『anone』は脚本家の自己満足作!? “主演”広瀬すずがほとんど登場せず……自己ワースト視聴率を更新!

日刊サイゾー

2018/2/7 06:00


 いったいこのドラマは、どこに向かおうとしているのだろうか? 複雑で難解なストーリーが物議を醸している、広瀬すず主演ドラマ『anone』(日本テレビ系/水曜22時~)の第4話が1月31日に放送され、視聴率は6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で自己ワーストを更新してしまった。

これまでの視聴率は、初回9.2%、第2話7.2%、第3話6.6%と推移。回を追うごとに数字がどんどん下がっており、先行きが大いに心配されるところ。

「数字が示す通り、初回で多くの視聴者が脱落したと思われます。広瀬や脚本家・坂元裕二氏のファンはがんばって見ているようですが、ついていけず、視聴者が徐々に減っていっている状況。1話完結モノではないので、新たに見始める視聴者が一気に増えるとは考えがたいですね。ですから、ここから大きく巻き返すことは難しいのではないでしょうか」(テレビ誌関係者)

初回では、さまざまな展開がしっちゃかめっちゃかに織り交ぜられ、視聴者の頭の中を混乱に陥れた同作。第2、3話では、天涯孤独の主人公・ハリカ(広瀬)と、印刷所を営んでいた夫を亡くした亜乃音(田中裕子)との交流に物語の軸が置かれ、随分見やすくなっていた。ところが、第4話では一転、余命宣告を受け、自殺を考えていたカレー屋店主・舵(阿部サダヲ)と、親しくなった“ナゾの女”るい子(小林聡美)がメインストーリーに登場。

この回は、るい子の身の上話が中心で、それが8割ほどを占めて、るい子が主人公状態。そのほか、亜乃音と、家出してシングルマザーになっていた義理の娘・玲(江口のりこ)との久々の対面も描かれたが、主演である広瀬の登場シーンはわずかで、主たるストーリーには絡むことはなかった。

「おそらく、脚本家の坂元氏的には、広瀬の出番を減らしてでも、るい子の境遇を描くことで、後々に生かしたいという目的があったのでしょう。ただ、これは連ドラであって、オムニバスドラマでもありません。ストーリーへの興味のみならず、多くの広瀬ファンが見ているのです。それをないがしろにしてしまっては、ファンの反発は大きいでしょうね。小林の主演ドラマではないのですから。こんなことをしていると、広瀬ファンが視聴をボイコットして、さらに数字を下げてしまう可能性もあります。もうこうなると、坂元氏は自分の世界観を描きたいだけで、視聴率やファンの気持ちは無視していると言われても致し方ないのでは? これじゃ、脚本家の自己満足になりかねません」(同)

民放である以上、やはり視聴率を上げることが第一目的。坂元氏と日テレがタッグを組んだ『Mother』(2010年)、『Woman』(13年)は高視聴率を獲得し、評価も上々だった。それだけに、同氏のファンのみならず、視聴者の期待度は高かったはず。だが、こういった展開が最後まで続くのであれば、『anone』は爆死から抜け出せずに終わってしまいそうだ。
(文=田中七男)

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