専門家が教える「天職」の見つけかた。大切なのは、思った以上に簡単なこと。

TABILABO

2018/2/4 06:00


天職とは、英語ではcallingsと表現されます。

天職と聞くと、一生涯をかけて打ち込む仕事とか、天からお告げを受けた仕事というイメージを思い浮かべるかもしれませんが、callingsとは現代的な解釈では自分が最も自分らしくいられ、最も幸福であり、他のどんな仕事よりも社会や人の役に立っていると感じられる仕事と定義されています。

欧米では、長寿社会となり、人生において仕事が占める割合が多くなったため、個人の幸福や組織のパフォーマンス向上のためにcallingsの研究が行われています。

今回は、欧米の研究者の論文から天職にたどり着くために大切なことをご紹介します。

仕事には、“3種類”ある



Yale大学のAmy Wrzeniewski教授等は、仕事を「ジョブ、キャリア、天職」の3つに分類し、人は自分の仕事をこのうちのどれかに認識しているとしました。

①ジョブ
生活に必要なお金を稼ぐためにしている仕事

②キャリア
昇進や社会的地位、権力、自己肯定感の向上のためにしている仕事

③天職
金銭的目的や社会的地位のためにしているのではなく、自分の人生にとって切っても切り離せないものであり、自分の仕事によって世界が良くなっていると感じられる仕事。または、自分が自分であるためにそれをしていることが重要である。

このように定義しています。

天職についている人は、健康的で、人生の満足度も仕事の満足度も高いといった特徴があります。

出典:Wrzesniewski, A., McCauley, C., Rozin, P., & Schwartz, B. (1997). Jobs, careers, and callings: People's relations to their work.Journal of research in personality,31(1), 21-33

天職を、見つけるために



では、どうすれば天職にたどり着くのでしょうか?

Callings研究で著名なコロラド州立大学のBryan J. Dik教授等は、天職(calligns)とは自分の内側から強いモチベーション感じる仕事であり、その仕事に対し、目的や意味を感じられる仕事だと指摘しています。また、どんな仕事でも、天職になりうると述べています。

出典:Bryan J. Dik and Ryan D. Duffy(2009):”Calling and Vocation at Work: Definitions and Prospects for Research and Practice”The Counseling Psychologist 2009; 37; 424

内側から湧き上がってくる強いモチベーションとは、つまり感情です。

次にご紹介するこのような感情を感じたら、それは、あなたの心が求めている仕事だというサインです。実際にその仕事についていなくても、その仕事をすると想像した時に、なんとなくこういったことを感じらればOKです。


情熱・モチベーション
「どうしてもこれがやりたい!!」

喜び
「この仕事をしている自分は、(人の役に立つから、自分らしくいられるから、大好きなものに囲まれているから)この上ない喜びを感じる。」

役に立てる・社会に貢献できる
「この仕事は(他の仕事に比べて)自分が特に役に立てる。人と違う貢献ができる。」

共感
「この仕事をやっている自分を想像するとしっくりくる。」

才能
「この仕事はなんとなくうまくやれる気がする。」

好奇心
「なんだかわからないけど、とても気になる、ワクワクする。」

出典:(i) (Dobrow & Tosti-Kharas,2011) ,(ii) (Wrzeniewski et al,1997) (iii) (Bunderson & Thompson,2009), (iv) Dobrow&Tosti- Kharas,2011;Pratt&Ashforth, 2003;Wrzesniewski et.al.,1997),(v) “Discerning Calling : Bridging The Natural and Supernatural” Bryan J. Dick and Michael F. Steger, (vi) Michael Novak(1996) Business as a Calling: Work and the Examined Life

今回は、この5つのうちの2つを詳しく説明します。

01.共感



1つ目は<共感>です。

人生における意味の研究で著名な、コロラド州立大学のMichael F. Steger教授等は天職を見分ける方法として、<共感>を挙げています。

ある職業に自分が実際に就いていると想像して、その職業についている自分がしっくりくると感じられたら、天職である可能性があるというものです。

興味がわく仕事を見つけたら、その仕事についている人に、仕事の内容や責任、必要なスキルやどんな時に幸せに感じられるかなどを聞いて、共感できるか、しっくりくるか試してみましょう。

出典:David Bryce Yaden著の本” Being called”( 2015) , Chapter 9 “Discerning calling: Bridging the natural and supernatural” Bryan J. Dick and Michael F. Steger

02.才能



2つ目は、<才能>です。

天職を遂行するために必要な能力やスキルは生まれ持って備わっていると指摘している学者は多く、哲学者故Michael Novak氏は、「天職は私たちの能力にフィットしたもの」であると述べています。

才能とは、音楽家やスポーツ選手が持っているような突出した技能・能力に限らず、大した努力を必要とせず自然とできてしまうこと、人にうまいねと言われるようなことも含まれます。

それでは、まだ、そういった自分の隠れた力を自覚していない場合は、どうやってそれを見つけたら良いのでしょうか?

同Novak氏は「自分の天賦の才能は、トライアンドエラーを返し、時間と労力をかけて発見される」と述べています。

人に頼まれた仕事や異動などで必ずしも自分が希望していない仕事をすることになった時、オープンマインドで前向きに取り組んでみると、意外と自分に秘められた力が発見されるかもしれません。

また、実際にやったことがなくても、なんとなくうまくできそうだと思える仕事は、自分に隠れた素質がそう思わせている可能性があり、実際にやってみるとうまくできて、才能が開花するということもあります。

出典:Joseph W. Weiss, Michael F. Skelley, Douglas (Tim) Hall and John C. Haughey, S.J. (2003)”Calling, New Careers and Spirituality A Reflective Perspective for Organizational Leaders and Professionals”


Novak氏が指摘しているようにトライアンドエラーつまり行動が重要です!

仕事で「これをやるために生まれてきた」と感じてみたいと思っている方、就職活動・転職活動中の方は、今回ご紹介した感情のサインや「共感」と「才能」というキーワードを参考にしてみてはいかがでしょうか?

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