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「MASKMEN」4話 斎藤工悩む「大喜利がよくわからない」講義を受ける

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2017年10月30日。斎藤工はロンドンで人印のマスクをかぶっていた。

前回の第3話で、くっきーに「かっこいいお前が残ってんねん」と指摘された斎藤工。己を消し、人印に「人間味を宿す」ため、常にマスクを携帯することにした。映画祭の舞台挨拶で訪れたロンドンですらも。

斎藤工がマスクをかぶってロンドンの街を歩いていた頃、日本ではくっきーが人印(ピットイン)のネタを改良していた。別々のアプローチで人印を進化させる二人。『MASKMEN』(テレビ東京系)。第4話のタイトルは「修行」。


「4分ネタ」を「2分ネタ」にするには
翌11月1日。斎藤工は新宿の吉本興業本社に呼び出された。くっきーがネタを改良したという。4分あったネタは、基本的な流れはそのままに2分18秒に短縮されていた。およそ半分である。

第3話でNSCの野々村先生から指摘もあったが、若手芸人のネタは「2分」が基本。R-1ぐらんぷりなど賞レースも予選は2分ネタに設定されている。恐らくこれを踏まえての「2分18秒」だが、ネタの作りはどう変わったのか(以前のネタはYouTubeで視聴可能)

まずは最初の歌。一部だけ歌詞が変わっている。


♪大正昭和に支えられ マダムの銀歯はホワイチイ
 外国紳士にうすケツ振れば ネオな人民こんにちは


「マダム一重にまぶたにシャウ」が「マダムの銀歯はホワイチイ」になった。歌詞の内容が心なしか聞き取りやすくなったように感じる。さらに、改良後は歌の最後に「チーン!」という効果音が入った。ここで人印も「ガクッ」と軽くコケる。ツカミがわかりやすくなった。

オチも変化している。以前は「ジャブ ジャブ ストレート」の声に合わせてパンチを避け、鳴り響く不協和音の中「シュコー」の一声で締めていた。改良後はパンチを避けつつ、取り出したバタフライナイフで自分を刺し、最後に舞台にひざまずいて終わる。「ブシュッ」とナイフが刺さる効果音も付いた。

「チーン」も「ブシュッ」も、短い効果音ながらタイミング次第で笑いを起こせるもの。2分のネタ時間は短く、丁寧にフリとオチを説明する時間は無い。「音」と「間」を使って短時間で笑いを増やし、ネタ尺の短縮を図ったようだ。

そして、さらなる変更点は「大喜利」だった。一つ目の「ジャブ ジャブ ストレート」のくだりのあと、「なぜパンチを避けられたか」をその場でホワイトボードに書いて出してほしいと、くっきーは言う。その内容は斎藤工に完全に任せられた。

くっきー「客層を見て、(答えを)変えたほうがいいと思うんです」「若かったら若い人向けの答え、年いってたら年いった人の答え」「ここの決め打ちは危険かもしれないですね」

試しに「15歳の女の子50人」を想定してネタをやってみるも、斎藤工が書いたのはトランクスの隙間から「お宝」がチラ見している絵。くっきーからは「ストーリー性に重きを置いている大喜利にこれ?」と「下ネタ禁止」を言い渡される始末。なんでもメチャクチャにやればくっきーの世界観になる、というものではないのだった。

言語学的観点からの「大喜利の解法」
マスクと共にバタフライナイフまで持ち歩くようになった斎藤工である。台湾の映画祭にまで持ってきて「手荷物で持って来れないんで大変だったんですけど」と嘆く。そりゃそうである。

悩みの種はもうひとつ。大喜利がよくわからない。そこで友人のミラクルひかると共に、大喜利のイロハを教えてもらうことにした。先生役として登場したのはサンキュータツオ。漫才コンビ「米粒写経」のツッコミでありながら、一橋大学で非常勤講師を務める「学者芸人」だ。

通常、こうした企画では大喜利が得意な芸人から教えを請うものだが、芸人ではない斎藤工には「そもそも大喜利とは」から理解してもらう必要がある。サンキュータツオの第一声も「大喜利ってなんだと思いますか?定義してください」だった。

サンキュータツオの定義は「答えの無いクイズ」。完全な答えはないが、なんとなく「こういうもの」とした解が存在するもの。例として、IPPONグランプリから「ゴジラが街を壊すときに心がけている事とは?」(2011年10月22日放送)というお題を挙げ、プロの回答を見てみる。

・壊すのはマスコミのヘリが来てから
・地方でも手を抜かない
・100個のビルより1個のタワー
・5こわし 4なき 1あるき

サンキュータツオが考える大喜利のアプローチは「お題からキーワードを読み取ること」だという。このお題には「ゴジラ」「街を壊す」というキーワードと、「心がける」という行動がある。「ゴジラ」はそのままに、別の文脈の「心がける」を合わせれば回答として成立する。有名なフレーズや格言に当てはめるのも有効だ(一富士二鷹三茄子 → 5こわし 4なき 1あるき など)

王道か邪道か
これが「スタンダードな解法」とサンキュータツオは講義を締めた。人印の大喜利についてもアドバイスする。

「一番ベタなのは『シュコー』だよ。結局しゃべれねぇんじゃねぇか、っていうね」
「事前に超緻密な絵を用意しておいて(その場で)出す、でもいいかもしれない。この秒数で描いたんかい、ってなる」

サンキュータツオの答えは「事前に用意しておく」ものだ。観客は、芸人がその場で大喜利の答えに困っている様子が「ガチ」なのか「ネタ」なのか判断がつかない。ならば、フリースタイルにこだわらず、事前にスタンダードな答えを用意しても構わないのではないか。

しかし、このアプローチはくっきーとは真逆のもの。そもそも、くっきーの大喜利は先の「スタンダードな解法」からかけ離れている。同じくIPPONグランプリから例を引くならこうだ。

お題:ドラマ「おばちゃん探偵・田畑光代」の決め台詞を教えてください
くっきーの答え:乳 尻 ダルダル 肉下り
(2017年5月13日放送)

理論を元に、スタンダードな答えを用意するサンキュータツオ。型にはまらず、客層を見て答えを考えろと言うくっきー。どちらも間違いではない。笑いというゴールにたどり着く道は一つではない。頭を悩ませる斎藤工。人印はどちらの道を選ぶのか。

今夜2月9日の『MASKMEN』 では、人印が「よしもと無限大ホール」の舞台に立つ。王道を行くか、邪道を踏むか。第5話のタイトルは「岐路」だ。

(井上マサキ)

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