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「あ、まずい」と思っても急に動作を止められない理由

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玄関のポーチに足を踏み出そうとしたら、一面に氷がはっていてツルツルで滑りそう。頭では、「危ない!足を踏み出すな!」と思っても、身体がそのメッセージを受信するのが間に合わない。そんな経験はありませんか?

こんなとき頭の中では何が起こっているのでしょうか。

学術誌『Neuron』に発表されたジョン・ホプキンス大学の神経科学者チームによる最近の研究によれば、頭の中で気が変わってから体の動作を止めるには、脳から最初の「進め」のシグナルが出てからたった2、3ミリ秒しか猶予がないそうです。「これはまずい」と思いながらも身体の動きを止められないことが多い理由はこの点にあります。

以前は、人間が動作の流れを変更しようとするときは、脳のたった1つの領域が稼働していると科学者たちは考えていましたが、今ではこんなふうに動作を停止させるときは、脳の複数の領域間でスピーディな情報伝達が行なわれる必要があることや、年齢を重ねるにつれてそれが困難になることがわかっています。同研究の上席筆者であるSusan Courtneyさんは、脳内の3つの領域間でうまくコミュニケーションができないと、動作を止められないと指摘しています。その3つの領域には、「おっと、いけない」と感じる領域が含まれており、Courtneyさんいわく、その領域では「こうすればよかったのに」という結論づけもされているとか。そして、この全プロセスはとにかく一瞬で行なわれます。

同研究第一筆者のKitty Z. Xuさんは、車の運転をしていて、交差点に近づいていくと信号が黄色になった場合を例に挙げてこのプロセスを説明しています。脳は、「アクセルを踏んでスピードをあげて交差点を通過してしまえ!」と思いますが、パトカーが見張っているのに気づくやいなや、考えが変わります。アクセルでなくブレーキを踏みたいと思いますが、時すでに遅しです。

どちらの動作が実行されるのでしょうか。黄信号を突っ切ると決意した後でパトカーを見つけるのが早ければ早いほど、アクセルの代わりにブレーキに足を持って行ける可能性が高くなります。でも、パトカーを見つけたとき、既にアクセルを踏んでしまっていたら、黄信号を突っ切ってしまうでしょう。

Xuさんによれば、パトカーに気づいて動作の流れを変えるには、正確には200ミリ秒しか猶予がなく、これは4分の1秒以下です。それより長くかかってしまい、スピードを上げて信号を突っ切ってしまうと、「どうして自分はこんなことをしているんだろう」と不思議に思ってしまいます。その答えは、最初に脳から発信されたシグナルが既に筋肉に伝わってしまい、後戻りできる地点を過ぎてしまっているからです。基本的に、脳が考える速度は筋肉が反応する速度より速いので、動作を変更するのはかつて想定されていたよりも実際には難しいのです。

Image: Growing Labs/Flickr

Source: Neuron, Johns Hopkins University

Patrick Allan - Lifehacker US[原文

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