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深田恭子「隣の家族は青く見える」男性1人で不妊治療に行く。新世代の新しい価値観が描かれてハッとした

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大器「あ、あの! おれのこどもを産んでください」
奈々「え……?」

深田恭子、松山ケンイチ主演のドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系列)が、1月18日(木)からスタートした。
2人が演じるのは、30代半ばで妊活にチャレンジする夫婦。「こどもを産んでください」という告白から交際に発展した2人は、こどもを授かることができるのか。
脚本は『WATER BOYS』(フジテレビ系列)や『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系列)の中谷まゆみだ。


ご近所トラブルものじゃない。幸せに気づく物語
登場するのは、コーポラティブハウスに住む4組の家族。
五十嵐奈々(深田恭子)と大器(松山ケンイチ)は、こどもがほしい30代半ばの夫婦。
バツイチの川村亮司(平山浩行)と、こどもがほしくない杉崎ちひろ(高橋メアリージュン)のカップル。
広瀬渉(眞島秀和)と青木朔(DISH//・北村匠海)は、1年以上交際しているゲイカップル。
小宮山真一郎(野間口徹)と深雪(真飛聖)は、娘2人との幸せな4人家族。


舞台はコーポラティブハウス。入居希望者が集まって土地を取得し、複数の家族が共同で建設する集合住宅やそのコミュニティのこと。
ドラマの中でも、4組の家族が集まって、共有スペースをどう設計するかを話し合うシーンがあった。

こうして設定を書き出してみると、なんとなく記号的に見えるかもしれない。
特に、他の家族に対して「こどもがほしいっていうのは女性共通の願いよ。やっぱり女はこどもを産んでこそ一人前だもの」と押しつけるように話す深雪。描かれ方が、旧世代的な幸せに執着している女の記号そのもので、一瞬ウッと引いてしまった。
それを聞いて戸惑う奈々と、イライラするちひろ、何とも言えない渉。このままご近所トラブルものになるのかと思わせつつ、本筋は違う。

彼らの悩みの原因になっていくのは、どれもカップル間の価値観の差異だ。
たとえば、「こどもは授かりもの」と楽観的な大器と自分の身体のリミットを重くみて不妊治療を考える奈々。ゲイであることを周りに隠したい保守的な渉と「いつか養子をたくさん取りたい」と夢を話す革新的な朔。
夫婦の間の小さい亀裂に、ご近所の目線や真逆の価値観が割り入ってくる。一番小さなコミュニティである夫婦の亀裂が、広がってしまうのか治っていくのか。

大器と奈々は、病院で「1年以上避妊なしの性交を続けても妊娠に至らなかった場合、検査するまでもなく不妊症と言えます」と言われてしまう。
時間を決めて性交渉をするタイミング法での妊娠にチャレンジしようとするが、大器が緊張して上手くできない。

大器「このあと自分の精子がちゃんと機能しているかどうか検査されるかと思うと、なんだかなあ」
奈々「……」
大器「治療に前向きじゃないのも、どっかでビビってるからなんだよ。こどもはほしいよ? でも不具合が見つかるのは、怖いっていうか……。あーあ、メンタル弱ぇなあ、おれは」

それをうつむいて聞いていた奈々は、大器と結婚したいと思ったときの幸せなエピソードを語る。
妊活への価値観や向き合う姿勢は違っても、お互いが幸せだと感じるときは同じだ。他の家族でも、ささやかな幸せの瞬間が少しずつ描かれる。
どんな家族にも悩みがあるように、どんな家族にも幸せがあるのだとも気づかされる。

見る人をハッとさせる若者たち
大器夫婦に「そろそろあっちのほうもねえ」と声をかける母・聡子(高畑淳子)に、大器の妹・琴音(伊藤沙莉)が指摘する。

琴音「言っとくけど、それセクハラだからね」
聡子「はあ?」
琴音「いまその手のセクハラとかマタハラとか、社会問題になってんだよ。女の人に『結婚してるの?』とか『こどもいるの?』って聞くのですら、デリカシーがないって思われちゃう時代なんだから、気をつけたほうが良いよ」
聡子「なにがセクハラよ。息子夫婦に『孫が見たい』って言って何が悪いのよ」
琴音「だから、それ、お兄たちに『セックスしろ』って言ってるのと同じだから」

まだ学生のよう見えるほど幼い琴音だが、父・健作(春海四方)の弟子・糸川啓太(前原滉)とのこどもを妊娠。付き合っていたのかと聞かれて、答えられない2人。恋人だったわけではないようだがこどもがきっかけという、コーポラティブハウスの人々とはまた違った経緯で家族をつくることになる。

大器の後輩・矢野朋也(須賀健太)は、結婚していないが精子の検査を受けたことがあると話す。検査にビビりまくっていた大器に対して、しておいて損はないと思ったとケロッとしている。

琴音も朋也も大器たちよりだいぶ若そうだ。大器たちが不妊治療をどうするか悩んでいる間に、いわゆる結婚までの“順番”を飛び越えてこどもを授かったり、男性1人で不妊治療に行ったりする世代が、下から新しい価値観をもって突き上げてくる。
琴音も朋也も、(琴音は親の手前言いづらそうではあったが)自分たちのしていることをおかしいとか悪いとか思っていない雰囲気で堂々としており、それが嫌みなく気持ちよかった。「こういう人が現実にもいるんだ」という可能性に気づかされた。

このドラマは、いまの時代を生きる人たちを描こうとしている。
さまざまな価値観の人を描いたという点で『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系列)を思い出した。逃げ恥では、年上女性のゆりちゃん(石田ゆり子)が「呪い」という言葉を使って視聴者に気づきを与えてくれた。
本作で視聴者をハッとさせてくれるのは、琴音や朋也のような年下の若者たちなのかもしれない。

自分の幸せを考えたい。今夜第2話
深田恭子との対談で、松山ケンイチが〈ドラマの中で、コーポラティブハウスに住む人たちはそれぞれに悩みを抱えていますが、それぞれ違った形の幸せも抱えていると思うんです。〉と話していた。
妊活などのシビアな問題に向き合いながら、夫婦の幸せを見つけていく物語。彼らと自分を重ね合わせたときに、自分だったらどうするかよりも「自分が同じ状況だったらどんな結末が幸せか」を考えて見ていきたい。

第2話は、今夜1月25日(木)よる10時から放送予定。
1話ではキスをするときに何度も軽く唾を飲む北村匠海が可愛かったが、2話ではキスをねだるシーンがあるそうで楽しみです。

(むらたえりか)

・フジテレビオンデマンド
・TVer

脚本:中谷まゆみ
音楽:木村秀彬、堤博明
主題歌:Mr.Children「here comes my love」(TOY’S FACTORY)[7]
不妊治療監修:桜井明弘(医療法人産婦人科クリニックさくら 一般社団法人美人化計画)、石川勇介(株式会社ファミワン)
LGBT監修:森永貴彦( LGBT総合研究所)
コーポラティブハウス、建築事務所監修:牛田大介(株式会社タウン・クリエイション)
プロデューサー:中野利幸(CP)
演出:品田俊介、相沢秀幸、高野舞
制作:フジテレビ第一制作室
制作著作:フジテレビ

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