性的暴行被害にあった息子を「情けない」 激怒の父が過酷な体罰(サウジアラビア)

集団性的暴行事件の被害にあったことを家族に打ち明けた少年。恥ずかしさ、悔しさ、そして心身が負った傷を考えると告白にはどれほどの勇気が要ったことか。だが少年の父親は、息子の苦しみを汲み取ってやれるような器の持ち主ではなかった。それどころか「なんと歯がゆい、情けない奴だ」と怒り出し…。

息子に過酷で危険な虐待行為を働いたサウジアラビアの冷酷な父親。思わず眉をひそめたくなる話題をヨルダンのメディア『Al Bawaba』が伝えた。10代のグループから集団での性的暴行を受けたと告白した息子に対し、親としてこの子を厳しく叱る必要があると考えた結果、父親はアイロンを熱すると息子に下着を下げるよう命令。その性器に押し当てて熱傷を負わせるも、それを「体罰」と表現したという。

事件後、その父親との面談を行ったフセイン・アル・シャマラニ心理学博士は、ウェブサイトを通じてこの家庭で起きた悲劇を明らかにした。そして人々に「この国では性的虐待・暴行の被害を受けた犠牲者が、その後に家族からもひどい扱いを受けることがあります。このことの誤りについて誰もがよく考えてみる必要があります」と訴えた。

『Stepfeed.com』の取材に、「父親は息子を今後どのようにサポートしていくのが最善策なのか模索していたといいますが、その結果として行われたのは体罰だったのです。真に正しい選択だと父親は信じていたようですが、彼の体罰のせいで息子は完全に心身のバランスを崩してしまいました。これが心外だとして困惑した父親は私に助言を求めてきた次第です」とシャマラニ博士。包容力や思いやりがあるのなら、親として人として父親は傷ついたわが子が本当に必要としている助けは何なのかを真っ先に考えてあげるべきだった。また苛立ちや怒りの矛先をどこに向けるべきなのかを誤ってはならない。博士が訴えたいことは山ほどありそうだ。

日常生活における男尊女卑もひどく、何か事件が起きてもまるで女性や子供の人権が守られていないことから物議を醸すことが多いサウジアラビアという国。SNSはさっそくこの無慈悲な父親の話題で炎上しており、「無知ほど罪深いものはない」、「親として不適格だ」と人々はこの父親を非難している。「虐待や暴行といった被害を受けたわが子に追い討ちをかけるように、さらに叱責したり非難する親なんて」とある者がツイートすれば、「そういう思考回路しかできない親が確かに存在する。脳がそんな風にプログラミングされているのだろう」と返す者も。当局に対し、こうした家庭内の虐待行為を専門的に扱うホットラインの設置を検討するよう求める声もあるようだ。

画像は『Al Bawaba 2018年2月7日付「Saudi Father ‘Irons’ Son’s Genitals After Finding Out He Was Sexually Assaulted」(Shutterstock/file)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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