草彅剛が3年ぶりの舞台出演で「新しい自分を表現する」と意気込み 『バリーターク』製作発表レポート

SPICE

2018/2/7 18:45


アイルランドの劇作家エンダ・ウォルシュによる『バリーターク』(Ballyturk)が2018年4~6月、KAAT神奈川芸術劇場と世田谷パブリックシアターの共同制作作品として日本初演を迎える。演出は、KAAT芸術監督でもある白井晃。舞台での評価も高い国民的人気俳優・草彅剛、TVドラマや映画でそこはかとないユーモアを振りまく松尾諭、硬軟多彩な存在感の文学座の大ベテラン・小林勝也の3人が出演する。2018年2月7日に行われた、制作発表の様子を写真とともにお伝えする。
白井晃
白井晃

今回の『バリーターク』はKAAT神奈川芸術劇場と世田谷パブリックシアターの共同制作だ。白井は『最初の段階から組んで制作できるのは一緒に今までなかったケースです。なんとか実現させたいという思いがありまして、大変喜ばしく思っている」とその思いを語る。

そして、「今までは世田谷と横浜は距離的にも近いし、それまで一緒にやるのはタブー視されていたけれど、公共劇場同士が一緒にやることによって作品も大きく広がるだろうし、観客との出会いも広がると思った」とその意図を説明した。

白井がこの本を読んだ時に最初に思い浮かんだ「理想のキャスト」だという3人。白井はキャスティングについても「実現することができまして、これほど嬉しいことはありません」と喜びを隠さない。
白井晃、松尾諭、草彅剛、小林勝也(左から)
白井晃、松尾諭、草彅剛、小林勝也(左から)

エンダ・ウォルシュは1967年アイルランド・ダブリンで生まれ、現在はロンドンに住む。これまでに20編以上の戯曲を執筆し、その作品はアイルランドやイギリスはもとより世界的に上演されている。近年はニューヨークでも活躍し、映画『ONCE ダブリンの街角で』を舞台化したミュージカル『ONCE』では脚本を担当し、2012年にトニー賞ミュージカル脚本賞を自身が受賞している。

本作の『バリーターク』は2014年に初演。アイルランドのゴールウェイ国際芸術祭で幕を開け、ダブリンとコークでの国内ツアーに続いて、ロンドンのナショナルシアターで上演されている。
草彅剛
草彅剛

3年ぶりの舞台出演となる草彅は「白井さんに声をかけていただいて、松尾さんと小林さんと3人でガッツリとお芝居ができるということなので、僕自身も久しぶりの舞台で、また新しい自分を表現することができる作品だと思いました」と話す。

その上で、「海外の作品で難しい描写とかセリフとか色々あるんですけれど、これもまた楽しんで新しい自分を発見する、成長につながるのでしょうか。未知なる自分を追い求めて舞台に立ちたいと思います」と意気込んだ。

作品の印象を問われた草彅は「本を読んだ時とても難しかったんですけど、先ほど白井さんがおっしゃった通り、普遍的な生とか死が描かれているんだなというのは感覚で感じ取れた。今まで自分がやったことないような舞台で、やったことないような感覚に囚われたので、とても興味が尽きない内容だなと思いました」と答えた。
松尾諭
松尾諭

松尾は「この話をいただいたときはびっくりしました。普段は端の方でギャーギャーやっている方が多いので(笑)、そういう方が性があっていると思うんですが、今回は真ん中でワーワーやりますし、体も動かします。大変なことがたくさんあると思いますが、その辺も含めて楽しみな気持ちでいっぱいです」と心境を語る。

共演者の印象については「ほぼ初対面なので、これから培っていこうと思います」と答え、作品については「本を読んだ時の感想は、一読目はチンプンカンプンで、二回目読んだらもっとわからなくなったので三回目はまだ読んでいないです(笑)。僕自身、難解の作品が好きなのでこの作品も余白というか、見る側とやる側で埋めていけるものではないかなと思うので、これから自分自身がこの本に向かって、頭の中で膨らんでいくのがすごく楽しみ」と話した。
小林勝也
小林勝也

小林は「私たちが芝居を始めた頃は劇団に所属して、その劇団の芝居しかできなかったんですが、このように様々な作家や演出家、役者、スタッフに出会えて、芝居をやっていてよかったなぁと思います」と感慨深げに語った。

数々の作品に出演してきた小林。「私も芝居を随分長いことやりましたけど、その中で難解というか、変わっているというか、やってみないとわからない作品に随分出会ったけれど、今回がその最高位だと思います」と本作についての印象を語る。そして「ちょっといつもの芝居よりも緊張しております。分量的にも解釈及び難解さみたいなものをどうやっていくのか緊張しながら楽しみにしています」と思いを述べた。
草彅剛
草彅剛

取材・文・撮影=五月女菜穂

公演情報
『バリーターク』

作:エンダ・ウォルシュ
翻訳:小宮山智津子
演出:白井晃

出演:草彅剛、松尾諭、小林勝也

【神奈川公演】
日時:2018年4月14日~5月6日
    ※4月14日、4月15日はプレビュー公演
会場:KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉

【東京公演】
日時:2018年5月12日~6月3日
会場:シアタートラム

【兵庫公演】
日時:2018年6月16日、17日
会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

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