「F**KIN’ 平壌五輪!」コリアンラッパーが平昌冬季五輪と韓国政府を痛烈批判!

日刊サイゾー

2018/2/5 14:00


 平昌五輪の開幕が目前に迫る中、開催地の韓国で、あるヒップホップ・ソングが物議を醸している。ラッパーの「ボルレソニョン(虫少年)」が今年1月26日にYouTubeにアップした「平昌遺憾」がその曲だ。

自身について「定職に就かない引きこもりの余剰労働者」と語るボルレソニョンが作詞、作曲、演奏、録音まですべて行った同曲は、平昌五輪の準備過程で韓国政府が見せた姿勢に物申す内容となっている。特に、同大会に向けて国内が北朝鮮ムード一色になっていることには、痛烈な批判を浴びせている。

「平昌遺憾」の歌詞を一部、抜粋しよう。

「平壌(ピョンヤン)五輪になりました/平昌五輪はもう終わりです/どうして北朝鮮にたじたじとなっているんですか?/どうして金正恩の豚野郎の顔色をうかがうんですか?」

「自国の選手より北朝鮮の奴らが優先か?/このチンポコみたいな共産主義者ども?/お前らは歴史の勉強をやり直せ/お前らは社会勉強をやり直せ/お前らは良心から叩き直せ/F**KIN’ 平壌五輪」

この曲は現在、韓国で大反響を呼んでいる。2月5日現在、YouTubeでは再生回数が120万回を突破。メディアの関連報道も絶えず、最近は韓国最大手ポータルサイト「NAVER」のリアルタイム検索ランキングで1位にも入っていた。

ネット民からも、数多くのコメントが寄せられている。その多くは同曲に賛同する意見で、「ものすごく共感できる歌詞だ」「よく言ってくれた。スカッとしたよ」「文大統領の支持者よりも正常だ」「(政府は)なぜこんなに皆がこの歌詞に共感するか考えてみてほしい」といった声が目立っている。

韓国では、政治的な決定によって南北合同チームを結成したことなど、平昌五輪をめぐる政府の姿勢に国民が不満を募らせており、文在寅大統領の支持率も1月第1週から4週連続で落ちている。それだけに、『平昌遺憾』の歌詞に心情を重ねる人々が少なくないのだろう。ボルレソニョン自身も、こう分析している。

「もし誰かがこの歌を聴いて共感してくれたとすれば、それは、もっとも力がない3流ミュージシャンが権力者に立ち向かう構図が、自分たちの立場と重なるからではないでしょうか」

ただ、一方では反対意見も挙がっている。

例えば、大統領府・青瓦台が設置している請願サイトには、ボルレソニョンが韓国版2ちゃんねると呼ばれる「日刊ベスト」(イルベ)のユーザーであることを持ち出して、「イルベのユーザーが作った変な歌を削除させてほしい」といった声が寄せられているのだ。また、その中には、虚偽の内容を流布しているため捜査してほしいとの請願もあった。

もっとも、「平昌遺憾」が実際に法に触れる可能性は低いようだ。現地のニュース番組に出演したヤン・ジヨル弁護士は、こう説明している。

「(「平昌遺憾」の)歌詞では、特定の人物に対する事実を語ったり、虚偽の情報を流布したりはしていません。状況そのものに対して語っているだけです。そのため、現行法上は、名誉棄損や侮辱罪を適用することは難しいです」

いずれにせよ、最近は別のラッパーが対抗する楽曲を発表するなど、ますます波紋を広げている「平昌遺憾」。同曲のヒットによって国民の不満が改めて示されたが、韓国政府は五輪本番までに信頼を取り戻せるだろうか。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・無料配布する“防寒6点セット”もしょぼい!? 平昌五輪の防寒対策は万全か
http://s-korea.jp/archives/27202?zo=1
・平昌五輪に「芸術団、美女軍団、アイスホッケー南北合同チーム」は本当に必要なのか
http://s-korea.jp/archives/26594?zo=1

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