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最高に美しい綾瀬はるか×情けない坂口健太郎「今夜、ロマンス劇場で」武内英樹監督と稲葉直人Pが語る

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2月10日(土)公開の映画『今夜、ロマンス劇場で』。
映画監督になることを目指している青年・健司(坂口健太郎)が、映画の中の憧れのお姫様・美雪(綾瀬はるか)と出会う。「人の温もりに触れると消えてしまう」という秘密を抱えた美雪と、彼女を想う健司。愛しているのに触れられない2人の切ないラブストーリーだ。


映画オリジナル作品として描かれる今作。武内英樹監督と稲葉直人プロデューサーに、キャストや映画作品への思いをうかがった。

今までで一番美しい綾瀬はるか。坂口健太郎は情けない男?


───制作発表のときの、武内監督の「今までの作品の中で、一番美しい綾瀬はるかを撮りたい」(参考記事)という意気込みのコメントが印象的でした。こだわりや、見てほしいポイントはどんなところでしょうか。

稲葉 僕はこの作品を「一粒で二度おいしい映画」だと思っています。前半はコミカルでいながら中盤で転調して、後半は一気に切ない流れになっていく。そのストーリーの中で、コメディエンヌとしての綾瀬さんと、凛としたたたずまいの中でも情感を表現する綾瀬さんの、異なる才能を引き出しているところを見ていただきたいです。

───試写を拝見しましたが、モノクロの姿で登場する綾瀬さんが赤いキャンディを持ったときの色彩の対比が本当にきれいでした。綾瀬さんに色彩があるときよりも美しく見えるほど。

武内 色に関しては、ものすごく意識して撮影しました。
稲葉 ラブストーリーが盛り上がるにつれて映像も色彩豊かになり、シリアスな状況に直面してからは逆に色彩を失っていく、という映像表現をしたかったんです。だから衣装やヘアメイクにも相当こだわりました。手前味噌になりますけど、本当に綾瀬さんがきれいですよね。
武内 衣装を見るだけでも楽しいって言ってくださる方もいて。衣装合わせを何度もやって、ものすごい数の中から選んだので、そう言っていただけると嬉しいです。
稲葉 撮影ギリギリまで何回も何回も衣装合わせをやりましたよね。
武内 それから、健司が「シナリオハンティングをしよう」と美雪を街に連れ出して、少しずつ2人の距離が近づいていくところは、特にきれいに撮れていると思います。


───主な舞台となるロマンス劇場や、健司と美雪が暮らす部屋、健司と伸太郎(中尾明慶)、塔子(本田翼)がいる撮影所内など、セットの色彩もきれいでした。

武内 時代物をやると、どうしても少しモノトーンなイメージになってしまうんですよね。なので、衣装だけでなく美術に関しても、とにかくビビットに色が出るように意識して揃えてほしいとお願いしていました。エキストラの衣装だったりバラの造花だったりキャンディだったり、色味のある小道具をたくさん、美しく配置してもらいました。

───坂口健太郎さんについて「健司役はこの人しかいない」と感じたそうですが、坂口さんのどんなところが決め手だったのですか。

稲葉 映画『ヒロイン失格』(15)を観たとき、Sっぽい役を演じる坂口さんに、なぜか「この人はちょっと情けない役も合うんじゃないか」と思ったんです。ドラマ『東京タラレバ娘』(17)でもSキャラを演じていますが、“ちょっと情けないけど一途に尽くす男”という真逆の魅力も潜在的に秘めた、ふり幅のある役者さんなのではないかと。
武内 僕も、彼の純朴な感じが良いなと思いました。
稲葉 ご本人にはじめてお会いした時も、「坂口さんが潜在的に持っている情けない部分を引き出したいんです」って話したら、「え? 僕、そんな風に見えます?」って、ご本人は自覚がなく(笑)。
武内 でも、そこがすごく可愛らしくて魅力的だなと思ったんで。それから彼は、今作の舞台でもある昭和の高度成長期の雰囲気にすごく馴染むなあと感じました。なんかしっくりくる。

───坂口さんに、高度成長期の雰囲気が。どういうところで感じられましたか。

武内 たぶん、彼はモデル業もやっているからか、昔のちょっとこうダボっとしたパンツとかもオシャレに着こなしてしまうからかな。あと、キャスケットがすごく似合っている。それと佇まい。服だけでなく「昭和」という時代を着こなせるところが、良いなあと思いましたね。

武内「これで泣かせられなかったら、監督失格」


───お2人が、『今夜、ロマンス劇場で』を一緒に作ろうという話になったのは、どういうきっかけがあったのでしょうか。

稲葉 3~4年前、まだこの映画が正式に製作決定していないときに、僕が「こういうお話を考えていて、ぜひ武内監督に撮ってもらいたいんだ」という話をしました。映画『テルマエ・ロマエII』(14)を一緒に作っているときにした話ですが、それを監督が覚えていてくれて。その後、2016年の春には正式に製作が決まりました。

───初めて今作の話を聞いたとき、武内監督はどんな感想を抱きましたか。

武内 本当に心が洗われる、すごい素敵な話だと思いました。初めて読んだとき、泣いてしまったんです。それで「これは絶対に良い作品になるな」と確信しました。
稲葉 まだ脚本になっていない、プロットの状態のときですよね。
武内 そう、プロットの状態で。

───その段階で、もう手ごたえ、確信を得ていたんですね。

武内 読み返すたびに何度も泣いていましたからね。「これでお客さんを泣かせられなかったら、俺はもう監督失格だな」と思いましたよ(笑)。

───ポスターなどのビジュアルを見るとロマンチックな恋愛映画で女性向けなのかなという印象もありましたが、試写会では泣いている男性も多かったです。

稲葉 それは嬉しいですね! 入口はファンタジーですが、普遍的な愛の物語であるので。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、後半のたたみかける展開は男性にも年配の方にもグッとくるものがあると思います。
武内 感動して泣いた方は、ぜひ恥ずかしがらずに言ってほしいです。僕たち、褒められて伸びるタイプなので(笑)。

武内監督、稲葉プロデューサーが伝えたい「映画の魅力」


───映画に思い入れのあるお2人ですが、最後に、今作の製作を経て改めて感じた「映画の魅力」を教えていただけますか。

武内 『今夜、ロマンス劇場で』は、究極の純愛ラブストーリーです。この世界観にひとたび入り込むと、激しく感情を揺さぶられる。だからこれは、テレビドラマではできない作品だと思いました。CMとか自宅のインテリアとか、現実的なものが入り込んでくるテレビではなく、暗い劇場で、スクリーンで見てもらうことで、映画の魔法の世界に引きずり込まれることができる。そういう没入感を得られるのは、やはり映画ならではだと思います。

稲葉 僕は昔から、名画座とか、町のひなびた映画館が大好きなんです。作品に登場する「ロマンス劇場」のような。小さな映画館のあのカビの匂い、あの匂いを僕は「文化の匂い」だと思って育ちました。そういう映画館では、古い映画も含めてもっと多種多様ないろんな映画が上映されていたんです。今はもう、ほとんどそういう映画館がなくなってしまって、さみしいんですよ。きっと、あの空間ってかけがえなのない文化財だったと思うんですけど、その映画館を舞台に映画を作ってみて、改めて「文化の匂い」やあの空間というのは良いものだなあと感じました。

それから、最近の日本映画は、漫画や小説の映画化がとても多くて、映画オリジナルのものがすっかり減ってしまいました。そのこともさみしく思います。映画館の外で先にストーリーを知ることができてしまいますし、そもそも小説や漫画の形がベストだと思って作られた物語なわけですから。『今夜、ロマンス劇場で』は、映画という表現がベストだと思って作った、映画のための物語です。映画館でしか、あの暗がりの中でしか体験できないような、そこに来ないと知りえないような世界。そういうのって、何かいいじゃないですか。そういう映画が今より増えたら、日本映画ももっともっと面白くなるんじゃないかな、と改めて思いましたね。

(むらたえりか)

【プロフィール】

武内英樹
1966年生まれ。1998年のドラマ「神様、もう少しだけ」を始め、「彼女たちの時代」(99年)、「電車男」(05年)、「のだめカンタービレ」(06年)、「デート~恋とはどんなものかしら~」(15年)で、ザ・テレビジョンのドラマアカデミー賞の監督賞を5度受賞するなど、数々のヒットドラマを演出。映画では『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』(09年)、『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』(10年・総監督)、『テルマエ・ロマエ』(12年)『テルマエ・ロマエII』(14年)で監督を務め、いずれも大ヒットに導いた。

稲葉直人
1977年生まれ。『ハッピーフライト』(08年)のアシスタント・プロデューサーなどを経た後、数々のヒット映画の製作を手掛ける。武内監督とタッグを組んだ『テルマエ・ロマエ』(12年)では、優れた映画製作者に贈られる藤本賞に輝いた。その他のプロデュース映画に『劔岳 点の記』(09年)、『SP 野望篇』(10年)、『SP 革命篇』(11年)、『ロボジー』(12年)、『真夏の方程式』(13年)、『テルマエ・ロマエII」(14年)『バンクーバーの朝日』(14年)、『信長協奏曲』(16年)などがある。


【作品情報】
2月10日(土)より全国ロードショー
映画『今夜、ロマンス劇場で』
出演:綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝、中尾明慶、石橋杏奈、西岡徳馬、柄本明、加藤剛、ほか
監督:武内英樹
企画・プロデュース:稲葉直人
脚本:宇山佳佑
音楽:住友紀人
主題歌:シェネル「奇跡」(ユニバーサル ミュージック)
配給:ワーナー・ブラザース映画
制作プロダクション:フィルムメイカーズ
製作:フジテレビジョン、ホリプロ
(c)2018映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

公式Twitter:映画『今夜、ロマンス劇場で』公式

【ストーリー】
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)は助監督として映画撮影所を奔走する日々。しかしなかなか仕事はうまくいかず、落ち込むことも多い。そんな健司の唯一の楽しみは映画館“ロマンス劇場”へ通うこと。古いモノクロ映画のヒロインである王女・美雪(綾瀬はるか)に心を奪われ、スクリーンの中の彼女に会うために映画館に通い続けていた。そんなある日、美雪が実体となって健司の前に現れる。モノクロ姿のままの彼女をカラフルな現実世界に案内するうち、二人は惹かれ合っていく。しかし美雪には、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密があった。この真実に二人はどう向き合い、どんな答えを出すのか。ロマンティックで切ないラブストーリー。

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