真剣な議論経てオリパラのマスコット投票 全国の小学校で実施、2月末に締め切り

OVO

2018/1/24 11:37


 2020年東京オリンピック・パラリンピックのマスコットを投票で決める小 学校の公開授業が1月22日、千葉市立都小学校で開かれた。都小では投票を前 に、08年北京、12年ロンドン・オリンピックの水泳代表、伊藤華英さんと、 04年アテネ、08年北京、12年ロンドン・パラリンピックの射撃代表、田口 亜希さんが全校児童に紹介された。伊藤さんは、野球やサッカー、水泳をしてい る子どもたちに「スポーツを続けてくださいね」と呼びかけ、田口さんは「スポー ツでも勉強でも目標を持つことが大事です」と訴えた。

オリンピアン、パラリンピアンの話を聞いた後は、クラスに分かれて投票した。 授業では、単にどの案がいいかを投票するのではなく、それぞれの案にはどうい う思いが込められているかを担任の先生がまず説明した。公開された6年3組では、田口さんが「私は車いす生活になった時、失ったものを数えるな、残ったも のを最大限に生かせ、と言う言葉に出会って、パラスポーツに取り組んだ」とパ ラリンピックを目指すようになったきっかけを話し「マスコットは20年だけに 終わらず、その後の人生でずっと思い出に残る」と投票に参加する意義について 話した。  次に子どもたちはグループに分かれて、自分が推薦する案の理由を説明し、他 の案を推す人の言葉に耳を傾けた。そして議論を重ね、グループが推す案を決め た。次にグループごとに推薦案を発表した。1案に絞れないグループは、どの案 とどの案が残ったのか、その理由を説明。最後は担任の先生が多数を占めた案を 決定とするか子どもたちに問いかけ、3組はウ案に決まった。

クラスを代表して長谷部善士君は「グループで意見がまとまらず大変だった。 選挙は大人だけだが、マスコットは小学生が選べるので面白かった。議論ではい ろいろな意見があることが分かった」と感想を話した。東田彩音さんは「大事な ことなので、しっかり決めようと緊張した。ウ案に決まったのは納得できた。 (投票の権利がある)小学生でよかった」と笑顔で振り返った。

小学生に投票してもらうという方式は、いくつかの肯定的な要素を含んでいる。 社会の決定に参加するには、自分の意見を持ち、他人の意見に耳を傾けることの 両方が大事だということを学べる。自分が関わることでオリンピック・パラリン ピックが身近になり、理解が深まる。テーマが分かりやすく全員が真剣な討論を すること―などだ。

3年2組の授業に立ち会った伊藤さんは「いろいろな意見が出たことに驚いた。 日本中の小学生に参加してもらい、みんなのオリンピック・パラリンピックになっ てほしい」と話し、田口さんも「子どもたちは自分が関わることで、わくわく感 がうまれたのではないか」という。

マスコット投票は2月22日に締め切られるが、1月19日の時点で、全国約 2万1千の小学校のうち約3分の2に相当する1万4千校が参加登録し、約5千 校が既に投票を済ませている。国内の外国人学校20校、海外の日本人学校92 校も登録している。これからでも参加登録は可能で組織委員会に申し込む。決定 した案は2月28日に発表される。

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