大きな胸を小さく見せるブラが大ヒットした理由

2月12日はブラジャーの日。アメリカで「ブラジャー」が特許申請されたのがこの記念日の由来のようだ。日本でブラジャーは1929年から生産されはじめ、戦後、女性のファッションが和装から洋装へと変化する中で、バストを形よく演出し、シルエットを美しく整える下着として定着してきた。なぜ女性はブラジャーを着けるのかでもご紹介したように、ブラジャーを矯正やバストアップ目的に身に付けている女性は多い。そんな中、2010年にワコールが発売した「小さく見せるブラ」が大ヒット中というから驚きだ。そこで早速、ワコールの中村岬さんに大きな胸を小さく見せるブラが大ヒットした理由を伺ってみた。

■大きな胸がコンプレックスの女性もいる

「小さく見せるブラ」の需要が高まっているのは、食べ物の欧米化などにより、バストが大きい女性が増えているということだろうか。

「現代女性のバストが昔に比べて大きくなっているとは言い切れませんが、『小さく見せるブラ』は2010年の発売以来、大ヒット商品となっています。『胸を小さく見せる』という、これまでのブラジャーの役割とは全く異なる方向性での企画開発でワコールウェブストアのみの販売、当時は社内でも『大当たりはないだろう』と思われていました。しかし予想は大きく外れ、発売1週間で完売するという大記録を達成しました。店頭も含め2017年12月までの累計販売数は110万枚を突破。特にワコールウェブストアでの人気が高い商品です」(中村さん)

では「小さく見せるブラ」の企画開発に至ったきっかけは何だろうか。

「2009年に20 ~40 代女性590 名にインターネットにてアンケート調査を実施したところ、『ブラジャーに求めること』という設問に対して、『バストをコンパクトに見せたい』、『無理に盛り上げたくない』というニーズが10.7%あることがわかりました。『胸を大きく見せる』という機能を持ったブラジャーが主流の中、この結果を踏まえ、お客様のご要望にお応えできる『小さく見せるブラ』の企画発売に至りました」(中村さん)

「小さなものを大きく見せたい」という願望より、「大きなものを小さく見せたい」という願望のほうが切実なのかもしれない。

■胸を小さく見せる設計

大きなバストを小さく見せるための、構造上の工夫について教えてもらった。

「小さく見せるブラには、『ストラップレス』、『3/4カップ』、『フルカップ』と3種がございます。ストラップレスタイプは、前中心のワイヤーを低くすることでバストのボリュームを逃がすため、着痩せ効果も期待できる構造です。体の形状に合わせた新立体構造(特許出願中)により、カップ上辺がひと繋ぎとなってバストを支えるため、ズレにくいのも大きなポイントです」(中村さん)

ストラップレスだが、別売りのストラップをつけることも可能だという。

華やかなデザインの「3/4カップタイプ」では小胸に見せるためにどんな工夫が施されているのだろう。

「3/4カップタイプは、バストトップからサイドをおさえる『ほっそりシート(特許 第5807735号)』で、ボリュームを上下のカップに逃がしてバストをコンパクトにしながら、サイドでしっかりと脇をおさえる構造です」(中村さん)

これなら、大きな胸もきれいなシルエットにおさまりそうだ。

「フルカップタイプは、ワイヤーを広げてバストトップの位置を低くし、胸のボリュームや突出感をコンパクトにおさえます。カップの表と裏の間に伸びにくいほっそりシートを使用し、脇をしっかりおさえる工夫も施されています」(中村さん)

サイズや着る服、季節、好みなどに応じても選べそうだ。

愛用者からは、大きな胸が目立たなくなったことで、「着たい服が自信を持って着られるようになった」、「周りの人の目線が気にならなくなった」、「胸を張って堂々と歩くことができるようになった」といった喜びの声が数多く届くそう。個々のお悩みに寄り添う商品なら、大ヒットが続いてもおかしくないだろう。

●専門家プロフィール:中村 岬
2016年 株式会社ワコール総合企画室 広報・宣伝 宣伝・PR課入社。スタイリストやマスコミなどに対し、企画に沿った商品情報を発信。下着に限らず女性のライフスタイルや思考などについても情報収集を欠かさない。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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