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譲ったチケットを“転々売”されファンクラブ追放…チケット取り締まりの思わぬ弊害

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大手チケット売買サイト「チケットキャンプ」のサービス停止を受け、あらためて注目されるチケットの高額転売。800億円規模になるとみられる転売市場では、悪質な“転売ヤー”と興行・アーティスト側とのせめぎ合いが続いている。果たしてその裏側とは!?

◆“転々売”でファンクラブからは追放!!

有名アーティストのコンサートではチケットの本人確認や顔認証などのシステム整備が進んでいる。また、そういったシステムがない場合でも、転売チケットの席番号を運営側がネット上で調査し、入場を拒否する事例も出てきた。

しかし、こうした対策の強化で転売ヤーが取り締まられる一方、善意でチケットを譲ったファンがトラブルに巻き込まれる例が大きな問題となっている。男性アイドルグループのファンクラブ事情に詳しいライター・編集者のみきーる氏に話を聞いた。

「純粋なファンの間でも、行けない日のチケットの交換や売買は行われています。ネット上で知り合ったファンに定価でチケットを譲ったら、実は相手が転売ヤーで、高額でチケットを“転々売”。そのせいでファンクラブの会員資格を停止させられたという事件もありました」

儲ける気もなく、ファンの間で譲り合いを……と思っていた人までトラブルに巻き込まれるのは酷な話だ。次のような被害報告も。

「SNSで繋がっていた友人を信用し、4枚入手したチケットのひとつを譲ったら、こっそり転売されたんです。知らずに会場に行ったら、突然、黒服のスタッフに『あなたが買ったチケット、転売されましたよね?』と言われ、自分を含む3人が入場拒否されました。事情を説明したんですが、私の名義で買ったチケットが転売されたから、ダメだと……」(25歳・女性)

◆対策強化が進んだことで弊害も発生

最近では転売防止策のひとつとして電子チケットを取り入れるコンサート会場も増えている。さらにチケットの高騰を防ぐため、会場に行くまで席がわからないというシステムも登場。しかし、みきーる氏によれば、それによって新たな問題も発生しているという。

「席番号のわからない公演では、損を覚悟で複数枚のチケットを購入し、いい席が当たるまで入退場を繰り返す人も出てきました」

席がわかる公演は、転売相場が高騰。隠せば買い占める人が増加と、まさに八方ふさがりだ。

「確かに、どの席も値段が一律で、若いコも低額で公演を観られるという世界観は美しいです。ただ、『高くても行きたい』という大人のファンが増え、お金欲しさに譲る人がいる状況では、そのコンセプトが機能しなくなっています」

みきーる氏は「前方は高め、その代わり後方は安くするなど、最初から座席に価格差をつけて、入場時の本人確認を徹底すれば転売も減るはず」と提案。運営側も時代に合った対応が求められそうだ。

― 「チケット転売」の裏側 ―


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