広瀬アリスが礼儀知らずのぶっ飛んだ巫女役に挑戦「でも、ある意味演じやすかった(笑)」

現在放送中の連続テレビ小説「わろてんか」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)で、主人公てん(葵わかな)の恋敵・リリコを演じ、その悪女ぶりが話題を呼んでいる女優の広瀬アリス。2017年は映画「氷菓」や「新宿スワンII」などの話題作にも出演し、女優としての活躍の幅を広げた1年となった。

そんな彼女の最新作にして、主演作となる映画「巫女っちゃけん。」が2月3日(土)に全国公開となる。今回はその撮影秘話や2018年の目標などを聞いた。

――主人公・しわすは“ガサツな巫女”という濃いキャラクターで、これまで広瀬さんが演じてきたおしとやかな役のイメージとはギャップがある女の子ですが、どのような役作りをされたんですか?

巫女役ということで、最初は所作や舞をすごく練習しました。でもクランクイン前にグ・スーヨン監督から「一度それを全部捨ててください」と言われたので、撮影中はとにかく“ガサツ”を意識していました。そういうところは私にも昔からあったので、ある意味演じやすかったです(笑)。「あ、何も気にしなくていいんだ!」って、ホッとした自分がいました。

――しわすはガサツな一方、とても巫女らしい心を持っていますよね。不道徳なことをしている人を見ると、「罰が当たるよ」と言ったり。演じるうえで、しわすをどんな女の子だと捉えていましたか?

若いときって理由もなく、いろんなイラ立ちとかモヤモヤを抱えていると思っていて。私は、しわすちゃんはその感情をどうしていいか分からなくて、一番タチの悪い……まわりに当たり散らすという発散の方法を取っている子なんじゃないかなって。そう考えるとある意味、真っすぐな子だなあ、と。ここまで真っすぐ過ぎるのも問題ですけど、どこか憎み切れない子だなと思いながら演じていました。

――巫女役に関しては、どのように思われました?

正直、巫女の世界はもちろん、神社の世界もまったく知りませんでした。ただ神秘的なイメージを持っていただけ。それをコミカルに描くと聞いて想像がつかなかったし、監督も「本当にこの人が神社が舞台の作品を撮るの!?」というぐらい、いかつい方で(笑)、一体どんな作品になるんだろうと楽しみにしていました。実際、完成した作品を見たら、すごく面白おかしくポップな感じに描かれていて、自分で言うのも何ですが、見やすいなと感じました。

――撮影は美しい夕景が見られるとCMでも話題になった福岡の宮地獄神社で行われたんですよね。

そうです、シーンのほとんどは神社から10分圏内ぐらいの場所で撮影しました。期間は3週間ぐらいで短かったんですけど、今回は宮地嶽神社がある福津市が協力してくださって近くの場所をお借りできたので、本当にありがたかったです。

――観光客も多かったのでは?

参拝客の方も圧倒的に多くて、昼間はずっとにぎわってました。貸し切りにはしていなかったので、お客さんが参拝に来る中、撮影していました。スタンバイ中に「参拝の方、来られましたー!」と言われてちょっとハケる、なんてこともよくありました。

――広瀬さんもお参りされたんですか?

この現場は、メークルームに入る前に必ずお参りをする、というのが決まりだったんです。やっぱり神様が宿っているところをお借りする身なので、しっかりごあいさつをしてから撮影に臨もうということで。

――それは身が引き締まりますね! 福岡の街を観光する機会はありましたか?

観光というほど大きなことはできませんでしたが、打ち上げみたいな感じでみんなで焼き肉やもつ鍋を食べに行ったりしました。あとマネジャーさんが福岡出身なので、マネジャーさんの実家に行って水炊きをごちそうになったことも思い出です。

――共演者の方とは3週間みっちり一緒に?

はい、すごくワイワイにぎやかな撮影で楽しかったです。今回はリリー・フランキーさんがしわすのお父さんを演じられているのですが、本当に想像通りの方でした。穏やかでひょうひょうとしていて、それが居心地が良くて、親子でいることがしっくりきたというか。

――しわすは、健太という男の子との出会いをきっかけに変わっていきます。健太役の山口太幹(たいき)くんは撮影当時7歳でしたが、どんな子でしたか?

太幹はもう何でもできるんですよ! お芝居はしっかりしてますし、子供なので正直ワガママとか言うのかなと思いきや、長時間の撮影もしっかり対応してました。一度スチール撮影中に眠気に負けて“再起不能”になったことはありましたけど(笑)。健太役はセリフがないので難しかったと思うんですけど、太幹はちょっとした表情の変化もしっかり表現できる子で、私もいろいろと助けられました。

――休憩時間は何をして過ごしていましたか?

ずーっと遊んでました。太幹が「アリスちゃーん!」って来て、ワチャワチャワチャしてました。かわいかったです。でも1年ぶりに映画祭で会ったら、全然違ってたんですよ。恥ずかしがるというか、男女を意識し始めていて、ちょっと寂しくなりました(笑)。「おいで」って言っても、「いい」って言うんですよ。昔はターッと駆け寄ってきてたのに……。

――また何年か後に共演したら面白いかもしれませんね。

そうですね。太幹の成長を見届けたいです。

――印象に残っているシーンはありますか?

健太のお母さんを演じたMEGUMIさんとの取っ組み合いシーンは、女性同士ならではのグダグダさが印象的でした。男性同士だったらカッコいいケンカになったと思うんです。でも女同士だと、口だけは達者でワーッと言い合うんだけど、取っ組み合いになるとダサくてただただ暴れているだけ。でもそれが「女同士だとこうなるんだな」とリアルに感じて、何だか分からないけど、演じた後クスクス笑っていました。

――何か撮影中で大変だったなと思うことはありましたか?

とにかく汗が止まらない、というのが……。巫女の衣装って夏服と冬服があるんですけど、夏服だと透けてしまうので、見栄えの問題で冬服を着ていたんです。でも撮影は真夏だったので、とにかく暑くてたまらなかったです。

――ところで広瀬さんは現在「わろてんか」にも出演されていますが、反響はいかがですか?

それが、あまり感じないんです。街で声を掛けられるわけでもなく、知り合いから連絡がくるわけでもなく。ただドラマの中で、私の演じるリリコが東京から大阪に戻ったときは、大阪の知り合いから「お帰り」ってメールがきました(笑)。

――出演オファーをもらったときの感想は?

小学校低学年ぐらいのときに「ちゅらさん」('01年、NHK総合)とかを見ていましたし、いつかは出たいなと思っていたんですけど、こんなに早く出させてもらえるとは。でも自分の中で、大きなステップアップにつながったと感じています。

――この映画は朝ドラ放送中の2月公開ということで、その時期はさまざまなところで広瀬さんの活躍が見られますね。

ありがとうございます。朝ドラではリリコがまたヒロインをかき回してる時期かと(笑)。リリコといいしわすといい、キャラが濃いですよね。とくにリリコは最初とは全然違う洋装になって、ドラマの中で一番変化していると思うんです。衣装だけでなく髪形もメークもどんどん変わっていくので、それもすごく楽しんでいます。

――今後も広瀬さんがどんな役を演じるのか楽しみです。では最後に、2018年の目標を教えてください。

本棚を増やすこと。もうマンガが入り切らなくて、床に山積みになっているので。それぐらいです、あはは(笑)。(ザテレビジョン・山本奈緒子)

https://news.walkerplus.com/article/134508/

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