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モロッコの無形文化遺産、夜ごとお祭り騒ぎが繰り広げられるマラケシュ・フナ広場の一日

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モロッコを訪れる旅行者が必ず訪れるといっても過言ではない世界遺産の街、マラケシュ。モロッコの代名詞のように語られることも多いこの街を象徴する場所が、ジャマ・エル・フナ広場です。



メディナ(旧市街)の中心地であるジャマ・エル・フナ広場は、中世の頃からにぎやかだった場所で、かつては公開処刑場として使われていたといわれています。

1985年に世界遺産に登録されたマラケシュのメディナの一部であると同時に、2009年にはその独特の文化が評価され、無形文化遺産にも登録されました。

「ジャマ・エル・フナ」とは、アラビア語で「死者たちの集会場」の意味。この広場のすぐ近くにあるモスク、クトゥビアに対抗して「フェンナ(喜び)のモスク」を造ろうとしていた王がその建設途中に亡くなり、モスクも崩れてしまったことから、「フナ(終わり・週末)」と呼ばれるようになったのだとか。

ここで夜ごと繰り返されるお祭り騒ぎは、なにか見えないもののエネルギーに突き動かされているようで、「死者たちの集会場」という現実離れした名前がぴったりです。



「モロッコといえばマラケシュ、マラケシュといえばフナ広場」といわれる、ジャマ・エル・フナ広場の一日を追ってみましょう。

朝9時。まだ閑散としているフナ広場はそのただっ広さが目につきます。



そんな中でも元気に呼び込みをしているのがオレンジジュース屋台のお兄さんたち。



オレンジジュース屋台はフナ広場名物のひとつで、生絞りのオレンジジュースが4ディルハム。値段はどこも同じですが、使っているオレンジの種類が違うこともあるので、いくつか飲み比べてお気に入りを見つけるのもいいでしょう。

朝、フナ広場のオレンジジュースで一日のスタートを切る。そんなマラケシュの過ごし方もなかなか粋なものです。



午後3時。この時間になるとさすがに朝よりも人通りが増えています。



アルガンオイルやかごバッグ、陶器などを売る露店やドライフルーツの屋台、モロッコの太鼓を売る屋台などが並び、少し活気が出てきました。もちろんオレンジジュース屋台も健在です。







朝は見かけなかったミュージシャンやヘナ描きの女性たち、大道芸人たちも登場。大道芸人の多くは、一日のうちで最も暑い時間が過ぎてからフナ広場にやってきます。



独特の笛の音色が聞こえてきたら、その先にはヘビ使いが。灼熱の土地・マラケシュらしさが実感できる異国情緒たっぷりの光景ですね。



なお、大道芸人の写真を撮った場合、基本的にチップが必須なのでそのつもりで。相場は1回10~20ディルハム程度。トラブルを避けたいなら、写真を撮る前にあらかじめ値段を交渉しておくのも手です。

午後6時。そろそろ夜の食べ物屋台の設営が始まり、お祭り騒ぎの前兆が感じられるようになってきました。



早い店舗ではもう営業を始めているところもありますが、スタッフは皆準備に追われていて、この時間帯に食べ物屋台周辺を歩いてもほとんど呼び込みはかかりません。



しかし、広場自体は人通りが増え、ヘビ使いやサル使い、打楽器を打ち鳴らすミュージシャンなど、大道芸人もヒートアップ。





午後8時ごろ。夕暮れ時を迎えるとフナ広場は熱気でいっぱいになります。無数の屋台の光に照らされて、煙や湯気がモクモクと上がる、これぞマラケシュの夜。



タジンやケバブ、エスカルゴ、魚介のフライなど、さまざまな屋台グルメが並び、地元っ子と外国人観光客が入り乱れ、大変な賑わいを見せます。なんだか縁日を思い出して、ノスタルジーに駆られる人もいるかもしれません。



外国語メニューを用意している店も多く、英語、フランス語、スペイン語、日本語などであちこちから呼び込みがかかります。強引な呼び込みも多いですが、いいお店を選びたいならメニューの種類が少なく地元客が多い屋台を探すのがポイントです。

せっかくなら、マラケシュ滞在中一度はフナ広場の屋台で食事をしてみては。



夜になると地元の人の割合が増え、ミュージシャンの演奏に聴き入ったり、ペットボトルを釣り竿で釣るというなんとも原始的なゲームに興じたりしている人々の姿が見られます。





あたかも特別な日のお祭りかと思うような光景が、連日深夜1時ごろまで繰り返されるというから驚かずにはいられません。

なんでもありのカオスの様相を呈するフナ広場ですが、ここで見られるあらゆる活動が、モノを売る、食べ物を食べさせる、楽しみを提供するという3つに集約されることがわかります。



それは、大昔からずっと変わらない人間の営み。マラケシュのフナ広場は、刻一刻とその表情を変える場所でありながら、その本質は時代を超えるシンプルで普遍的なものなのです。

世界中から集まってくる人々が、人間としての原点に返れる場所だからこそ、この広場はこんなにもエネルギッシュで魅惑的なのかもしれません。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア




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