給油所でガソリン代を支払ってくれた見知らぬ人に救急隊員が感激(英)

先日、イギリスの電車内で女性が見知らぬ人から現金をプレゼントされたニュースをお伝えしたばかりだが、同じイギリスから素敵なニュースが飛び込んできた。ある救急隊員がガソリンを入れようと給油所に立ち寄ったところ、見知らぬ人がその代金を支払ってくれたという。救急隊員の男性はその親切に感激し、Facebookに投稿した。英メディア『BBC News』『Manchester Evening News』『Metro』などが伝えている。

イギリスのNHS(国民保健サービス)が運営する「North West Ambulance Service NHS Trust(ノースウエスト救命救急サービスNHS信託 以下、NWAS)」で救急救命士として勤務するトニー=マイケル・ジョーンズさん(43歳)は、1月28日に夜勤のためランカシャー州のロッセンデールにある職場へ向かう途中で、車のガソリンを満タンにしようとグレーター・マンチェスターのロッチデールにあるガソリンスタンド「Texaco Garage(テキサコ・ガレージ)」へ寄った。

ジョーンズさんが給油していた時、ある男性が同じように給油をしており、救急隊員の制服を着た自分を見ていることに気付いた。しかしジョーンズさんは深くは考えず、支払いのために店内へ向かった。さきほどの男性がカウンター前で並んでおり、ジョーンズさんは彼の後ろで支払いの順番を待つことに。男性は支払いを済ませて店から出て行き、ジョーンズさんが自分のガソリン代を払おうとすると、スタッフから「もう支払われていますよ」と告げられた。

ジョーンズさんは「何かの間違いでは?」と思ったが、スタッフによると先ほどの男性がジョーンズさんが払うべき40ポンド(約6,200円)のガソリン代を支払ってくれたのだという。ジョーンズさんは驚いて呆然としてしまったが、慌ててその男性を追った。

ガソリンスタンドを出ようとしていた男性の車を、ジョーンズさんは呼び止めてお礼の言葉を伝え名前を尋ねた。すると男性は「トニー」とだけ名乗り、「NWASは素晴らしい仕事をしてくれる。人々のために重要な仕事を担うあなたたちに、自分ができることはこのぐらいしかないが」と言い、「今夜は安全な夜を過ごせるよう願っていますよ」と握手して去って行ったそうだ。感激したジョーンズさんは、自身のFacebookにこの出来事を綴った。

「誰かに不意をつかれることなんて、実に久しぶりでした。思ってもいなかった親切を突然受けて、言葉を失ってしまったほどでした。もう一度ここでお礼を言わせてほしい。とても素敵な親切をありがとう。私を含めNWAS、また他の地域の救命救急サービスは本当に毎日がてんてこ舞いです。だからこそ、この親切が本当に身に沁みました。男性は“トニー”とだけ名乗ったのですが、20代後半~30代のタトゥーのある筋肉質の男性をもしご存知でしたら、どうか書き込みをしてください。彼が乗っていた車の写真をここに載せておきます。」

『BBC News』によるとこの後、男性の身元が判明したようだ。ロッチデールに住むトニー・コーレイさんは当時の出来事について、同メディアにこのように話している。

「救急救命士や介護士、教師や軍に所属する人々など、常に素晴らしい仕事をしていてもその功績が表に出ることはあまりありません。彼らはもっとその努力を評価されるべきだと私は思います。だからあの夜も、救急救命士であるジョーンズさんのガソリン代を支払ったのです。すると、彼や彼の同僚たちは私の予想以上に感動してくれました。」

改めてコーレイさんに感謝の気持ちを伝えたNWASも、「我々は日々市民の命を救う仕事に全力を尽くしています。ですが、こんなふうに市民から感謝の気持ちを示してもらえることは、我々にとっても今後の大きな励みとなります」と喜びを露わにした。

このニュースを知った人からも「なんて素晴らしいんだ。救急救命士たちも、こんな親切受けたら一層仕事に頑張れるね」「好意を態度に示す人は素敵。この男性のご両親もきっと息子を誇りに思っているだろう」「こういう親切がもっと起こればいいな」「美しい心を持った人がいるんだなと知ることが嬉しいね」「救急救命士は本当にもっと評価されるべき存在だ。コーレイさんが発した言葉は素晴らしいね」といった声があがっている。

画像は『Tony Michael Jones 2018年1月28日付Facebook「It’s been a long time since I have been completely taken back by someone’s actions.」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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