雨さん&山本さんでも、ゼロヨンの敵はやっぱりウエット路面(泣)【OPTION 1983年4月号より】

clicccar

2018/1/31 17:33


「車種問わず誰でも参加OK!今ドキDRAG計測会「トラゼロ」を観戦してきた【Play Back the OPTION Spin off】」でも書きましたが、ゼロヨンの敵は隣のアイツではなく、ウエット路面。

今回紹介するゼロヨンテストの記事も、そんな濡れた路面にガックシ…な感じです(泣)。しかしそこは、最強チューンドショップ、RE雨宮とRSヤマモト! この2台の実力の片鱗はしっかりと見えました!!

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【NEWチューンドカー ゼロヨンアタック】

RE雨宮自動車 RX-7・13Bペリ VS. RSヤマモト スカイライン・L型3Lツインターボ

ゼロヨン日本一、奪還の新兵器
雨宮RX-7・ゼロヨンSPL
11秒54(雨のち晴れ)


最高速、ゼロヨンのタイトル奪還を目指した、RE雨宮の新鋭ゼロヨン用RX-7が、いよいよ始動した。超軽量ボディ+13Bペリというこのマシンの設定は、雨宮のゼロヨンの、長年の経験が結集されたものだ。

13Bターボの実力は最高速288km/hと、自他共に認めるものだが、低速トルクが不足気味のターボは発進時のコントロールが難しく、またターボラグによるタイム損失も不可避のものだ。

そこで、あえてノンターボの13Bを搭載、低速重視のポートタイミング、絞り気味にセッティングされた吸入ポート形状を持つ、ゼロヨン専用のペリチューンを完成させたのだ。パワーは280~300psというレベルだが、これはもちろん、ピークパワーを多少おさえても中低速のトルク増強を重視した結果なのだ。

このゼロヨン用13Bペリは、55年式RX-7をベースに、約800kgにまで徹底的に軽量化されたボディに搭載されるが、重量配分をノーマルの50:50よりもさらにリヤよりにするため、エンジンマウントとバルクヘッドを改造し、エンジン搭載位置を大幅に後退させている。このため、プロペラシャフトも切り詰められた。

サスはオリジナルのフロントショック、リヤはレース用アジャスタブルショックで固める。また、リヤサスには後輪を常に路面に対して垂直に保つラテラルロッドを追加、ロワアームのブッシュをピロボールに変更して、剛性アップにトライした。

今回のタイムもさることながら、ゼロヨンはあくまでペリでやる、という帝王の意地を、限りなくアスファルトに叩きつけて欲しいものだ。

オールラウンドパワー、L型ツインターボ熟成進む!
RSヤマモト スカイラインターボ
14秒52(ウエット)


最高速チャンピオン、RSヤマモトの最新鋭マシンが、このスカイライン・ツインターボだ。RSヤマモトは、豊富な知識と理論をふまえたキメ細かいチューニングによって、L型+キャブターボという難物を見事に昇華させた、実力No.1ターボチューナーである。そのRSヤマモトが当然のようにトライしてきたのが、ツインターボ化というわけだ。

ツインターボエンジンは、まず山本氏所有のスカイラインにテストとして搭載され、現在セッテキング中。しかし、テスト段階とはいえ同じ1.0kg/cm2のブースト圧で最高速290km/hをたたき出した、スペシャル・チューンド・シングルターボよりはるかに扱いやすいだけでなく、パワー的にも遜色ないレベルに達しているという。

エンジンはシングル同様、89mmボアの鍛造HKS製ピストンに、L28の79mmクランクを組み合わせた2947cc。内部は磨き上げられ、RSヤマモト独自の燃焼室形状とポート形状を持つ。

タービンはシングル版のエアリサーチT04から、KKK製K26/2470R/8・11を2基に変更。これを装着するEXマニは、鋼管製の複雑なタコ足タイプを設計、製作している。ウエイストゲートは現在、国産最大の容量を誇るHKSレース用を1基使用する。キャブレターは3連のソレックス44φ。HKS製のエアチャンバーは独自の加工が施されている。

一方、エキゾースト系はタービンから60φで出た2本のパイプをデフケースまでデュアルのまま伸ばし、そこで80φに集合させる新案を採用。ウエイストゲートからのバイパス管も46φという、極太のものを使っている。

このスカイラインはゼロヨン用として製作されたものではないが、シングルでも400psを発生するRSヤマモトのこと、ツインならば50psアップも夢ではない。さらに熟成されZに搭載されれば、その恐るべき実力を見せ付けることになるはずだ。

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やはり、ウェット路面でのゼロヨンは参考タイムにしかなりませんでしたね。が、この時代のゼロヨンKINGを奪取するべく仕上げられているスペシャルチューンドの2台です。さて、その結果は!?・・・また別の機会に!!

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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