「卒業バカメンタリー」大学卒業前に卒業したい童貞男子、早くもネカマに捕まる

エキレビ!

2018/1/29 09:45

「童貞」という言葉、一人歩きし過ぎている。「童貞だからこその思考」「童貞だからこその感性」など、時にポジティブなニュアンスで言われたりするものの、当人にとってはいち早く捨てたいものでしかないので。
“童貞っぽさ”を褒められたとしても、その賞賛を受け入れられないチェリーだっている。その感情もあるということは、大前提として知っておいてほしい。


1月22日よりスタートした『卒業バカメンタリー』(日本テレビ系)は、日本最高峰のエリート大学に通う4年生のガク(藤井流星)、マオ(濱田崇裕)、コウキ(前田航基)、ジュン(吉田靖直)を追った青春ドラマ。(関連)


大学卒業までの90日間で“大人の男”になろうと奮闘する4人を密着取材した、フェイクドキュメンタリーだ。脚本はキングオブコント2014年チャンピオン、シソンヌのじろう。

──なぜ、密着取材を受けたのですか?
ガク 焦りですかね……。こうやって撮ってもらったら、僕たち変われるかなと思って。
やはり、彼らは捨てたい。卒業したい。

ペンテコスト島には“成人の儀式”としてバンジージャンプがあるが、日本にそのような通過儀礼はありそうでない。「“大人の男”になりたい」と願い苦闘するその姿は、ある意味、我が国におけるバンジージャンプだ。

非童貞に一歩引いてしまう4人組
4年生にしてまだ“大人”じゃない彼らには、コンプレックスがある。童貞じゃない男とその手の話をすると、一歩引いてしまう。負い目が出てしまう。

このドラマで“童貞じゃない男”の役割を担うのは、大学清掃員のタムラさん(新井浩文)である。彼の第一声は、本当にひどい。
「お前ら、女いんのか? 一流大学でも、女知らねえキン○マが8つ以上集まるとこういう臭いすんだよ」
あまりにもな物言いだが、4人はムギュッとしてしまった。負い目があるゆえ、それは仕方がない。

「学生の頃は遊びまくってた」と自称するタムラさんは、気弱な4人に檄を飛ばす。
「いいか? 男は女と遊びたい。ってことは、女も男と遊びたいんだよ。動かないと……“パン、パン、パン!”(拳を叩いている)。なんにも始まらないんだよ」

先達からのアドバイスに感銘を受ける4人。ガクに至っては、鼻血まで出してしまった。慌てて、ティッシュで鼻に栓をする彼。
「ティッシュ取るのばっか、うまくなりやがってよお」(タムラさん)
それは言わないで……。

“卒業”すべく、まずは恋愛系アプリをダウンロード
4人は、どのようにして“大人の男”になろうとしたか? まず、手始めに行ったのは恋愛系アプリのダウンロードだ。

アプリをダウンロードしたのは、ガク。他人のアカウントのため、他の3人は無責任に軽い気持ちで「nana」なる女性にアプローチした。
結果、返ってきたリアクションは決して悪いものじゃなかった。なんと彼ら、東武動物公園での「男4人:女4人」の合流をトントン拍子で取り付けてみせたのだ。

早速、自転車で“約束の場所”へ馳せ参じる彼ら。しかし、今まで童貞を持ち続けていた4人組だ。なぜか、どこかで躓いてしまう。
例えば、唐突にマオが「僕は結婚を前提に“初めて”をしたい」と待ち合わせをすっぽかそうとしたり。コンドームの自販機の前で購入を話し合い、待ち合わせの時間に遅れたり。

数々の事件を経て、遂に彼らは東武動物公園へたどり着いた。しかし、nanaちゃんがどこにもいないぞ? 「いないなぁ」と園内を探し回る4人であったが、そのタイミングで先方からメッセージが届いた。
「ば~か 行くわけねーだろ、変態 オレ、男だよ~ん」

nanaはネカマだった……。

やむを得ず、人生初のナンパにチャレンジ
ネカマからのメッセージを見たのは、アカウント主のガクだけ。他の3人は、異性4人組がやって来ると信じたままだ。

ここからのガクの行動は、第1話のハイライトである。なんと彼、園内で遊ぶ4人組女子を見つけるや「時間ありますか?」と、手当たり次第に声を掛けに行くのだ。
「このタイミングでダマされたはないと思うんで……。現状では、4人組の女の子を見つけるしか解決策はありません」(ガク)
しかし、悲しいかな慣れてない。キョドりつつナンパまがいの行為を始めるも、全ての女の子たちに半笑いで逃げられてしまう。

いやさ、どうして笑うことができようか。恋愛アプリをダウンロードしたのも、コンドームを買いかけたのも、慣れないナンパにチャレンジしたのも、全て「“大人の男”になろう!」という意気込みゆえなのだから。
「危機感を持ちたいと言いますか。僕たち、卒業近いのにいつも4人でツルんでて……。楽しいんですけど、楽しいだけでいいのかなって。『毎日、進歩がないな』とか『一緒だなあ』とか思うんですよね」(ガク)

“童貞っぽさ”は、確かに素敵である。ただ、「キープ・オン・童貞」であろうとする姿勢より、「童貞のままでいたくない」と苦しむ意気の方を私は取りたい。

異性との出会いより、いつもの仲間とのじゃれ合いに夢中
この話にはオチがつく。女性4人組を探さんと奮闘するガクに気付かず、他の3人は園内のアトラクションを満喫しまくっていた。いつもの面子とじゃれ合ってるのが楽しくて仕方ない。彼らは、すでに「女性との待ち合わせ」という目的をすっかり忘れてしまっていた……。

思い詰めていたガクと3人の温度差は残酷だが、ガクは本当のことを言うことができない。相手がネカマだったという事実を明かさないのだ。この気遣いは、功を奏す。
「もしかしてさ、恥ずかしくなっちゃったのかな」、「やっぱ、いきなり『遊ぼう』はハードル高いよな(笑)」
とことんポジティブに解釈する仲間3人。中には泣き出す者もいたが、結果的に大した傷も負わず丸く収まったようだ。

──彼らに本当のこと言わないんですか?
ガク いや、言えませんよ! あいつら、傷付きますもん……。でも、意外と声掛けられるんだなっていう、新しい自分の発見もありました。意外とナンパとかすると、成功するかもしれないです(笑)。

初回を観て、なんとなく方向性がわかった。このドラマは、“卒業”を目指し成長する4人の姿を追うドキュメンタリー。時にはバカな姿も晒すであろう、「卒業バカメンタリー」だ。

残りの90日間で、果たして彼らは卒業することができるだろうか。気になる第2話は、本日深夜より放送。
(寺西ジャジューカ)

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