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名護市長選、“基地移設容認派”勝利は市民の「基地疲れ」? 臨床心理士が分析

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「名護の経済振興、子育て世代に対する支援ですね、そういったものが全面的に支持されたものだと思っております」

 普天間基地の名護市辺野古への移設が最大の争点となった名護市長選は、移設を進める安倍政権が支援した無所属の新人・渡具知武豊(とぐちたけとよ)氏(56)が初当選を果たした。当初は接戦が予想されたものの、約3500票の差が付いた。

一方、辺野古への移設阻止を訴えた現職の稲嶺進(いなみねすすむ)氏(72)は3期目を目指したが、敗戦の情報が伝わると涙を見せ「残念ながら辺野古移設問題がなかなか争点となりえず、目の前の経済優先という形で(票を)とられてしまったのではないか」と述べた。

今回、国政選挙並みの体勢で挑んだ政府・自民党。去年の年末には菅官房長官、年明けには二階幹事長ら幹部が訪れ、選挙期間中には抜群の人気を誇る小泉進次郎氏が異例の2度の応援に駆けつけた。基地問題にはほとんど触れず、訴えの中心はもっぱら経済活性化の話に割く戦略をとった。

沖縄県では、昨年からアメリカ軍のヘリコプターが不時着するなどトラブルが相次いでいる。さらに先月、国会で共産党の志位委員長がこの問題への対応を質問した際、「それで何人死んだんだよ」とヤジを飛ばした松本文明内閣府副大臣が発言の翌日に辞表を提出した。政府・与党にとっては逆風のはずだったが、地元の民意は「基地」よりも「経済」を優先した選挙結果となった。

今後政府は11月の沖縄県知事選でも勝利し、辺野古移設をさらに推進したい考えだ。昨日夜、自民党の塩谷立選対委員長は「名護市長選は知事選に向けての1つの大きなポイントになっていた。知事選に大きな影響があると思っています」とコメントしている。

また、この結果を受けた安倍総理は「最も強いと言われている3選目の現職市長。破るのは難しいと思っていましたが、本当に勝ててよかったと思っています。危険と市街地に囲まれている普天間基地の移設については、その方針で進めていきたい」と安堵の表情を見せた。

渡具知氏の当選で「移設に賛同する民意が示された」として、進展があるとみられる辺野古移設。今回の選挙結果と名護市民の心理について、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏が『けやきヒルズ』(AbemaTV)に出演し見解を述べた。


「現職の稲嶺氏が基地移設を争点化したいという意図は見え見えだった。そこに乗らずに経済振興策や市民の暮らしに焦点を当てて当選したんだと思う。事前の情勢分析を見ると現職有利の報道が多かったが、蓋を開けてみると逆だった」と話す藤井氏。選挙において働くという2つの心理からさらに分析する。

「選挙の際には、支持する人が多いほどその人に対する支持がより集まる『バンドワゴン効果』と、選挙前の予測で不利とされた候補者に票が集まる『アンダードッグ効果』の2つが働く。人気な人に投票したい、負けている人に投票したいという両極端な心理。ではどちらにいくのかというと、市民に強い意志がある時にアンダードッグ効果の方が強く働きやすいといわれている。どっちでもいいと思っている場合はバンドワゴン効果の方が強く働きやすい。今回は『基地疲れ』が言われているが、市民の方も基地問題をずっと扱ってきて疲れている。自分たちの生活はそれだけではないという強い意志の表れでもあると思う」

一方で、渡具知氏には自民・公明・維新の推薦もあったことから「組織票も入っていると思う。基地疲れという消極的な部分と、組織の強い意思が感じられる選挙だったのではないか」と見解を述べた。また、国政についても言及し「野党がもっと助けたいと思えるような選択肢をきちんと出すことが、今後2大政党制に向けては大事だと思う」とした。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

▼ 次回『けやきヒルズ』は2月6日(火)12時から!「AbemaNews」チャンネルにて放送

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