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アメリカが核戦略を抜本見直し!「北朝鮮への先制攻撃でうまく使える核兵器はアメリカにはない」

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 先月30日の一般教書演説で「北朝鮮の核ミサイルは我々の故郷を脅かすだろう。それを防ぐために最大限の圧力が必要だ」と述べ、北朝鮮への圧力を改めて強調したトランプ大統領。そして「防衛政策の一環として、核兵器を近代化して立て直すことが必要だ」と述べ、核戦略の見直しを行い、核兵器の役割を拡大させる方針を明らかにした。

 今回の方向転換は"核なき世界"を目指したオバマ政権下の2010年以来8ぶりのことで、アメリカ国防総省は北朝鮮の他にロシア、中国、イランを脅威と名指し。発表された戦略「NPR」ではSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)用の低出力核弾頭の開発、核巡航ミサイルの再開発に取り組むとしている。シャナハン国防副長官は2日、「世界の様相は2010年に発表されたNPRとは異なる。安全保障をめぐる環境が厳しさを増し、目まぐるしく変わる中、抑止力強化に向けた着実な行動が求められている」と指摘した。

 一方、河野外務大臣は核抑止力が強化されるとの観点から「高く評価する」との談話を発表。衆議院予算委員会で立憲民主党の逢坂誠二衆議院議員に「河野大臣はかつて核軍縮議連の事務局長もやっていたという風に思っているが、(高く評価するという談話に)その心境の変化があったのか」と尋ねられると、「北朝鮮の核の脅威から我が国の国民の生命・財産あるいは平和な暮らしといったものを守るためにはアメリカの核の抑止に頼らざるを得ないのが現実だ。そんな中にあって同盟国に対して核の抑止力を明確にコミットしている今次のNPRを高く評価する。そう申し上げているわけであって、何ら私の気持ちに変化があったわけではない」と答弁した。

 今回のNPRのポイントは、ICBMなど射程が長く威力の強い"戦略核"ではなく、局地的攻撃に使用される、射程の短い"戦術核"に関する言及だ。

ロシアの安全保障が専門の未来工学研究所・小泉悠氏は「今回のNPRではロシアの話をたくさんしている。米ロの核軍縮条約には戦術核は適用されないので、研究者によって800発から2000発まで範囲は広いが、実はロシアが戦術核を世界で一番多く持っているのは間違いない。射程も短いものから長いもの、威力も小さいものから大きいものまで、色々持っている。しかもそのロシアは近年、小規模の戦争をしており、アメリカが介入するよりも前に小さな核を使ってしまおうというドクトリンを考えている。一方、アメリカは威力の強い核兵器か、通常爆弾しかなく、微妙な状況に対応できる核戦力がないことが懸念されてきた。そこで短期的には潜水艦に命中精度が高く貫通力のある小型核弾頭を搭載するということ。中長期ではオバマ政権下に退役した核巡航ミサイルを復活させる」と説明する。

 さらに小泉氏は「アジアに住んでいる私たちにはわかりにくいがアメリカはヨーロッパの同盟国を安心させるためにも、ロシア抑止のオプションを見せなければならない。そして、北朝鮮の核容認論もある中、"あなた方が使ったらとんでもない目に遭いますよ"という抑止戦略を組み立てる上でNPRの話が出てくる。北朝鮮が核兵器を使った場合、あるいは北朝鮮の核を先制的に破壊したいという場合に、うまく使える核兵器がアメリカにはないからだ」と話した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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