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【芸能コラム】能ある鷹は爪を隠す? 落差のあるキャラクターを演じる瀬戸康史の魅力 「海月姫」「幕末グルメ ブシメシ!2」

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 男子禁制のアパート「天水館」に暮らすクラゲオタクの倉下月海(芳根京子)は、ある日偶然、スタイル抜群の美女と知り合う。だがその美女の正体は男。大物政治家の息子に生まれながら、奔放な性格とファッション好きが高じて女装するようになった鯉淵蔵之介だった。

予想外の展開に驚く月海だったが、この蔵之介との出会いが、引っ込み思案だった彼女自身を次第に変えていくことに…。

東村アキコの人気コミックを原作にした「海月姫」(フジテレビ系 毎週月曜午後9時放送中)で、蔵之介に扮(ふん)して見事な女装を披露しているのが瀬戸康史。もともと、笑顔が似合うソフトな顔立ちだけに、おしゃれな服に身を包んだ姿は、どこから見ても女性としか思えないほどの完璧さだ。

だが、その一方で、周りに流されない信念を持つ蔵之介は、自分に自信が持てない月海たちを力強く激励する男らしい一面も披露する。

女装する柔軟さと男らしい力強さ。一見、正反対に思える性質を併せ持つ蔵之介というキャラクターを成立させる幅の広さは、瀬戸の役者としての大きな魅力だ。

その意味では、「幕末グルメ ブシメシ!2」(NHK BSプレミアム 毎週水曜日午後11時放送中)の主人公・酒田伴四郎も、瀬戸ならではのキャラクターだといえる。

高野藩に仕える伴四郎は、変装して屋敷を抜け出し、江戸の街へ繰り出す藩主・松平茂照(草刈正雄)の素性を知る唯一の人間。日々、自由気ままな茂照に翻弄される伴四郎だが、愛妻・すず(三吉彩花)を思いながら振るう料理の腕前で、数々の問題を解決していく。

シリーズ第2弾となる本作では、茂照から「奪われた密書を探せ」という密命を受けた伴四郎が他藩に潜入。その捜索中、難題に直面した際のコミカルな姿と、包丁を握ったときの生き生きとした表情の落差が、人間味あふれる伴四郎という人物の魅力を伝える。

装いこそ大きく変わらないものの、「能ある鷹は爪を隠す」という言葉が似合いそうなそのギャップは、どこか女装する蔵之介にも通じるものがある。

さらに、そんな瀬戸の持ち味を生かした役として、もう一つ挙げておきたいのが、ドラマ「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系・17)で演じた高校の英語教師・島津智一。一見、おとなしくて地味な人物だが、身に付けていた「アクティブラーニング」という授業法で思わぬ才能を発揮。やがてそれが、停滞していた学校を変えていく一つのきっかけとなる。

この作品でも瀬戸は、表面上はおとなしい島津が、秘められた意外な才能をきっかけに変化していく様子を、繊細に演じてみせた。

振り返ってみれば、そもそも出世作となった「仮面ライダーキバ」(テレビ朝日系・08~09)で演じた紅渡も、人見知りの激しい、引きこもりの青年という、およそヒーローらしからぬ主人公だった。

そう考えると、振れ幅の広い役を演じる才能は、瀬戸が生まれ持ったものなのかもしれない。しかも、一つの役柄の中で落差のあるキャラクターを表現しながらも、持ち前の明るさがベースにあるので、決して見る者に悪い印象を与えない。そんな瀬戸がどんな活躍を見せてくれるのか。今期のドラマ見ていると、その展開と共に彼自身の今後が楽しみになってくる。(井上健一)

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