最新ニュース、芸能、ネットの話題をまとめ読み

収入は3年間で2万円、茨城限定の有名ブロガー「勝手につくば大使」の過酷すぎる生活に密着

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


人気YouTuberや人気ブロガー。年収数億円なんていう彼らのお財布事情を聞くと、真面目に働くのがバカバカしくなってくる人もいるはずだ。とはいえ、安心してください。そんなひとはほんのひと握り。日の当たらない人間のほうが魅力的に映ってしまうのは筆者だけではないはずだ。今回は、大学を休学してまでブロガーになったが、まったく収入にもならず、情熱だけでブログを書き散らしている「勝手につくば大使」を紹介したい。

◆見た目は茨城のヤンキー(通称イバヤン)

「勝手につくば大使」こと小村政文氏。小村氏は「勝手につくば大使」というブログを3年前から運営しており、茨城県つくば市の飲食店や施設の取材記事を精力的に更新。同市の魅力を発信し続けている。小村氏はその名の通り、つくば市の公認を受けることなく勝手に大使を名乗っているだけ。そもそもつくば市には、つくば観光大使という正式な存在がすでにいる。

金髪のモヒカンにぶっといピアス。外見はどう転んでも茨城のヤンキー、いわゆる「イバヤン」にしか見えない……。一体この男は何者? オタク気質の記者はどうもウマが合いそうになかったが、その活動内容や大使の人物像を掘り下げるべく、コンタクトを重ねた。

◆勝手に大使になった理由

小村氏は現在24才。大学を休学しながら活動をしている。

大学2年の頃は、夜になると友人たちと酒を飲み、昼過ぎに起床。知らないうちに再び夜を迎え、また酒を飲み始めるという自堕落な生活を送っていた。しかし、このままではいけない。なにか自分で行動を起こそうと考えたのが「コストコタクシー」。コストコで売っている商品は大きいから、代わりに自分が買いに行って手数料をもらうという計画だったそうだ。

「自分ではなんとかしてひねり出した案だったんですけどね。知り合いに話したらボロカスに言われて計画だけで終わりました。そこで“つくば”っていうマイナーな街の魅力をひたすら紹介し続ける大使活動を勝手にやってみろよ、と提案されたんです」

これが勝手につくば大使の誕生秘話。なんと自分の考えで始めたことではないそうだ。しかも任命当初はそこまでつくばが好きではなかったという。つくばにした理由はあくまで自分が住んでいるからという簡単なものだった。小村氏は大学進学のためつくば市に引っ越しただけで、生まれは北海道。しかし、つくば市を取材していくうちに田舎の魅力というものにどんどんと引き込まれていったそうだ。

「田舎のおばちゃんの店に飲みに行って、酔っぱらって、またそこで知り合いが増える。常連になると『あんたまた来たの?』と肩をたたかれる。最高じゃないすか?」

3年間で更新したブログはすでに500記事を越えている。そのほぼすべてが取材をもとに書いているというのだから、情熱は相当なものである。そのエネルギーをコストコタクシーにつぎ込んでいたらどうなっていたのか。うっかり客を乗せてしまったら白タク(違法行為)であえなく御用だ。法律的な事情を大使が認識しているとは思えないが……。

「つくばが好きで好きでしょうがないっす!」

すでに小村氏の頭の中にはコストコの「コ」の字もないようだ。

◆「俺、友達がいないんです」

その努力が実を結んで小村氏は現在、地元の雑誌・新聞などから取材を受け、ラジオにも出演している。つくばの街を歩けば「大使の方ですよね?」と市民に声をかけられる。

Google検索で「つくば 大使」と調べれば、本家の観光大使を差し置いて検索上位はほぼ小村氏の独占状態。全国的にはまったくと言っていいほど無名であるが、茨城県つくば市という小さなフィールド内では驚異的な知名度を誇るのだ。

取材先や町の人とは深いつながりがあるように見える小村氏。コミュニケーション能力でここまできたといっても過言ではない。しかし底なしに明るい顔をしている小村氏にも悩みはある。

「俺、友達いないんですよ。気軽に飲みにいける友達がマジでいない。取材でもプライベートでも初対面は頑張って色々話せるんです。それで形だけは仲良くなる。でも2回目会ったときに何を話せばいいか分からない。結果、微妙な空気になり、次第に疎遠になっていくんです。ちょっと仲良くなった人とかに、『今度飲み行こうよ!』ってよく言われるじゃないですか。はいはい、どうせ誘わないでしょ、来ないでしょって心の中で思ってしまうんです」

顔に似合わないデリケートな悩みに、記者は妙に親近感を覚えてしまった。やはり人間は少しダメな部分があってこそ、魅力が生まれる。

「あとカネもないんですよ。今の収入は深夜の居酒屋でのアルバイト代のみ。それも全部取材費で消えていきます。大使で稼いだお金は3年間でブログアフィリエイトの2万円だけです」

あくまでブログは宣伝のためということではあるが、500記事書いて2万円では同情するしかない。しかし小村氏は、「もうやらきゃいけないことは分かっているんです。あとはそれをこなしていくだけ。いつか大使だけで飯が食えると信じています」と話す。

イメージとしてはブロガーというよりも、ふなっしーのような存在だろうか。小村氏は今年からYouTubeにも参戦する予定だ。

◆フリーペーパーの発刊が遅すぎる!

小村氏はブログだけではなくフリーペーパーの発刊も決めた。その名も「ツクバ人間」。同誌が軌道に乗れば、広告費などで大使活動を続けていけると踏んだのだ。去年の夏に創刊号を出し、その後は季刊でやっていくつもりだった。しかし小村氏にはデザインの知識や技術は皆無。つくばが好きなだけで出版関係に興味があるわけでもない。

今年の1月、作業が押しまくっている大使に進捗状況を見せてもらうと……。

いまだ発刊していない創刊号の誌面は役所のおじさんが30分でつくったレジュメのような出来栄え。美大生に頼んだという表紙とはクオリティが異次元すぎる!

フリーペーパー「ツクバ人間」が果たしていつ発行されるのか。そして誌面はどうなるのか。気になった方は小村氏に直接コンタクトをとって同誌を受け取ってほしい。

◆夢は「勝手につくば大使」1本で食っていく

そんな小村氏だが、つくばへの愛情は本物だ。

「俺の両親は転勤族で、昔から引っ越しが多かったんです。だから自分の地元という存在がなくてさみしかった。仲良くなる前に友人たちとも別れてしまいますし。どうせ引っ越すし、という気持ちで人付き合いを避けていた時期もあった。でもいまはつくばという地元が見つかってマジで嬉しいんです。俺はバカだけどエネルギーだけはある。この街に命を捧げるつもりでやっていきたい」

つくば市の魅力が全国に知れ渡るのは案外近いかもしれない!? <取材・文/國友公司>


外部リンク(日刊SPA!)

関連ニュース

Yomerumoをフォローする

Yomerumoから人気記事をお知らせします!

Twitter

ライフ最新記事

記事一覧

注目ニュース

> もっと見る


掲載情報の著作権はニュース提供元企業等またはGMOアドマーケティング株式会社に帰属します。記事の無断転用を禁じます。
すべての人にインターネット
関連サービス