人を操る“不能犯”を演じた松坂桃李「(僕は)コントロールされる側なんじゃないかな(笑)」

ザテレビジョン

2018/1/27 08:00

宮月新原作、神崎裕也が手掛ける大人気コミック「不能犯」が実写化。生まれも経歴も不詳、赤く光る目で見つめるだけで相手を死に追いやる宇相吹正(うそぶき・ただし)を演じるのが松坂桃李。人の裏の裏まで見透かした不敵な笑いが妖しい魅力を放つダークヒーローを色気たっぷりに熱演している彼にインタビューした。

■ めちゃくちゃ目が乾きました(笑)

――松坂さんが演じる宇相吹は、マインドコントロールで人を死に誘う不能犯。演じるにあたって意識したのはどんなことですか?

謎めいた人物ということで人間味を排除するため、まばたきを少なくするように心掛けました。ニタァと不気味に笑うところは、原作に忠実に表現しようと、鏡の前で口角の上がり具合や顔の角度を研究して何度も練習したんです。赤く光る目はCGなんですが、完成した作品を見たら、CGで地獄に導く宇相吹の目にちゃんとなっていましたね。撮影中は右目を前髪で隠して左目だけ瞳孔を開くようにしていたんです。黒目がちな状態を作るので、めちゃくちゃ目が乾きました(笑)。

――視線だけで誰をも死に追いやる宇相吹ですが、唯一コントロールが効かない刑事・多田友子(沢尻エリカ)との壮絶な戦いが見どころですね。

そうですね。多田刑事とは、大きな事件を巻き込んで対峙するシーンもあります。人間のドロドロした醜い欲望をみつめてきた宇相吹は、どんなときも純白な正義を貫こうとする多田刑事にどこか希望を感じている気がします。はたして多田刑事が宇相吹の真の目的が暴いてくれるのか、注目です。

■ 僕はコントロールされる側なんじゃないかな(笑)

――映画「貞子vs伽椰子」(2016年)などホラー作品を得意とする白石晃士さんが監督を務めていますが、監督とのやりとりで印象的だったことはありますか?

白石監督は普段ニコニコしていて穏やかな方なんですが、人が倒れているカットを撮るとそのニコニコ度が増すんです(笑)。ブラックな部分が体の中にある方なんだなと思いました。監督に「ホラーを撮る上で鉄則はありますか?」とたずねたら、「人なめ(=人を背にして)のお化けは撮るけど、お化けなめの人は撮らない」とおっしゃっていて。その方がよりお化け感が増すらしいです。今作では、宇相吹の足音を消して、お化け感を出すなど映像の細部にまでこだわりが感じられて、不気味にじわじわくる怖さがある作品に完成していると思いました。

――爽やかな笑顔の印象が強い松坂さんですが、今作では真逆のダークヒーローに挑んだことについて、どう感じていますか。

こういう善と悪を超越したキャラクターを演じられるのは、うれしいです。僕はことしで30歳になるんですが、大勢の監督さんの下でいろんなジャンルのいろんな役と向き合って、30代になったときにまた違った作品と出合うことができたらいいなと思っています。

――宇相吹は思い込みやマインドコントロールで人を操りますが、松坂さん自身は人を操つるのか、操られるのか、どちらが得意ですか?

いや、僕は人をマインドコントロールできる要素はないと思います。イメージとしては、反射神経が鋭くて、言葉のボキャブラリーが豊富な人が人を操ることにたけてそうですよね。宇相吹のように人を死に追いやるまではいかなくても、人を思い込みでコントロールすることはできるのかもしれない。よくバラエティー番組なんかでも催眠術にかかっている人がいますし。自分自身は、おみくじでいいものが出たら、その気になっちゃうタイプなのでコントロールされる側なんじゃないかな(笑)。

――もし他人をマインドコントロールできる力があったら、何をしたいですか?

日本中の人にこの映画を見てもらえるようにマインドコントロールをかけたいです(笑)。そうしたら、歴史に残りますからね…って、それは冗談ですが(笑)、ぜひ家族や恋人、友人と一緒に映画を観ながら、宇相吹に向き合って欲しいです。はたして本当に宇相吹は悪者なのか? いろいろ考えながら、見ていただきたいですね。(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/134984/

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