「わろてんか」106話。お弁当が美味しそう、今週は食べ物とお仕事だ

エキレビ!

2018/2/8 08:30

連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月~土 朝8時~、BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~)
第19週「最高のコンビ」第106回 2月7日(水)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:鈴木 航


106話はこんな話
リリコ(広瀬アリス)とシロー(松尾諭)の漫才がなかなかうまくいかず、苦戦するなか、てん(葵わかな)が逆転のアイデアを思いつく。

次第に打ち解けていくリリコとシロー
「さ~て ボンはこの饅頭 どうやって売るつもりでっか」
どうだろう、亀井(内場勝則)の語りの含蓄は。
ありがたいお坊さんの説教を聞いているように、頭をたれてしまった。
短い出番をこんなに自分のものにしてしまうのは、ほんとうにすごい。
大阪を中心に活躍する名優を、日本中の人が見ることができることが、「わろてんか」の良さだ。

亀井に言われて(過去のてんの偉業・冷やしあめの売り方も聞いて)売れない饅頭をどう売ろうか、工夫しはじめる隼也(成田凌)。似顔絵の才能もあるらしい。

これまでお仕事の話があまりじっくり描かれてこなかった「わろてんか」だったが、ここへ来て、お仕事についてわりと尺をとっているように感じる。
話の軸は、リリコとシローの新しい漫才をどうするか。

「面白いと感じたその勢いの理由をつきつめるんだ。そうすれば必ず問題は解決する それも社長の極意かな」
と栞(高橋一生)に言われて(105話)、てんは考え続ける。

キース(大野拓朗)とアサリ(前野朋哉)は、楓(岡本玲)の書いた漫才の台本おもろいから逆に難しい。ちゃんとやろうとして力が入り過ぎる。緊張しないで、その人らしくやれる方法を考えることが大事とアドバイスする。

当人たちは、稽古を繰り返し、ご飯を一緒に食べ(リリコがお弁当まで作ってくる)、コミュニケーションを密にしながら、次第に打ち解けてくる流れは、吉田智子師匠の十八番・恋愛ものになってきたような気もする。ふたりの漫才のゆくえのみならず、感情のゆくえが気になる構成は手堅い。

そもそも女性としゃべるのが苦手だったというシローだったが、リリコとふつうにしゃべれるようになっていく。緊張しなければ滑らかにしゃべることができるというキースたちの論を証明したうえで、あえて、てんに、シローにしゃべらせない方法を考えつかせる(女性上位で男がしどろもどろになる それによってシローもむだな緊張をしないで済む)、ちょっとしたひっくり返し(サプライズや)。

最終回まであと8週。1週間15分×6話90分を、ワンクールの連続ドラマの長い1話分と考えたら、これまでワンクールドラマを手がけてきた感覚で、いくつかのエピソードを毎週描きながらきれいにまとめあげることができるのではないか。

今日の、わろ点
「何が編集長や。モンシロチョウみたいな顔して」(そう言って夫・吉蔵(藤井隆)をどやしつける)。
ほんとうに歌子(枝元萌)は面白い。
怒鳴っても愛情や愛嬌がある。いつだってあったかい感じがするのだ。
このひとこそ、どんなときでも笑っている生き方の見本だろう。

そして、今日も、美味しそうな食べ物がたくさん出て来た。
お弁当、食べたい。
(木俣冬)

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