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「今までのサカナクションは次のアルバムで終わり」山口一郎がバンドのこれからを語る

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サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。先日発表された3作品連続リリースについて、3月28日発売のベストアルバム『魚図鑑』の話を中心に、今後の活動についても語りました。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」2月8日(木)放送分)



――サカナクションは、3月28日に10周年の活動を総括するバンド初のベストアルバム『魚図鑑』をリリース。さらに第二弾として6.1chサラウンドライブ「SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around」のLIVE Blu-ray&DVDを、第三弾には約5年ぶりとなる待望のニューアルバムをリリースします。

山口:まずは初のベストアルバムがリリースされるんですけど、ベストアルバムっていうよりは……サブスクリプションって出始めていますよね。ストリーミングで月額でいくらか払うと好きな曲が聴けるっていう。これからはそれが主流になってくると思うんですけど、あれは“自分で好きな曲を選んでどんどん聴いていく”というやり方なんだけど、僕らはアルバムという単位でリリースをしているから、アルバム毎に聴いてもらうことに重心を置いているわけです。サブスクリプションってそれとは違うところにあると思っていて。だったら自分たちで今まで出してきた曲を、こういう順番で聴いてもらうのはどうかなってキュレーションし直すことをやってもよいかなと思ったのと、(デビューから)10年経って自分たちってこんな曲を出したんだっていうのを自分振り返ってみたかったんですよね。

聴き直すと、シングルを意識していなかった時代だったり、多くて千人くらいのキャパシティに対して作っている曲と、今みたいに何万人……テレビに出たりすると、何十万、何百万の人に対して作る曲の差異みたいなものを感じ取れたんですよ。それもやりたかったことのひとつの要因です。

『魚図鑑』の“図鑑”の意味は、実は自分たちが作ってきた曲には階層があって……何ていうかな……釣り用語でいうと“棚”だよ。浅瀬にいる魚、中層を泳いでいる魚、深海魚……みたいな。その3つに曲を振り分けていったりするわけ。例えば「新宝島」とかは、どちらかというと浅瀬を泳ぐ魚ですよ。みんなが知らない「ティーンエイジ」っていう曲とかは、どちらかというと深海を泳ぐ魚です。で、「三日月サンセット」とか初期の頃に作っていた曲は、中層を泳ぐ青魚に近いかな。止まると死ぬ……みたいな(笑)。それを図解にしてみたりしたいなって。

あとCDって、みんなCDを買っても最初に取り込んであとは飾っておくっていう人たちもいるから、物としての価値の付加要素になっていて。いろいろ考え尽くされているとは思うんだけど、僕たちはちょっとそこに物としての面白さをこれから出していこうかと思っているんです。いろいろ説明しすぎると面白くなくなるから、今後いろんな情報が出るのを楽しみにしてほしいんだけど。デザイナーも平林奈緒美さんっていう……THREEっていう化粧品って分かるかな。僕もハンドソープとかを使っているんだけど。そのデザインをやられていたり、皆さんが見たことあるものや本をデザインしている方が、今回、僕たちの装丁をやってくれているんですね。だからテイストとしてはアーティスティックなものになっていると思うし、物として欲しい、手に入れておきたいものになっていると思う。それもサカナクションとしての新しい提案になるかなと思う。このベスト盤以降、サカナクションとしてのイメージを統一化していこうかなと思っていて……ロゴもいくつもあるのよ。アーティスト写真も変わらずにあったり、WEBも見にくかったり……。ファンサイトとかも、日本人に即した、ロックバンドに即した新しい形にぐっとシフトしていこうかなと思っています。だからベスト盤を出して新しく踏み出していこうというのがベスト盤を出すことの意味です。

選曲もいろいろあったのよ。新しいアルバムを出すにあたって、シングルが6曲あるの。だから本当はこのベストアルバムにシングルを6曲入れちゃって、まっさらな気持ちでニューアルバムを作ろうと思ったんだけど。5年間で作ってきたシングルを無かったことにするのは自分的には無しだなと思って。そのシングルの中からベスト盤にはもちろん何曲か入れるんだけど、新しいアルバムにはそのシングルにプラスした新しい曲で構成して、その次のアルバムから、ファーストアルバムやセカンドアルバムを作るような気持ちでいけたらなと思っています。

ここで、サカナLOCKS!を使って、今後の自分たちの考えを発表させていただきたいんですが……もう、たくさん売れようとすることはやめる。もちろん売れたら嬉しいけど、積極的に人から受け入れられるものを作ろうとするのはやめようと思う。それよりも、自分が好きなものと、10年後や20年後に残るものをちゃんと作っていきたい。そこを考えるように制作していきたいなって改めて思いました。それは、今回ベスト盤『魚図鑑』を作るにあたって、自分の曲を聴き直していって、自分の中で外に向かっていく意識がなく作った曲たちの美しさみたいなものはずっと残るだろうと思ったし、僕らは最前線で……フェスで盛り上げなきゃとか、CDを売って会社を潤わせなきゃとか、関わっている人たちにちゃんと恩恵を与えなきゃっていうことを意識していたけど、もうそれはやったかなって思うんですよ。

次の新しいアルバムはシングルもいっぱい入っているし、新しく作っている曲もすごく地味だから、みんなが聴いた時にどう思うかはわからないけど。次に出るアルバムを愛してくれる人たちはきっと今後もずっと自分たちを応援してくれる人なんじゃないかと思います。キャパシティも、今は幕張とかアリーナでやれるけど、それを続けるのは大変なことだから、続けられるかはわからないけど……いいスタンスで、幸せに、みんなに音楽を届けていくっていうことをやれたらいいなって思う。長くね。

この3作連続リリースでひとつけじめがつくなって思うし、なかなかアルバムを作れなかったのってそこを諦めきれなかったからかなって。意外と自分は負けず嫌いだし……それこそ、[Alexandros]とか、ゲスの極み乙女。とか、後輩たちがどんどんステップアップしていっているわけじゃないですか。その感じを悔しいって思ったりしていたけど、今はそう思わないんです。千人とか2千人のキャパシティでもいいライブができたらいいなって思うし、CDも1万枚とか売れたらいいなって。だから、売れなきゃだめっていうシステムからちょっとドロップアウトしたい。ただ、影響力は持っていきたいなと思う。ご意見番みたいなことじゃなくて、ちゃんとシーンの中に関わっていきたいと思います。
できればインディーズになりたい……これはビクターの中にそういう新しいシステムが作れたらいいなと思う。レーベルの未来もいっしょに考えていきたいなと思っています。だから、今までのサカナクションは次のアルバムで終わりだと思う。これは、解散するとかっていう意味ではなくてね。

新しいことを始めるときはどんなことも批判があるし、失敗も繰り返すけど、早くトライして早く失敗して早くやり直したい(笑)。それを頑張って試行錯誤していくので、サカナクションに興味がある人もない人も、その動向を見ていろいろ言って欲しいんだよね。そして一緒に考えていけたら、今の時代っぽいと思います。与えるだけじゃなくて一緒に作っていく感覚にしたいなって。SNSももっといい使い方やいい関わり方があると思います。いろいろと実験していくので見ていてください。

各リリースの詳細は、サカナクションのオフィシャルサイト(http://sakanaction.jp/)へ。

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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:
月~木曜 22:00~23:55
金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

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