ニッチェ・江上、銀幕デビューで女優に目覚める!?

ザテレビジョン

2018/2/10 11:23

映画「ヒメアノ~ル」(2016年)で話題を集めた吉田恵輔が監督・脚本を手掛けた「犬猿」が、2月10日よりテアトル新宿ほかにて全国公開中。

本作は “兄弟”“姉妹”が持つ、羨望・嫉妬・愛憎が入り交じった感情を描く。強盗罪で服役していた兄・卓司(新井浩文)と印刷会社の営業マン・和成(窪田正孝)、小さな印刷所を営む姉・由利亜(ニッチェ・江上敬子)とその手伝いをする妹・真子(筧美和子)。この2組が出会い、それぞれの関係が大きくゆがみはじめ、“犬猿”のバトルを繰り広げる。

今回、映画初出演の江上にインタビューを行い、自身の役柄や撮影現場でのエピソードなどを聞いた。

■ 由利亜は昔の江上に似ていた!?

――由利亜という役は、吉田監督が江上さんをイメージして書かれたキャラクターで、「ぜひ江上さんにお願いしたい」というオファーがあったと聞きました。

びっくりしたのですが、ありがたい話だと思いました。台本を読んだ時すごく由利亜に感情移入できましたし、由利亜って自分の容姿に自信のない人が誰しも一度は抱く感情を集約した役だと思うんです。私も小さい頃からそういう部分を持って育ってきたところがあるので、グッときましたね。

――由利亜の気持ちに共感できたということですか?

自分に自信がないから、かたくなになっちゃったり、意固地になっちゃったりとか…。そして、人の駄目な部分を見つけて言うことによって自分が癒やされるとか、自分の存在意義を見つけるとか…そういうところは共感できました。演じているというか、昔の自分がいる感じでした。今は結婚したので、穏やかな日々を過ごしています(笑)!

――では、あまり役作りをされたという感じではないのですか?

そうですね。台本の役名のところに、「由利亜は太っていて容姿がみにくい女性」って書いてあったので、そういう気持ちでいた方がいいんだなと思って、自分がみにくい女性だと思うようにしました(笑)。

■ 初めて相方に嫉妬されました(笑)

――共演者の窪田正孝さん、新井浩文さん、筧美和子さんとは初共演ですか?

窪田くんは、ちょっとあいさつしたことがありますね。うちの相方(近藤くみこ)が、めちゃめちゃ窪田くんのファンなんですよ! 窪田くんがデビューして間もないころに「ケータイ捜査官7」(2008-2009年、テレビ東京系)に出ていたんです。その時に近藤さんが「すごく格好いい人を見つけた! もう、最高なの!!」って言っていて。それからは、窪田くんが出ている作品をずっと見ているみたいです。

その後、「オールスター感謝祭」(TBS系)で女芸人が俳優さんのために体を張る企画があったんですが、そこに窪田くんが出ていて、近藤さんがめちゃめちゃ頑張って優勝したんです(笑)! なので、お会いしたのは3年ぶりくらいぶりですね。近藤さんに映画で共演することを話したら、「私、これまで江上さんの仕事に嫉妬したことはなかったけど、今回だけはめちゃめちゃ嫉妬している!」ってすごい顔で言われました (笑)。

――そんな江上さんは今回、窪田さん演じる卓司に恋心を抱き、筧さん演じる妹・真子に嫉妬する役どころですね。

私も由利亜に似ていて、恋愛に関しては嫉妬しかない人生でしたね。自分の中では自分を美化していて「こういうふうに恋愛したい!」と思い描いているものがあるけど、結局はもともと自分が持っているものは変えられず最終的にはうまくいかなくて…。

(由利亜は)自分の中では、中身は妹のような胸も大きくてスタイルのいい女性でいるんですけど、実際は違う。そこの中身と外見の滑稽さに胸が苦しくなりましたね。

――真子は真子で、由利亜の頭がいいところとか仕事ができるところに嫉妬していますよね。

でも、私(由利亜)から言わせてもらうと、「そこって努力でなんとかなるんじゃないの?」って思うんです。こっちは努力でなんともならない部分で苦しんでいるのにと思うと、嫉妬やねたみがすごいんだと思うんですよ。だから、私もやっていて苦しかったです。やっぱり由利亜は報われないし、切ないですね。でも、きっと身の丈に合った恋愛を覚えていくんだろうなと思います。私自身もそういうふうに生きてきたので。

■ 江上と筧がぶつかり合うシーンも!

――筧さんとは結構バチバチぶつかり合うシーンがありましたが、お互い遠慮はありましたか?

結構、私は初共演の方とも距離を詰めがちなんです。だから、筧ちゃんとも、2回目の撮影終わりに2人で飲みに行ったんですよ。そこですごく仲良くなっちゃいました。今でも頻繁にご飯にいきますね。筧ちゃんが「えのさん、えのさん!」ってすごく慕ってくれて、かわいい妹です!

だから、けんかのシーンは2人で「思いっ切りやろうね!」って話していたんです。筧ちゃんも、「仲良くなれた相手で良かった」って言っていました。

――男性陣はいかがでしたか?

窪田くんはムードメーカーでしたね。すごく話し掛けてくれて、スタッフさんにもまんべんなく話していて、優しい方でしたね。

新井さんも優しい方でした。私が想像していたまんまの感じでした。見た目は怖そうですけど、ひょうひょうとしていらっしゃいました。

――ストーリー的にはちょっと重い感じもしますが、現場は楽しそうですね。

でも、個性はバラバラでしたよ(笑)。新井さんもおっしゃっていたけど、みんないい人だけど話が合うやつは1人もいないなって(苦笑)。

■ 実は由利亜の眼鏡は自前なんです!

――撮影を振り返り、思い出に残るエピソードはありますか?

衣装合わせの時に、監督が由利亜の私服や制服を見てくださいました。由利亜は眼鏡をかけているという設定なんですけど、衣装さんが用意してくださった眼鏡の中にしっくりくる物がなかったんです。私、普段は眼鏡ですけど、その眼鏡がしくりきて、結局いつもかけている眼鏡を撮影で使いました。

監督いわく、「本当に自分に合うって思って探した眼鏡に見える」っておっしゃったんです。監督はすごいなと思いました。そこは印象に残っていますね。私的にもナチュラルな感じで役に入れて良かったなと。

――印象に残っているシーンや言葉はありますか?

最後に筧ちゃんと2人ですごく感情が高まるシーンがあります。実際に救急車に乗って、筧ちゃんに自分の気持ちをぶちまけるんです。すごく狭い空間の中で、筧ちゃんとの距離がすごく近くて、私自身もすごく心拍数が上がって…由利亜なのか自分なのか分からない感じでしゃべっていましたね。

そうしたら、筧ちゃんも本読みの時と全然違った感じのテンションになって、なんだかよく分んないけどすごかったです。すごく熱くて、クラッとする感じがして、あそこは夢か幻かみたいな感じで終わっちゃいました。あとから見たら、すごく迫力あるシーンでしたね。

このシーンは本読みの時、筧ちゃんが監督に「ちょっと違うんだよねー。ここは何回も回すけど心折れないでね」って何度も言われていたシーンだったんです。それが、なんと本番では一発OKだったんですよ! 筧ちゃんは、「私が死にそうな顔をしていていたから泣けた」っていっていましたね(笑)。

■ コントの演技力もワンランクアップ!?

――ご自身もきょうだい(姉と弟)がいらっしゃいますが、嫉妬を感じた事はありますか?

ありましたね。私は姉と全然似ていないんですよ。どちらかというと私は頭も良くないし、昔からポチャリだったんです。お姉ちゃんは色が白くて、私の中ではかわいかったです。だから、私はお姉ちゃんにないことをするようにしていました。例えば、お姉ちゃんが青を選んだら私は赤を選ぶとか。お姉ちゃんが選ぶ物は、選ばなかったですね。弟は双子かっていうくらい、顔が似ているんです(笑)。だから嫉妬とかはなかったですね。

今は、お姉ちゃんも弟も地元で働きながら家族のそばで暮らしていて、きょうだいの中で私が一番好きなことをさせてもらっているので、そこはすごく感謝しています。大人になってから、いろいろ話せることも増えましたし。だから、昔と今では関係性がまったく違いますね。

――では、これから作品を見る方にメッセージをお願いします。

一番そばにいるからこそ、憎くなったりすることってあると思うんです。でも、それってきっと他の人も思っていることだし、そう思っちゃいけなと思う気持ちもあるのかなと。でも、私は嫌いだったら嫌いでいいと思うし、そういう人もいていいのかなと思うんです。

結局のところ私が言いたいのは、由利亜は幸せになりますっていうことです。こんないい役で出させていただいたので、迫真の演技を見ていただきたいですね。女優として出させていただいたので、コントの演技力もワンランク上がったんじゃないかと思っています(笑)!(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/136966/

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