紅白初出場の美人演歌歌手・丘みどり 夢を叶えて起きた「心境の変化」とは

しらべぇ

2018/2/4 15:30


(©ニュースサイトしらべぇ)

全46組が出場した昨年のNHK紅白歌合戦では、そのうち10組が初出場を果たした。中でも演歌としては唯一選ばれたのが、丘みどり(33)だ。

その美貌と「天才民謡少女」とも呼ばれた歌声は天性の才能だが、演歌歌手として13年目となる道のりは、平坦なものではなかった。 

■18歳でアイドルとしてデビュー


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丘が生まれ育ったのは、兵庫県の宍粟郡安富町(現・姫路市)。「とても自然豊かなところで、猿や鹿やイノシシが、たくさんいました」と笑う。

演歌歌手になりたかった彼女は、なぜアイドルとして芸能界に入ったのだろうか。

丘:もともと演歌歌手になりたかったのですが、田舎で生まれ育ったので、どうやったらなれるのかわからなくて…。それで、町の本屋さんでオーディション雑誌を買って、最初のページに載っていたオーディションに応募してみました。

アイドルグループに入って、大阪ということもあって、芸人さんと体を張ったロケの仕事が多かったですね。でも、「どうしても演歌歌手になりたい」と思い、アイドル活動を辞めて専門学校に通って歌のレッスンを始めました。

その後、オーディション番組に出たのを見てくださった事務所の方に声をかけてもらって、演歌でデビューすることができました。

■デビュー当初は「ヘソ出し演歌」も


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元アイドルで、二十歳そこそこの女性演歌歌手。歌で認められたい思いとは裏腹に、演出のされ方に悩んだこともあるようだ。

丘:デビューした頃は、おへそを出した衣装で演歌を歌っていたんです。当時は、その衣装が本当に嫌で…。でも、先日、バラエティ番組の収録でダウンタウン浜田雅功さんに初めてお会いしたとき、「ちょっとちょっと…」って呼ばれて。

何かと思ったら「昔、深夜番組でおへそ出して歌ってた子じゃない? その頃テレビで見たんやけど、紅白にも出るようになってめっちゃ嬉しかったから頑張りや!」って声をかけていただきました。

そんな風に覚えていてくださる方がいるなら、そんな衣装でも間違いじゃなかったのかなって思えます。

■母の死を乗り越えて


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彼女が演歌歌手としてデビューした1年後、母が病のため亡くなっている。当時は、丘も看病のために休業した。

丘:母が亡くなったとき、「こんなに辛いことが世の中にあるのかな」と思いました。でも、「そういう経験をしているからこそ、人の痛みがわかる演歌が歌えるんじゃない?」と、先生が言ってくださって。経験をプラスに、歌に活かしたいと考えてきました。

東京に出てきたのは2016年の1月、大阪で10年活動した30歳のときだったので、大きなチャレンジをするべきか迷ったんです。

でも、母と「いつか紅白に出られる歌手になるまで見といてね」と約束をしたので、隣にはいないですけれどずっと天国で見守ってくれている中で、ここで諦めてしまうのはよくないな、と思って。

亡くなる前の母はよく、「やらずに後悔よりは、やって後悔の人生を」と言っていました。その言葉を胸に挑戦することにしました。

■紅白前に徳光からのアドバイス


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紅白の当日、会場となるNHKホールには父と祖母も訪れていた。子供の頃、祖母に連れて行かれた鳥羽一郎のコンサートが、彼女を演歌の世界に導くきっかけだった。

丘:紅白は、本当に念願でした。その2分数秒にかける思いは13年ぶん貯まっていたので、全部出しきろうと。

楽屋では何度も泣きそうになったのですが、徳光和夫さんに本番の2、3日前にお会いしたとき、「気持ちはわかるけど、歌っている最中には絶対に泣いちゃダメだよ」とアドバイスをいただいて。なんとか涙をこらえて歌うのに必死でした。

祖母は、他の歌手の方のときは楽しんで見ることができたそうですが、私のときは緊張しすぎて覚えていないそうです。「家に帰って録画を見て初めて、ちゃんと歌ってたんやねと思ったくらい、見てるほうも緊張した」と話していました。

■紅白出場歌手の名に恥じないように


(©ニュースサイトしらべぇ)

紆余曲折を経て東京に舞台を移し、念願だった紅白出場を果たした今の気持ちを聞いたところ…

丘:憧れの場に出ることができて、「嬉しいな」から「きちんとしなきゃ」という気持ちに変わりました。紅白出場歌手として恥じないように、これからももっと歌を勉強して、「なるほど、だから紅白出られたんだね」と思っていただけるような歌手になりたいと。

ファンの方も本当に喜んでくださって、「涙をこらえながら歌っているのを見て、僕のほうが泣いたよ」と言ってくださった方もいました。

昨年2月に『佐渡の夕笛』をリリースしたとき、「いつか紅白に立てる歌手に…」とコメントしたら、「いつかじゃなくて、今年頑張ろう」と言ってくださったのもファンの方です。

紅白は、ひとりで立てる舞台ではなくて、みなさんが道をつくり、に連れてきていただいたように感じています。

■料理が得意で、趣味はダイビング


(©ニュースサイトしらべぇ)

東京に来てちょうど2年になるが、地方でのキャンペーンやコンサートが多いため、自宅にいられるのは1ヶ月のうちで5日ほどという月も。プライベートについて聞いてみたところ…

丘:東京の街のことをいちばん知らないかもしれませんね(笑)。去年、初めて代官山に行きました。ダイビングと旅行が好きなので、1泊できるくらいのお休みがあったら、沖縄とかにも潜りに行っちゃいます。

好きな食べ物はお肉で、「週3回くらい焼肉」というときもあります。お酒も好きで、中でも全国いろいろなところに伺うので、日本酒が好きですね。お酒のCMとかにも、出てみたいです。

大阪時代に、友近さんの番組でお料理コーナーを担当していたこともあって、お料理も結構得意なんですよ。

3月7日には、琵琶湖を舞台に切ない女ごころを歌った新曲『鳰の湖』がリリースの予定。

紅白効果もあってか、最近は歌番組のみならずバラエティ番組の出演も増えており、「演歌の王道は極めつつ、新しい演歌歌手になっていきたい」と語る彼女から、2018年も目が離せなそうだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 取材協力/丘みどり

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