雅子さま、来年皇后へ――皇室ウォッチャーが考える「国民からの批判」をなくす在り方とは?


 1月10日、雅子さまが新年恒例の「講書始の儀」に15年ぶりに出席され、大きな話題となった。この「講書始の儀」とは、年の始めに天皇皇后両陛下が、皇族方とともに、学術分野の第一人者から講義を受けられるという儀式のこと。2004年に適応障害の診断を受けて以降、ご公務を休まれることも多かった雅子さまだが、来年、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位が行われ、雅子さまが皇后となられることから、「講書始の儀へのご出席は、次期皇后の自覚が芽生えたからでは?」との声も出ている。そこで今回は、皇室ウォッチャーX氏に、雅子さまの現状やお人柄について話を聞いた。

――雅子さまの15年ぶり「講書始の儀」出席のニュースをどのように見ましたか?

X氏(以下、X) 新年行事は皇室にとって重要なお出ましの1つですので、とても喜ばしいニュースでした。両陛下はもちろんのこと、皇族方や陪席者も多くいらっしゃり、報道陣からも注目される場所なので重圧もあったかと思います。皇太子妃として1時間弱の講義をしっかりお受けになることができたのは、大きな前進。2日後の「歌会始の儀」の出席は残念ながら見送られましたが、ご体調も踏まえながらなので、ひとまずこの形でよかったと思います。

――国民からは「皇后になられることへの自覚が芽生えてきた」という声もあります。そのように言われだしたきっかけはあるのでしょうか。

X 昨年の夏頃から、雅子さまの公務への出席回数が増えてきたことがきっかけだと思います。昨年7月に秋田県で行われた「献血運動推進全国大会」に1泊2日という宿泊を伴う公務を果たされました。これは、皇太子ご夫妻として重要な位置づけである「七大行啓」の1つです。それからというもの、9月には奈良県、10月には京都府と高知県、11月には宮城県と香川県と、地方で行われる式典などに何度も出席されました。地方訪問ではメインの式典以外の施設などにも視察に行くことが通例ですが、そちらにも積極的に足を運ばれていて、関係者の間でも「次の皇后としての自覚が出て頑張っておられる」という感覚を共有しています。

――雅子さまは、04年に診断された適応障害で長期間療養されているといわれていました。皇室ウォッチャーの間では、雅子さまの現在の病状はどのように捉えられているのでしょうか。

X もちろん、間違いなく適応障害が発表されてから今日に至るまでの間に、ご体調は良くなっていると思います。ただ、毎年雅子さまのお誕生日の際に発表される医師団の見解では「まだご体調に波がおありです」という文言がついているんです。少しずつ公務へのお出ましの量が増えている中で、宮内庁側もかなり慎重に対応しているのでしょう。仮に「完全に回復されました」と発表してしまうと、美智子さまと同量の公務をこなさなければ世間からまた批判の声が起きてしまうし、雅子さまの病状が悪化してしまったら、元も子もないですから。現状は、我々も温かい目で見守るというスタンスがいいと思います。

――そもそも雅子さまは、どのようなお人柄の女性なのでしょうか。

X やはり愛子さまに対する“愛”が深い方。皇太子妃として日本中がお世継ぎへの期待をしていた中、流産というつらい経験をされた上で愛子さまがお生まれになったことは、とても大きな出来事だったと思います。新年に詠む和歌でも、以前は、愛子さまや育児に関することを歌にされていました。愛子さまが小学生だった頃、普段から付き添い登校をされたり、泊まりがけの校外学習にも付いて行かれたのは、「やりすぎ」という気もしますが、娘への“愛”ゆえに取った行動なのでしょう。

――世間では、雅子さまがご公務を欠席されることへの批判が少なくありませんが、そのような意見について、どのように思いますか。

X 公務の出欠席についての批判は、「皇太子さまがお出ましになる公務に、なぜ雅子さまが伴わないものがあるのか」という指摘だと思います。しかしこれは、難しい問題ですね。平成になってから、昭和時代よりも両陛下の地方訪問はもちろん、都内での公務も含めて量が膨大になっていきました。

そのやり方が「平成流」として国民の支持を受けているのも間違いないのですが、次代の天皇である現在の皇太子殿下が同じ量の公務をしなくてはならないわけではありません。先代の両陛下のやり方を受け継ぎながらも、当代の天皇が新しいやり方をしてもいいのです。特に雅子さまに関しては療養中でもあるので、次代の両陛下のペースに合わせる形で量を減らしたり、分担することで、無理のない範囲でおやりになるのがいいのかと。それがだんだんとご自分たちの“色”になってくれば、批判の声は減っていくのではないでしょうか。

――皇太子と愛子さまは、雅子さまをどのように見守っているのでしょうか。

X 皇太子さまは、プロポーズのときに「一生守り続けます」とおっしゃったように、今でも雅子さまに対するお気遣いをされていると思います。それこそ、週刊誌などによる度重なるバッシング報道もある中、療養生活に入られた雅子さまは公務にもほとんど出られない時期が長かった。それでも皇太子としての責務をまっとうされながら、雅子さまのケアをし、愛子さまの部活動に付き添われたり、公私ともに頑張ってらっしゃいます。そのお姿を見ていたからこそ、雅子さまが少しずつ回復の兆しを見せられているのでは。愛子さまも自分を守ってくれる母親のことを大切な存在だとおわかりになっているでしょうし、毎年必ず、夏にはご一家で那須御用邸を訪れ、どうぶつ王国に行かれたり、冬にはスキー旅行に出かけられています。思春期にもかかわらず母子の関係が良好なのは、今までの私生活での雅子さまの努力が関係していると思いますよ。

――今後の雅子さまに期待することを教えてください。

X まずは、皇后陛下となられたときに皇族としてやるべきお仕事は果たしてほしいです。一番懸念されている、年20回ほどの「宮中祭祀」には取り組んでいただきたいですし、園遊会の全参加、国際親善のための海外訪問も積極的にこなしてほしいです。あと忘れてはいけないのは、日本国内、特に地方訪問です。負担が大きいことから、ここ数年は2泊以上の訪問を断念されていますが、皇后となれば国民統合も大きな役目の1つになるので、現地での宿泊数が増えたとしても、遠方を訪れる回数を増やしてほしいですね。そうすれば、世間も雅子さまのことを皇后として心から受け入れることができると思います。

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