最新ニュース、芸能、ネットの話題をまとめ読み

健康 

“痩せられない職場”で10kg増の20代男性の苦悩――職場の環境が健康を左右する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


◆「職場の雰囲気のせいで痩せられない」とはどういうことか?

血糖値のコントロールをポイントに、コンディションを整えて仕事のパフォーマンスを上げる食事術を紹介する『医者が教える食事術 最強の教科書:20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』(牧田善二・著、ダイヤモンド社・刊)が昨年9月に刊行され、今なお売れ続けているベストセラーとなっている。

しかし、こうした流行の健康本を読んで、いくら健康へのリテラシーを高めても、結局“健康格差”の現実を改めて実感してしまうだけ、ということも少なくない。

平成22年、厚生労働省が世帯ごとの年間所得でグループ分けし、生活習慣などを調査した「国民健康・栄養調査」をはじめ、所得・雇用形態と健康状態の悪化にはなんらかの相関があるとする調査や研究は国内外にある。

だが、メーカーで正社員として勤める浅井亮太氏(仮名・28歳・男性)が日頃感じている健康格差は、所得などによる格差ではなく、どちらかといえば職場の雰囲気・体質によるものだという。

◆オトコ社会特有の「みんなでランチ」がもたらすもの

「勤務先はあくまでもお堅いメーカー企業の本社事務所。報酬や休日などの福利厚生といった待遇にはそれなりに満足しています。ただかなり体育会系で、上に気に入られれば天国ですけどそうじゃなければ地獄みたいな会社。同僚や後輩の中にはパワハラで精神病んで辞めた奴も少なくない。今のところ僕は上司に気に入られていますが、実はメンタルよりも先に身体を壊しそうなんです」(浅井氏)

実は浅井氏の職場、ランチの時間は同僚と外に出るのが暗黙のルールになっている。そんな職場内の雰囲気が彼をメタボ体型に近づけていたのだ。

「オトコだらけの職場では上司に迷惑をかけないためにも同じメニューを頼む雰囲気があります。みんなでラーメン屋に行って『俺はチャーシュー麺。おまえは何?』と聞かれたら、料理が出てくるスピードと食べるスピードを考えても同じラーメンを頼まざるをえないのです。結果、今の職場に入ってみるみるうちに10kg太りました」

彼と同じ部署に所属する従業員は10人ほど。40歳前後の妻子持ちが多いにも関わらず、同僚男性は内勤の中年の食事とは思えないような高カロリーを摂取する。

「ほぼ週2で連れて行かれるのが中華のランチ。みんなチャーハンとかラーメンが大好きで、僕も昼からたらふく食わされます。当然糖質制限ダイエットをしているなんて言える雰囲気じゃない。飲み会も多く、『昨夜カネ使いすぎたから今日はサイゼな』みたいな日もあるんですが、なぜかファミレスでは一人2品以上注文する暗黙のルール。しかも頼むのはピザとかパスタとか基本的に全部重たい(笑)。そもそも糖質も摂りすぎでしょう。おごってくれることも多いので、入社して半年くらいは有難かったですけどね……」

◆「30歳手前で尿酸値が引っかかった」

“同じ釜の飯を食う”といっても度が過ぎている感のある浅井氏の職場。

そうして暴食を重ねた結果、大学卒業時には50キロ台後半だったという彼の体重は増加の一途をたどり、勤続6年目となる今現在、約15キロ増の74キロとなっている。地味に続けている週末のジム通いも焼け石に水のようだ。

「報酬など待遇面で求人票に嘘はありませんでしたが、まさかこんなメタボばかりの会社とは(笑)。僕も昨年の健康診断で尿酸値が引っかかった。30歳も近いので転職を考えることもあります」

ちなみに、浅井氏によれば繁華街の雑居ビルの1フロアにあるという事務所の雰囲気は『アウトレイジ』そのもので、喫煙率も異様に高いという。

喫煙や飲酒などの生活習慣の問題は、本人の意識や努力だけで解決できる問題とは限らない。

喫煙習慣の多い会社ではなかなか禁煙を達成しづらいという声も少なくない。また、土木建設業のように野外で仕事をする人は「ランチの時間は同僚と仕事用のハイエースで郊外のラーメンチェーン店にでかける。一人だけ『俺はブロッコリーとささみ弁当なので』なんて言えないです」(建設業・26歳)という声も。

ランチを自由に選べるということは、それだけで恵まれたごく一部の会社員だけに許された権利かもしれないのだ。職場内のコミュニティが、そのまま自身の健康年齢を左右するケースは少なくない。

転職や就職の際は従業員の健康状態やランチ事情に注意を向けるのも大切だろう。<取材・文/伊藤綾>


外部リンク(日刊SPA!)

関連ニュース

Yomerumoをフォローする

Yomerumoから人気記事をお知らせします!

Twitter

ライフ最新記事

記事一覧

注目ニュース

> もっと見る


掲載情報の著作権はニュース提供元企業等またはGMOアドマーケティング株式会社に帰属します。記事の無断転用を禁じます。
すべての人にインターネット
関連サービス