排泄物まみれの汚部屋に幼児を寝かせていた両親 育児放棄で起訴も実刑免れる(英)

子供を産んで親になりながらも子育てに対応できず、劣悪な環境の中に子供を放置していた両親の裁判が英サウス・ヨークシャー州の刑事法院で行われた。両親は2歳の我が子に心身ともに深刻な影響を与えたにもかかわらず、裁判では情状酌量ともいえる判決が下され実刑を免れた。英メディア『The Sun』『Daily Star』などが伝えている。

サウス・ヨークシャー州ドンカスター市の社会福祉スタッフは、ケリー・ライバック(27歳)が第2子を妊娠していたことから、彼女のパートナーであるダレン・スタンリー(26歳)と子供が住んでいる自宅へ訪問を試みた。しかし十分な連絡を取り合うことができなかったため、懸念を抱いた同スタッフが自宅観察という形で訪れたところ、恐るべき光景を目にした。そのあまりの惨状にすぐさま警察へ通報したという。

家の中では、2歳男児(法律上の理由で名は公表されず)がおむつを付けずTシャツだけの姿でウロウロと歩き回っていた。床には至る所にゴミがばらまかれており、男児の寝室は壁一面が排泄物まみれとなっていた。さらにシーツの敷かれていないむき出しのマットレスが床に置かれている以外はベッドもなく、窓には古いベッド枠が立てかけられているという状態で、男児は劣悪な環境の中で眠ることを強いられていた。

我が子への育児放棄容疑で逮捕されたケリーとダレンは、シェフィールド刑事法院でその罪を認めた。社会福祉スタッフが撮影した現場の写真を検察官とサウス・ヨークシャー警察から提示されたサラ・ライト判事は、「2歳児は心身ともに長い間、育児放棄されていた状態であることを物語っている」と述べ、捜査官も「全く持ってぞっとする」と口にした。保護された男児は現在、里親ケアの一家に引き取られており、ケリーが数か月後に出産する予定の子供も児童福祉サービスの保護下に置かれることになるという。

しかし裁判では、「両被告は子供に残酷な虐待を加えていたのではない。両者は子育てに対応できなかったと警察に話したようだ」と述べたイアン・ウエスト検察官に加えて、ダレンの弁護人は「被告は学校で深刻ないじめに遭っており14歳の時に中退している。また子供の時には虐待を受けていた。今回、我が子を自分のもとから引き離されることで自分たちが犯した罪の深刻さに気付いている」と擁護、ケリーの弁護人も「被告は父というものを持たず、何の資格も得ずに学校を出ている。子供を引き離すということで両被告は既に罪を負っている」と、両被告自身がそれぞれ問題ある家庭で育ってきたことを訴えた。

これにより、ライト判事は「両被告は周りの家族からのサポートもなく、子育てと葛藤していたのは明らか。今回の件は、我が子の面倒をきちんと見ることができないということを両被告に気付かせた結果となった」と述べ、両者にはリハビリへの参加命令とともに、2年の執行猶予付き1年4か月の有罪判決が言い渡された。

実刑判決を免れた2人は、法廷でともに涙を見せていたという。だがこのような酷い環境に我が子を置いていたにもかかわらず懲役が科せられないという事実に、世間からは「また最悪な判決。被告の家庭環境と育児放棄は関係ない。実刑にすべき」「世話できないなら子供を作るな。避妊手術でもしろ」「執行猶予だけって…法の裁きはいったいどうなってるの?」「こんな判決、ジョークもいいところ。2人とも刑務所に送れ!」「子供をこんな状況に置いておきながら言い訳もなにもないでしょう」「子供がかわいそう過ぎる」といった非難の声が相次いでいる。

画像は『The Sun 2018年1月26日付「‘TRULY APPALLING’ Harrowing photos of faeces-smeared bedroom where toddler was forced to sleep on a filthy mattress - as parents escape jail」(IMAGE: SWNS:SOUTH WEST NEWS SERVICE)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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