フランスの「運転中のスマホ対策」がさらに厳しく。ルール強化で事故防止へ

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Image: Matthew Dixon/Shutter.com

ただ道路の片側に寄せるだけじゃすみません。

運転中のスマホ使用を徹底的に禁じる法律を打ち出したフランスの最高裁判所。その内容は、緊急時以外にスマホを使いたいなら、運転手は指定された駐車場でエンジンを停止させる必要があるというもの。

ハンズフリーでの使用はOKで、APHによるとワイヤレスイヤフォンの使用は制限されているとのこと。Le Figaroによると、この新しい法律に違反した場合は135ユーロ(約1万8千円)の罰金を課せられることになるのだとか。ヨーロッパではこのように(当然ながら)運転中のスマホ使用を禁じるなかで、ハンズフリー使用は許可するというスタイルが一般的です。ただ今回フランスで施行される新たな法律のように、指定された場所でエンジンを停止すること、およびヘッドフォンやイヤホンを制限するというのは、規制を新たなレベルに展開するような動きだといえます。

現地ニュースサイトのThe Localによると、この新たな法律制定のきっかけは、ある運転手がスマホをいじるためにハザードランプを点灯させ、環状交差点で車を停止させたなんてことがあったのだとか。日本ではここで「まったく非常識な人がいるもんだ...さぁ法律をつくろう」とはなりませんが、この背景にはフランスが抱える問題があるようです。

同国は2013年、交通事故に関連した死亡者数がほとんど見られなかったにも関わらず、それ以降は上昇するという状況に直面してきました。2016年の道路上の死亡事故は約3,500件。こうした状況から政府は、運転中のスマホ利用者に厳しい法律を打ち出しただけでなく、速度制限を落とすこと、飲酒運転の常習者にはイグニッション・インターロック装置の取り付け、スピード違反で免停になったことのあるドライバーには速度制限装置を取りつけさせるなど、さまざまな対策を講じています。

ETSCによれば、同政府はまた、アプリやポータブルGPS機器を使って、固定セキュリティカメラの位置を示すのをすでに禁止しているほか、定期的に変わる警察の取り締まりエリアを「Waze」や「Coyote」などのアプリでシェアするのを防ぐための手段を今年の終わり頃には開始させることを明かしています。

隣国で暮らしている私としては、フランスナンバーの車の運転マナー問題が話題になることは私の周りでも度々あります。もちろん全員がそうだというわけではないので、フランスナンバーを掲げてちゃんと運転している人たちが気の毒になるのですが。いずれにしても政府の取り締まりがプラスに働けばいいなぁと思わずにはいられません。

Image: Matthew Dixon/Shutter.com
Source: Le Figaro via Engadget, European Transport Safety Council, Airport Parking & Hotels, The Local(1, 2), The Guardian

Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)

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