「わろてんか」96話。藤吉が「ありがとう」と言うためにパレードは回り続けるのだ

エキレビ!

2018/1/27 08:30

連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月~土 朝8時~、BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~)
第17週「ずっと、わろてんか」第96回 1月26日(金)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:本木一博


96話はこんな話
キース(大野拓朗)とアサリ(前野朋哉)がついに新しい“しゃべくり万歳”を生み出す。

藤吉と栞の同志愛
隼也(大八木凱斗)が番組表に興味をもち、「教えて」と藤吉(松坂桃李)にせがむ。
「今度なと」約束していると、栞(高橋一生 斎藤工との「anan」の表紙が素敵)がやって来た。

藤吉は栞に2つの用件を語る。
ひとつは、北村笑店の、役員になってほしいということ。
いまや、世の中の需要は映画、芝居、寄席の順になっているが、アメリカでは芸人が映画に出てるらしいので、
北村笑店の芸人300人と、栞の映画会社が提携したらおもしろいことができるのではないかという提案。
栞は「次の君の一手ということなら、考えておく」と応じる。

2つめは、てん(葵わかな)のこと。
栞は誰とも結婚してないけれど、てんをどう思っているのか などとデリケートな問題に切り込む。
栞は「てん以上に魅力的な人と出会ってない」とどっきり発言をしつつ、「てんと君の絆がかけがえのないものなんだ」「同志なんだ」と言って、藤吉の心をくすぐる。このときの松坂桃李の、くすぐられつつ、満面の笑顔にはならない表情に味わいがあった。

なつかしい、てんを巡っての大喧嘩の回想シーンも登場した。派手な喧嘩でしたなあ・・・。

「これからも頼む」と固く手を握るふたり。
たとえ藤吉が先立っても、再婚はしない、でも支える、みたいなことを約束し、満足げなふたり。てんの意思関係なく。

新しい万歳の誕生
昼席前に 寄席でキースとアサリが新作を披露する。
藤吉は、不自由な体を引きずりながら寄席にやって来て、彼らの芸を観る。
衣裳が、スーツに蝶ネクタイなのを見て、「ジェントルマンや」とてん。

チャップリンみたいなちょび髭でのっぽのキースと、少々背の低いアサリは、「キミとボク」と呼び合いながら、丁寧な口調でしゃべり続ける。
彼らはもうどつき合わない。「しゃべくりだけや」と亀井(内場勝則)が息を呑む。

内容は相撲にまつわるもので、行司が好きで真似するキースが「はい はい」とくる、くるとまわる。わたくし、ここではじめて、キースのやっていることがツボに入りました。

これから万歳が万才、漫才になっていくと、だんだん現代の笑いのノリに近づいていく。
これまでの「わろてんか」は、あえて昔の笑いをやっていたから、笑えないと視聴者が思っても仕方ないことだったみたいだ。

ありがとう と言えないあなたのために
みんなががんばった結晶(新作万歳)を見て、泣く藤吉。
「こんな万歳見たことないわ」
「しゃべくり漫才で、天下とる時代や」と絶賛し、みんなに感謝。

松たか子の主題歌「明日はどこから」の一番で「ありがとうと言いいたいあなたのために」と歌われているが、このところの藤吉は「ありがとう」を言いまくっている。うむ、このときのために、パレード(いろいろツッコみどころの多いドラマ)は回り続けていたのだ。

キースが万歳中、「はい はい」と回っていた間合いが、オープニングのアニメーションでキャラクターが回っているところみたいでもあった。

そして、亀井による手打ち(大阪締め)。
「打ちまひょ もひとつせ 祝うて三度」(盛り上がりますね)

明日(97話)はどうなった?
(木俣冬)

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