過重労働で死産の女性教諭、学校側を提訴 同情の一方で「退職すべき」と批判も

しらべぇ

2018/2/8 17:00


(Jaengpeng/iStock/Thinkstock)

広島県北広島町で、妊娠をしていた40代の女性教諭が授業を余儀なくされ、休暇を取ることもできずに死産してしまったとして、町に対して約330万円の損害賠償を求めて提訴したことを毎日新聞が報じた。

悲しい出来事に、ネット上では怒りや悲しみが広がっている。

■代替教員の手配がなく「死産」


報道によれば、女性は昨年6月に妊娠が発覚し、医師からは流産の恐れがあるとして安静を指示された。さらに7月には子宮に血腫が見つかったことで、休暇を取るよう言われた。女性はダンスや水泳などの体育の授業を担当していたため、校長に経過を報告し、座ったままの授業や勤務時間の短縮を求めたという。

しかし、代替教員の手配もなく、7月下旬に体調が悪化して入院し、8月に死産してしまった。女性側は、学校側の対応が妊娠中の女性の保護を掲げるとして、労働基準法などに違反すると主張しているとのこと。

■妊婦への配慮が足りていない


報道を受け、女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』では、女性に対する同情の声があがった。代わりの教員が手配がない中で、責任感を持って職務に臨んだ結果の死産に「かわいそう」といった声も寄せられた。妊婦に対する配慮が足りていないという意見も。

・元教員だけど、6月に妊娠発覚って、年度終わりまで働けるように計算して子供作ってたんじゃないかな。責任持って担任してたから簡単に休んだり辞めたり出来なかったんだと思う

・気の毒としか言えない 子供いても奥さんが妊娠してても理解ない男性多いからな

・休暇届けを出せない雰囲気だったのだろうか。代替教諭は現教諭が休みに入らなければ来ないらしい。うちの子のクラスもそうでした

・未来の大事な納税者を殺した。子供は好きじゃないけど、これからの日本を支えていく大切な1人。どんな妊婦さんも赤ちゃんも、大切にしていくべきだと思う

■「退職すべきだった」と厳しい指摘も


しかし一方で、女性に対する疑問の声もあがっている。流産の可能性を説明された時点で、何があっても生まれてくる子供のために「退職すべき」といった厳しい指摘も。

・そんないきなり教員だって見つけられなくない?  働きたい! でも残業はむり! お給料はそのままで! って無理だろ。退職して安静にしていればよかったのに

・きついようだけど、仕事やめればよかったんじゃないの? 中途半端に働こうなんて周りに迷惑かけるんだからさ

・流産の恐れがあるをわかっててどうして仕事辞めなかったの? 辞められない事情があるとかの問題じゃないよね? 夫や両親や職場は冷たい人達しか居なかったの?

・死産なんて気の毒に…お腹の子は自分で守るしかないよ 医師に止められたならすぐ休暇をとるか、退職すればよかったのに。そりゃ再就職探すの大変だけどさ、こんな校長の下で働くくらいならもし復帰しても何かしらトラブルありそうだし

■妊娠の報告はしづらい?


コメントの中には「計画的に妊娠すべき」「休めないのであれば休むな」と厳しい批判の声もあがっている。職場や周りの関係から妊娠を報告しづらい女性も少なくないだろう。

しらべぇ編集部が全国20~60代の女性361名に「妊娠の報告」について調査したところ、3人に1人が「報告をしづらいと思った経験アリ」と回答した。

(©ニュースサイトしらべぇ)

働き盛りである2、30代では半数以上の結果に。

波紋を呼んでいる今回の一件。「妊婦の自己責任」と指摘するのは簡単だが、代替教員の手配を含めて妊婦への配慮、意識の差にまだまだ溝があると感じざるを得ない。

・合わせて読みたい→おめでたいことなのに?女性たちが妊娠の報告をためらう理由

(文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の妊娠経験がある女性361名(有効回答数)

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