「シン・ゴジラ」の柘植伊佐夫が表現する伊那市とは?

Entame Plex

2018/1/24 01:57



長野県伊那市は24日、伊那市の魅力を地域内外へ発信するプロモーション動画イーナ・ムービーズの最新作「森のこえ」を公開した。

長野県南部に位置する伊那市は、周囲を南アルプスや中央アルプスの雄大な山々に抱かれ、市域の82パーセントを森林が占めている。人と森林が歩み寄り、豊かな暮らしを育む伊那市の取り組みを不思議な世界観を交えて本動画で表現。

本動画の総合プロデュース・監督は、映画「シン・ゴジラ」で扮装統括、NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」で人物デザイン、舞台「PLUTO」でキャラクタービジュアル・コスチュームデザイン・ヘアメイクデザインを務めた、伊那市芸術文化大使の柘植伊佐夫(伊那市出身)。「森のこえ」では、柘植が動画内に登場する「妖精」のキャラクターデザインを手がけるなど、彼が生み出す世界観がふんだんに盛り込まれている。



そして、最新作「森のこえ」で使用されている音楽は、伊那市出身で映画やテレビコマーシャルの楽曲を制作する天山(市芸術文化大使)が担当。柘植が作詞、天山が作曲したオリジナル曲を伊那市立長谷小学校6年生の児童が歌っている。子どもたちの故郷を思う気持ちが力強い歌声となって、より一層映像を引き立てている。



さらに動画には、「妖精」として市内在住の高校生らが登場するほか、子どもから大人まで多くの市民が撮影に参加。森林とともに生きる市民の暮らしをとおして、森林と人とのつながりを映し出している。

今回の公開を受けて、本動画の総合プロデュース・監督を手掛けた柘植のインタビューも到着!



――動画に出てくるキャラクターデザインのイメージは、どのように考案されたのですか?

「伊那市から『ソーシャル・フォレストリーをテーマにして欲しい』と依頼いただきまして、森と人との関わりについて思い描いていました。そのなかで、「エネルギーの循環性」「目に見えないものの力」と、人々の暮らしをつなげる存在として、『火』『水』『土』『木』の『妖精』を象徴として登場させたいと考えました」

――今回のキャラクターの見どころや考案する上で苦労されたエピソードなどがあれば教えてください。

「キャラクターデザイン自体はすぅっと湧きました。コンセプトや想像上の絵を具体的な姿にするには、さまざまなクリエーターのお力や、どのような人にその役を演じていただくかなどの現実的なやりとりがあります。そのような『ナマ』な要素を取り扱いながら、『ユメ』であるキャラクターたちの存在を、決して絵空事にならないでリアルな存在に仕立てることが醍醐味であり苦労でもあります。楽しみにご覧になっていただければ嬉しいです」

――伊那市での企画や撮影などで、思い出があれば教えてください。

「イーナ・ムービーズのプロジェクトを立ち上げてからすでに3年になりますので、ずいぶん市内をまわり多くの方とふれあっています。今回の『森のこえ』では、特に妖精のシーンをほとんど入笠牧場周辺で撮影させていただきました。伊那市のなかでも『手つかずの自然』『手つかずに近い自然』が残されている特別な地域です。自分にとってもとても好きな場所で、そこの管理人の三沢さんのお力を借りたり、さまざまなお話をお聞きしたことはとても楽しい思い出です」

――人物デザイン、ビューティーディレクターとして数々の有名作品に携わられていますが、現在の仕事を始めようと思われたきっかけを教えてください。

「ビューティーディレクターも人物デザインも、『うつくしいひとを生み出す』という使命において共通していると思います。わたしは、地元の美容室に勤めたことがキャリアのスタートで、そこから東京の美容室、そしてヘアメイクになり、それを統括するビューティーディレクターになりました。それがきっかけでヘアメイクにとどまらずに、作品に登場する『人物の全体像』を設計する役職である人物デザインを開発しました。これらの発想は、ユニークネスを大切にする伊那小学校での総合学習が基礎になっていると思います」

――自然保護の取り組みを実施している伊那市ですが、今後どのように関わっていきたいですか?

「2017年末に、伊那市50年の森林(もり)ビジョン応援プロジェクト「ミドリナ」をスタートさせました。これは“人と森をつなぐ”ために、さまざまな団体や個人を応援する活動です。環境・産業・教育・芸術文化の切り口で『森林の持続可能な活用と保全』を進めていきます。2018年4月ごろにはこれを推進する『伊那市ミドリナ委員会』も立ち上がります。世代を超えたプロジェクトですので一歩一歩確実に進めていければと思っています」

イーナ・ムービーズは、伊那市のシティプロモーション事業の一環として、2015年4月から制作をスタート。これまでに、四季折々の魅力を詰め込んだ「四季編」、「信州そば発祥の地 伊那」をPRする「そばの旅人」を制作、地域内外へ発信している。

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