細谷佳正、「答えを出せないからこそ難しい」 『宇宙戦艦ヤマト』加藤三郎役の“葛藤”

クランクイン!

2018/1/27 06:20

 男性クルーの中でも、“熱血漢”な人物で、当初は主人公・古代進とたびたび衝突していた航空隊長・加藤三郎。『宇宙戦艦ヤマト2199』では独り身だったが、昨年から上映がスタートした『宇宙戦艦ヤマト2202』では同じヤマトクルーの衛生士として乗船していた真琴と結婚、一人息子がいる。「2199」と「2202」で、日常が大きく変化した加藤を演じるのは人気声優の細谷佳正。「答えを出せないからこそ難しい」。細谷が感じた加藤というキャラクターの難しさとは?

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「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第四章 天命篇」は、『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクした、完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の最新作。2012年から2014年にわたり、劇場上映から全国ネットでのTV放送で展開した『宇宙戦艦ヤマト2199』から続く人気シリーズ。第四章では、「2199」で死んだと思われていたかつての大ガミラス帝星永世総統・デスラーが生きていたという驚愕の事実から始まる。デスラーは、ズォーダーの元に身を寄せており、ヤマトの前に再び脅威として立ちはだかり、苦戦を強いられる…。

「あれ、イスカンダルに行ったんじゃなかったっけ?(笑)」。「2202」の制作を聞いた時の気持ちをユーモアを交え振り返った細谷。ヤマトは「オリジナルのファンが非常に多い作品」という認識を持ち、そんな中、現代風にアレンジし新キャストで挑んだ「2199」の続編、「2202」の制作が決まったということは、「オリジナルのヤマトファンに、受け入れてもらえたのかな、と思いました」。

「2202」において、細谷演じる航空隊長の加藤は、同じヤマトクルーだった真琴と結婚、一児の父親になり、環境が激変した人物。ゆえに、周囲も加藤に気を使い、加藤自身も当初は家族を地球に残しヤマトに乗ることをためらう。細谷曰く、「今作のテーマが愛なので、加藤の葛藤は演出として大きいのかなと思います」と口にする。「加藤のようなタイプの男性は、家族を大事にするし、愛情深い人ですが、自分の仕事に対する世界観もきちんと持っている人だと思うんです。家族と仕事、その2つで悩むということは同じくらい両方が大事なものであるということの証。そこで揺れるから面白いんだろうなと思います」と分析する。

最終的に、妻・真琴に背中を押されヤマトに乗る決断をした加藤。細谷はこのときのアプローチについて「葛藤しているときは、答えを出せないからこそ難しい」と語る。「このセリフがどのような意識から出てきたのか…。僕は、自分なりに考えを決めてから収録に臨まないと(キャラクターが)ブレたり、ぼやけたりしてしまうと思っているのですが、“葛藤”は悩まないといけない。だからこそ“葛藤する心情”は難しいのだと思います」。

「2202」では揺れ動く心情にフィーチャーされた加藤だが、細谷自身も「2199」と比較し「(加藤の)描かれ方が全く違う」という。「2199」では、青臭いし、よく吠えるし、古代に突っかかるし…(笑) 古代とは歩んできた環境がまったく違うということが描かれている。また古代も加藤に対して熱くならないので、古代のほうが大人に描かれていたと思います。ですが、「2202」では加藤に家族の話なども加わり、プライベートな一面と航空隊長としての一面という二面から描かれるので、奥行きができたなと思いました。吠えなくもなりましたし」と笑う。「2199」から「2202」へ、細谷演じる加藤三郎含め、丁寧に描かれるキャラクターたちの心の変化にも注目だ。(取材・文:ほりかごさおり)

「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第四章 天命篇」は1月27日より劇場上映。

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