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大手企業の参入が相次ぐ「シェアサイクル」、普及の課題は駐輪場の数

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 今年、日本でも本格的に普及すると言われている「シェアサイクル」。通勤通学はもちろん観光で使う人も多く、年々その存在感が増している。利用者からは「地下鉄に乗るより気晴らしに10分、5分走った方が気持ちいいから借りている」と気軽さをあげる声も。

シェアサイクルとは、街中にある複数の駐輪場から必要なタイミングで借りたり返したりできる自転車のこと。例えば自転車に乗って観光したいと思った時、アプリで近くにある駐輪場を検索、アプリで借りたい自転車のナンバーを入力するとパスコードが表示され、それを入力すればロックが解除され利用することができる。電動アシストがついている自転車もあり、快適にサイクリングを楽しむことが可能だ。

昔からある「レンタサイクル」は借りた場所に返す必要があったが、シェアサイクルはどこで借りてもどこに返してもOK。走って疲れた場合でも、借りた場所まで戻らずに近くの駐輪場に返却することができる。

外国人旅行者増加の期待もあり、近年シェアサイクルへの大手企業の参入は相次いでいる。ソフトバンク子会社による「HELLO CYCLING」は昨年、セブン-イレブン・ジャパンと協業を発表し、2018年度中にセブン-イレブン1000店舗に駐輪場を設置する予定。LINEは中国のシェアサイクル大手「Mobike」と手を結び、今年上半期から本格展開すると発表した。他にもメルカリが「メルチャリ」、アパマンショップが「ecobike」として今年中のサービス開始を目指している。

 国内最大級の自転車メディア「FRAME」を運営し、シェアサイクル業者として協業もしている自転車創業・代表取締役の中島大氏。シェアサイクルの魅力について、「乗り捨てができること」に加え「自分で所有する場合だとパンクしたら修理に出さないといけない。電動だと都度充電する手間がかかる。基本的にはそういうことをシェアサイクルの事業者がやってくれるので手間がかからない」と利点を挙げる。

すでに参入しているのはドコモ・バイクシェア(NTTドコモ系)、HELLO CYCLING(ソフトバンク系)と通信企業が多いが、その理由については「通信会社の持っている通信技術がシェアサイクルを運営するのに活用できる。情報登録してお金を決済する仕組みを遠隔で操作したり、ロックの解錠・施錠にも通信技術が応用されている。各通信会社が参入しているのはそういう背景もある」と説明した。

■日本普及の課題は駐輪場の数


 大手企業が次々に参戦し業界全体が盛り上がると思いきや、参入を表明していたDMMが昨年末にシェアサイクルを断念した。その理由は「駐輪場数を確保できなかった」というもの。また、2016年頃から急速にシェアサイクルが普及した中国ではある異変が起こっている。

北京のバス停近くにある駐輪場では自転車が散乱し、植え込みに投げ込まれているほか、置く場所がなかったのか柵にかけられたものも。街の人からは「シェアサイクルがあちこちにあって、時々歩くこともできなくなる」「あちらの道路は以前には通れたけど、もう歩けなくなった」と不満の声があがっている。

街中だけではなく、高架道路の下にも数え切れないシェア自転車が置かれている。通称「シェア自転車の墓場」と呼ばれる場所で、自転車の情報はスマホで読み込むことができ、カギも解除され壊れているわけではない。管理人に「誰が持ち込んでいるのか?」を聞いてみると「会社に聞いてくれ。我々は分からない」と明確な答えは得られなかった。一説には多くの業者が乱立し、無秩序に自転車が大量投入され、倒産も相次いだことから生まれたと言われている。

 では、今年多くの業者が参入する日本のシェアサイクルはどうなるのだろうか。他国の主要都市における代表的な事業者をみると、東京の規模はまだまだ小さい。中島氏は「日本は伸びているがまだまだ遅れている」とし、「(日本は)駅前の放置自転車の問題が昔から指摘されていて、行政が長らく課題として抱えていた。それがようやく対策されつつある中で、シェアサイクルを展開し始めるとまた起こるのではないかという危惧がある。そもそも中国は国土が広くて道幅も広い。最近だとベンチャーを受け入れる環境もあって『一気に投入する』といったことができる。普及する反面、弊害も併せて起きてしまう。数十社が2016年に参入して、2017年に倒産するような会社もある」と海外との違いを説明した。


 鎌倉市と協業してシェアサイクルを展開する中島氏。「鎌倉は観光地で、車が渋滞する、電車が混むなど交通状況が大きな問題になっていた。レンタサイクルはあるけど、それだと鎌倉から江ノ島まで行ってもまた戻って来ないといけない。お酒が飲みたくなっても飲めなかったりする。シェアサイクルだと江ノ島に置いて、帰りは江ノ電で帰るようなこともできる」と事業を始めたきっかけを説明するが、日本全体の普及については「日本の駐輪場の数が少ない。海外並みに増えないと普及は難しいかなと思う。ちょい乗り感覚には足りない」と問題点を指摘した。

今後シェアサイクルは日本で拡大していくのか。各企業の取り組みが注目される。

(AbemaTV/『けやき坂アベニュー』より)

▼ 次回『けやき坂アベニュー』は1月28日(日)12時から!「AbemaNews」チャンネルにて放送

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