“カリスマ実業家”が投資詐欺で逮捕! 元セミナー参加者の生々しい声を聞いた

日刊サイゾー

2018/1/27 14:00


 一部でカリスマ視されていた実業家が、投資詐欺事件で逮捕された。男性2人から約4,000万円を騙し取ったとして出資法違反容疑で逮捕されたのは、全国100店舗以上のパソコン教室を展開する「キュリオステーション」の創業者、石川仁容疑者。2015年まで同社の取締役だった石川容疑者は現在、別会社の役員を務めていたが、まだキュリオ役員だった15年に「月利1.5%の投資枠、元本保証あり」といった話を持ちかけて金を集めていたとされる。11年以降はビジネスセミナーを頻繁に開催し、計13人の参加者から2億円以上を集めていたというが、投資の実態はほとんどなく、集めた金を生活費に使っていたとみられている。

これには、容疑者を「雲の上の人」とあがめていたセミナー参加者も絶句。「いまだに信じられない」と話す。

「石川先生に『あなたには才能と素質がある』と言われ、通常の受講料を免除されていたんです。“スーパー経営者”からそんなふうに言われていたので、お金が貯まったら石川先生の投資に乗ろうかと思っていたところです」(セミナー元参加者)

このセミナー参加者は飲食店を経営しており、店舗拡大の相談をしたのが石川容疑者との付き合いの始まりだった。「逮捕されていなければ、500万円を投資していたかもしれない」と話す。

石川容疑者が行っていたセミナーは、サクセスナビゲーションなる組織による「成功学(サクセスメソッド)」なるもので、44項目のビジネス・トレーニングを学ぶという内容。月額3,000円ほどで月1~2回の講義が受けられる格安な価格設定だったため、多いときで400人もの受講者がいたという。ただ、その後に投資話を持ち掛けていた経緯を考えると、石川容疑者にとってセミナーの目的は集金のための“カモ探し”だった可能性がある。

セミナーの配布資料にある石川容疑者のプロフィールは、20歳で外資系企業の「BBCグローバル」に入社し、25歳で「タイム系ライフ・エデュケーション」にヘッドハンティングされ、30歳で独立起業。03年に「デジタルプラザのフランチャイズシステム」を始め、「4年間で生徒数2万人、13年に全国135店舗」のパソコン教室を成功させ、ハワイでの会社設立で180回以上の渡航をし、05年に首都圏60万部のフリーペーパーを発行、09年に広告ビジネスの「MEDIA-MIX」やネット書店を始め、セミナーには1万人以上の参加者がいる……とあり、敏腕ビジネスマンと見られていた。

「参加者には、聞いたことのある企業の役員もいましたが、一昨年の夏ごろにセミナーが急になくなって、様子がおかしかったです。携帯電話に連絡しても、石川先生は『海外事業が忙しくて、セミナーをやる時間がない』と言っていました。そのときも『事業に出資してほしい』と言っていましたね。でも、参加者間では『投資の金が戻ってこない。逃げている』というウワサが広まっていたんです」(前出の元参加者)

このセミナーがビジネスマンの集まりとあって、参加者同士が広く名刺交換していたのが救いだった。ある投資者が「配当金の支払いがなくなり、金も戻ってこないので、警察に行く」という話をし、石川容疑者の悪評はすぐに広まったという。

一定の実績があり、ビジネスマンからも一目置かれていた石川容疑者。今回の逮捕で、すべてを失ってしまうことになりそうだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

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