見た目で侮ることなかれ。「水飲み鳥」の仕組みがスゴいって知ってましたか?

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Image: engineerguy/YouTube

ちょっと世代がズレると(?)一体何者かもわからない「水飲み鳥」。

ハッキリ言ってネーミングは見た目のまんまだし、色づかいも現代ではなかなか見ないチョイスだし、相当古いのでは…とお察しされた方もいるかも知れません。それもそのはず。もとはというと、1946年にベル研究所の科学者Miles V. Sullivan氏によって発明されたものなんです。

「あらま、70年前のおもちゃですか…」なんてここは逆に興味深く感じるか、あるいは若干引いてしまうかのどちらかですが、じつは『ザ・シンプソンズ』に発明品や置物として何度か登場したり、人気ゲーム『どうぶつの森』の世界にも何気なーく存在していたりと…現代でも目にする機会はゼロではありません。

そんなクラシックなおもちゃですが、米Gizmodoの常連であるエンジニアBill Hammack氏によるとアインシュタインも驚いた仕組みを秘めているのだそうです。じゃあ一体どんなもの?っていうのを説明してくれるのが、Hammack氏による以下の動画です。



水飲み鳥の最も驚くべきポイントは、おもちゃなのに喉が乾いちゃうところ…ではありません。

注目したいのは、なかの液体。一見、ただの赤い水ですが、じつはこれ「塩化メチレン」という化学物質で、室温で沸点に達し、蒸発する特性があります。

ちいさな温度変化で液体から蒸気に変わり、再び戻ることで、鳥を動かすのです。通常、頭部は高圧の塩化メチレンの蒸気で満たされていますが、冷却され凝縮すると鳥のガラスバルブの上部と下部に気圧差が生じて、液体が頭部に上昇します。これにより重心が変化して、再び軽い塩化メチレン蒸気に満たされるまで前方に倒れたままになるのです。

何度も連続して水飲み鳥を動かすうえで鍵となるのは、用意するグラスに入った水。動画では、これなしでは永遠に動き続けることはできないことが示されています。頭部をカバーしている布地が水を吸収することで、結果的に頭部を冷却し、蒸発して塩化メチレンを再び凝縮させて動く仕組みになっているのです。

ほかに何か機能があるわけでもないので、水飲み鳥はもはやおもちゃ以上の存在というわけでも、それ以下でもないんですけどね…。でも、なんだか多くの知恵が詰まっていることを知ると、物凄い発明品としての品格がほんのり見えてきた気がします。

Image: YouTube
Source: YouTube
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(Rina Fukazu)

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