news

2018/2/12 13:29

2月11日、EX THEATER ROPPONGIにて“別冊カドカワDirecT Presents「Silent Siren サイファミVSサイサイ ALL TIME REQUEST LIVE」”が開催された。これは、2017年・下半期のSilent Sirenの活動に密着取材していた「別冊カドカワDirecT」による企画で、彼女たちが表紙を飾る最新号の発売記念と共に、同プロジェクトの集大成となるライブ。
タイトルにもあるとおり、この日のライブはSilent Sirenのインディーズ時代から最新シングル『ジャストミート』まで、全85曲からサイサイファミリー(※Silent Sirenファンの総称)の投票をもとにセットリストを組んだ。これはサイサイ初の試みだ。
会場の扉を開けると、三方をロープとポストに囲まれたリング風のステージが目に飛び込んでくる。“サイファミVSサイサイ”というタイトルどおりのセットだ。場内はバンドのイメージカラーであるピンクのTシャツ姿のサイファミで埋め尽くされていて、開演前から熱気がすごい。
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最初に登場したのはオープニングアクトのMade in Raga-sa。昨年の“サイサイフェス”で行われたTent Stageオーディションでグランプリを獲得した4ピースロックバンドだ。切なげなメロディと力強い演奏が魅力で、結成からまだ3年弱とは思えない堂々たるパフォーマンスを見せた。
さあ、ついにサイサイの登場。ステージが暗転し、会場を揺るがすほどの歓声が響くなか、ステージ後方に設置されたスクリーンにオープニング映像が流れる。「見せてやるよ、うちらの本気!」「余裕っしょ!」「うちらの圧勝だね!」といったサイサイメンバーの意気込みと、ライブ前に収録されたサイファミたちによるコメントが交互に流れる演出で、のっけから対決ムードを煽る。
そして、『無音の警告」にのってメンバーがステージに現れると、場内はさらに大きな歓声に包まれた。サイファミ注目の1曲目は『Routine』。イントロが鳴らされると同時にスクリーンに浮かび上がるのは「7位」の文字。こんな形で各楽曲の順位が発表されていく。続いて、「思い切りかかってこいよー!」というすぅの絶叫とともに始まったのはアップテンポなナンバー『イブニングスター』(8位)。すぅ(Vo&Gt)が彼女のお母さんを想いながら書いた曲で、ライブで披露されるのは数年ぶりとのこと。さっそくのレア曲投入に客席は大いに湧いた。
さらに、「最後までみんな気合い入れていくぞー!」(すぅ)というMCを挟んで、『want CHU♡』(4位)のイントロが鳴らされると、再び喜びと興奮が入り混じった歓声が上がる。ゆかるん(Key)のリードに合わせて、フロアでは手が一斉に左右に揺れた。間髪入れずに『→』(3位)、『初恋記念日』(10位)とポップなナンバーが続くが、「ここから切り替えて、もっともっと声出せますかー!」というあいにゃん(Ba)の煽りとともに始まった『milk boy』(6位)で一気にテンポアップ。ひなんちゅ(Dr)が叩き出す性急でタイトなビートで場内の熱がグッと高まる。この楽曲の振り幅はサイサイならではのもの。実にかっこいい。
ちなみに、この日のステージ衣装もサイファミの投票によって選出された。1位を獲得したのは、2015年に行われた“年末スペシャルライブ 覚悟と挑戦”の衣装。ワールドツアーでも着用した和を意識したものだ。
MCを挟んだあとの中盤戦は、ポップでキュートな『stella☆』(13位)からエモーショナルで疾走感のある『八月の夜』(15位)という、サイサイの魅力をギュッと凝縮した流れから、アルバム未収録のカップリング曲ながら厚い支持を集めている『チャイナキッス』(14位)になだれ込むという実にスリリングな展開。これに対してサイファミは拳を突き上げて応えていた。
この流れを受けて、ひなんちゅは「“え、ここでこう来るの?”っていう異様なセットリストでやってます」と今回の狙いを告白。続いて、サイサイがCM出演している中華そば専門店「天下一品」の木村勉 社長が京都からこの日のために来場したことが告げられると、一斉に「社長!社長!」というコールが沸き起り、木村社長が立ち上がってそれに応えるという微笑ましい一幕も。
「めちゃめちゃ久しぶりにやる曲」というMCに導かれて爪弾かれたのは『Delay』(11位)のイントロ。最近のライブで披露されることはないが、メロディアスな隠れた名曲だ。これを受けて、「何年か振りにやる曲もあるから」と前半のMCで不安まじりに話していたすぅも、「昔の曲を今やるっていうのは楽しいね」と満足げな表情を浮かべていた。
さあ、残るは第1位。これまでのランキングをおさらいしたあとに発表されたのは、エモーショナルな疾走系ロックナンバー『Limited』。これも久しぶりにプレイされた曲だが、近年顕著な4人のスキルアップに伴って全く別の曲に聞こえる。実はこの日、他にもそんな曲が多かった。
ランキング発表後は、『ジャストミート』~『DanceMusiQ』~『フジヤマディスコ』という最近の鉄板の流れで大盛り上がりのうちに本編終了。アンコールでは、3月18日から始まるツアー「LIVE TOUR 2018 ~”Girls will be Bears”TOUR~」の予告編とも言える、最新作『GIRLS POWER』収録の新曲『merry-go-round』をライブ初披露。前のめりな熱い演奏で、来るツアーに賭けるメンバーの気合いが伝わってきた。そして、最後は『チェリボム』で全員が踊りまくって大団円を迎えた。
蓋を開けてみれば、特定の時期に偏ることなく、様々な時期の様々な楽曲が選ばれるという理想的な投票結果となり、サイサイに対するサイファミの深い愛情と、それをしっかり受け止め、数倍にして返すサイサイの懐の深さが伝わってくる素晴らしい一夜となった。
撮影 / ハタサトシ 
取材・文 / 阿刀“DA”大志

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