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ベッドの隣に社長が寝てた!セクハラ以前のグダグダすぎる会社

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セクハラが社会問題になっている昨今。ですが、「セクハラどころか、給料もちゃんと払わない社長と裁判沙汰になりそうなんです」と言うのは、横川久美さん(仮名・32歳)です。

その、セクハラ以前のグダグダな実情とは…?

◆田村正和っぽい、イケメン社長

転職先を探していた横川さんが、知人の紹介で、小さな商社に入ったのは昨年のこと。採用担当は田村正和っぽい、イケメン社長・58歳でした。

「入社して間もないある日、支社長から『小さな会社だけど、関西支社を出すことになった。貿易事務業務メインだから、キミに支店長になってほしい』と抜擢されて、有頂天になってしまいました」

ただ、東京のマンションを引き払って、関西支社のある大阪に引っ越すとなると、かなりの費用がかかります。貯金を切り崩すのも抵抗があった横川さんは「一晩考えさせてください」と頼んだそうです。

すると社長は横川さんの不安を見抜いたのか「社宅があるから住居費はかからないよ。支社は君一人だから、タイムカードもないし、コアタイムに業務をやってくれれば、自由にしてかまわない」と好条件を提示してくれたそうです。横川さんは条件を飲み、新天地を求めて大阪に引っ越しました。

◆自宅兼事務所に、いきなり社長が

「ところが関西支社とは名ばかりで、借り上げ社宅兼事務所だったんです。大阪市内の1LDKマンションです。がっくりしたけど、気を取り直して、仕事に励むことにしました。しばらくして、社長が合鍵を持って、いきなり部屋に押しかけてきたんです!」

ノックもしないで合鍵で突然やってくる社長に、横川さんは抵抗しました。でも、開き直った社長は「社長が支社を視察に来るのは当然でしょ。それとも彼氏でも連れ込んでいるんですか」と言いながら、部屋をくまなくチェックしたそう。

そこで横川さんは「勤務時間中は仕事以外のことをしません。その代わりプライベートな時間帯に合鍵で入らないでください!」と申し入れました。「月曜~金曜の朝9時~18時と仕事時間を決めて、残業の時は報告。それ以外は、プライベートな住宅空間である」と書面にして、社長に突きつけました。

◆なんと隣に社長が寝ていた…

「仕事時間が終わった夜にも社長が合鍵で入ってくるんです。ある晩、夜中に人の気配がするので起きたら、なんと隣に社長が寝ていたんです!

悲鳴をあげたら、社長は『添い寝するだけだよ』と言って、私のベッドで朝まで寝ていました。さすがに我慢の限界を超えて、荷物をまとめて出ていこうと思いました。でも辞めるなら最初の給料をもらってからにしようと…」

ところが、残業手当などがはっきりせず、給与は未払い。横川さんは労働問題に強い弁護士に相談して、会社に内容証明を送りました。

「セクハラ社長は私を給料泥棒扱いして、裁判になりそうなんです。泣き寝入りだけはしたくないので、闘うつもりです」

セクハラよりずっと手前で、会社ともいえないズサンな実態…。こんな、社長の個人企業のような会社は意外とあるのかもしれません。

―私達の身近な「セクハラ」 vol.17―

<TEXT/夏目かをる イラスト/鈴木詩子>

【夏目かをる】

コラムニスト、小説家、ルポライター。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」更新中


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