家事が劇的にラクになる!身も心もスッキリする「家事を減らすコツ」7つ

ウレぴあ総研

2018/1/24 06:30

日々、育児や仕事に追われる中で、家事まで完璧にこなすのは無理。とはいえ、全くやらないわけにもいかず、家事とどのように向き合ったらいいのか、本当に悩ましい問題ですよね?

忙しくて「家事をしたいのにできない」ことが心の負担になったり、誰かに家事を頼んでも「自分のやり方と違う」という新たなストレスが生まれたり。また最悪の場合、家事に対する不満が募って、家族間の争いへと発展しかねません。

そこでご提案。もし今、家事に対してモヤモヤを感じているならば、少し視点を変えて、家事を減らすことを考えてみませんか?

今回は、翻訳家として多くの国の人々と親交をもち、『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす (光文社新書)』など家事や掃除術の著書も多い、佐光紀子(さこう のりこ)さんに“家事を減らすコツ”を伺いました。

ぜひ参考にして、家事も心も軽くしてくださいね。

■1. 「夫」にまかせてみる

まずは、「1個でも2個でも、完全に夫に何かをまかせてみては」と佐光さん。例えば、『牛乳係』や『マヨネーズ係』などの係を決め、「〇〇はパパの責任でお願いね」と丸々まかせてしまうのです。

佐光紀子さん(以下、佐光)「頼まれたら買いに行くというのは、『お手伝い』です。手伝ってくれても管理をこちらがしなければならないのでは、気持ちが休まらない。だから、そろそろなくなるなと思ったら買ってくる。そこから全部まかせるのです」

ゴミを出すのも、例えば月曜がペットボトルを出す日ならば、「よろしくね」とすべてまかせる。1~2回は出すのを忘れたとしても、分担をはっきり決めたら、もう口は出さない、手も出さないようにしましょう。

佐光「やり方にダメ出ししないのも大事です。

男性は社会の中で仕事をしているわけですし、育ってきた環境で学んできたものもあります。彼には彼のやり方があるでしょうから、やってもらうなら彼のやり方にまかせて、トライアンドエラーで学んでもらう。そして、学んでいる間は口を出しません。

掃除も、『夫にまかせると時間がかかって…』という声をよく聞きますが、それまでこちらが引き受けていたものを突然渡せば、当初は思うようにはいかないわけで…。

文句を言いたくなったら美容院へ行き、帰ってきてキレイになっていればそれでよし、と(笑)。

最初は少しぐちゃぐちゃするかもしれませんが、やっているうちにある程度、家事の能力は上がってきます。自分は片付けが苦手だなと思ったら、リビングだけは相手にやってもらうとか、靴だけは揃えてもらうとか。

『やってもらえると助かる』と言って、嫌だと思うものをさりげなく渡してまかせてしまう手もあります。物の言い方というか、ちょっと言葉の使い方だけ工夫して、働いてもらうのです」

■2. 「子ども」にまかせてみる

生活力をつけるためにも、子どもにも、何かをまかせてみましょう。子どもの場合は、「褒めれば家事をやってくれるようになる」と佐光さん。例えば炊飯にしても、やっているうちに上手になっていくといいます。

佐光「最初はおかゆみたいなものができたり、失敗もあります。でも、やり方を何回か教えたら、最初の数回は怒らず我慢。うまくいかないと、子どもは『何が悪かったんだろう』と考えて、学んでいくんです。即戦力とはいきませんが、長い目でみると、意外と使える子どもたちが育ってくると思います。

我が家では、(3人兄弟の)真ん中の子がごはんを炊くのが上手。真剣にとぐし、きちんと量るから、一番ごはん好きな子が一番おいしく炊けるんですね」

佐光さんのお宅では、夏休みの間だけ、「夕飯のごはんを炊く」「お風呂を洗う」「犬の散歩をする」の3つを、表を作って毎日子どもたちにやってもらっていたそう。

佐光「子どもも大きくなってくると、『今日はバイトで遅くなるから犬の散歩ができない』など、いろいろなことが出てきます。でも、その調整も3人にまかせました。すると、『じゃあ犬の散歩2回と〇〇をトレードしよう』などと、システムが彼らの中でできてくるのです」

ポイントは、やってもらったら大いに喜ぶこと。

佐光「文句を言いたくなるものは、自分でやったほうがいいと思いますが、これはハードル下げてもいいやと思うものは援軍を頼む。

いきなり全部をまかせるのではなく、洗濯物だったら取り込むだけとか、部分的にでもやってくれる人を見つけて上手に渡していく。そうすると、いざというときにはもうやり方がわかっているので、いつでもやってくれるようになっています」

■3. 「お弁当」や「朝食」を見直してみる

毎日のお弁当や朝食作り、大変ですよね? 日本では、「母親が家庭の仕事をきちんとすることが、学校での子どものパフォーマンスにつながる」という感覚が強いもの。

けれども、佐光さんの周りのアメリカ人などは、そこまで母親が抱え込んでいる感じはしないし、ボランティアで忙しかったりして、常に子どものことに気が向いているとは感じないそうです。

佐光「お弁当も、チーズやハム、ジャムなどのサンドイッチを2~3個、それにりんごとジュースがあるかないかといった感じ。生のにんじんを長いまま、細く切ったのがお弁当に入っていたりします。

基本的にはほとんど火を使うことなく料理を成り立たせていて、それのどこが悪い?普通じゃない?という感覚です。朝食もシリアルと牛乳だけ、熱を使うのはコーヒぐらい、というのが普通です」

日本では、「朝食を毎日食べる子どもは成績がいい」との調査結果などもあるように、朝ごはんの大切さがしきりに説かれます。しかし、世界の国々の一般家庭の朝食は、意外とあっさりめとのこと。

また、OECDの学力調査でトップになったシンガポールでは、屋台などでの外食が一般的になっています。

佐光「日本では、食事一つとっても、『外食は健康に悪い』『手作りが体にいい』と言われて、なかなか手が抜けない。

でも、一歩離れて海外の人たちをみてみると、普通に生活していける人を育てるぶんには、そんなにきっちりしなくてもいいのでは…という気がするのです」

■4. 「習慣」を見直してみる

当たり前になっている「習慣」も見直してみましょう。「これが正しい」という思い込みを疑ってみることも必要かもしれません。

佐光「例えば、大掃除。これは江戸時代、陰暦の12月13日に煤(すす)や埃を払う神道行事が始まりのようです。

昔はかまどで煮炊きをしていたので、たしかに家の中は煤だらけだったでしょう。でも今は、煤は出ないし、汚れのほとんどは油です。そして、油は冬には固まってしまう。だからなにも忙しい時期に大掃除する必要はないのです。

けれども『やっぱり新年を迎えるにあたって』…という話になる。身を清めて、新しい年神様を迎える…とのことですが、年に一度、お正月くらいにしか神社に行かないような家庭であれば、それほど関係ないような気がします」

■5.「ライフスタイル」を見直してみる

「ライフスタイル」の見直しにも、家事を減らすヒントがあります。日本では戦後、生活様式が一変、一気にアメリカナイズされた生活になりました。そこでの変化が、じつは家事に大きな影響を与えているといいます。

佐光「例えば食器も、和洋折衷で形も焼き方もいろいろです。アメリカ人の家に行くと、もちろん菜箸などはないし、お皿の形はだいたい決まっていて、コース料理のお皿が人数分、といった感じ。それを日本の3倍くらいのキッチンに収めている。

日本では、ラーメンのどんぶりあり、重箱もあり…もはやそういう生活を捨てられない。それを狭いキッチンの中に収めるとなれば、片付かないのも仕方がない部分があります」

また、多くの日本家庭の玄関に置かれる“玄関マット”は、アメリカでは基本的に玄関ドアの前に置いてあるそう。靴を履いたまま家に入って生活するため、外から帰ったら靴の裏をきれいにしたい。だから玄関前にマットを置いておかないと意味がないと言われ、「たしかに」と思ったそうです。

佐光「そうなると、日本の家の玄関にある、あのマットは一体何?と(笑)。しかもあの場所にあるから、角に埃がたまる。なくても困らないものって、結構多いと思います。

狭い空間のために特別に置く、“トイレのスリッパ”もそうですし、“トイレのマット”は、触るのも嫌という人も。本当に譲れないものをやめる必要はないと思いますが、“きれいなごみ”は家の中に意外とあるかもしれません。

■6.「心の負担」を見つめてみる

人によって、なんか嫌だな、面倒だなと感じる家事はきっとあるでしょう。そんな自分の心も見つめてみましょう。やると気持ちのいい「ふとん干し」も、じめじめした時期にふとんを干せないことが心の負担になるという人が多いそうです。

佐光「ふとんを干しておろして…というのも重労働ですし、干したら干したで〇時に取り込む、と気にしながらすべてをマネージしなければいけない。そういう見えない家事は多いですよね」

もしふとんを干す、ということを負担に感じるとしたら、例えば週末に2時間くらい干せばすむ羽毛ふとんに変えてみる。これはいらない・嫌だなと思うことをやめてみたり、変えてみる。1個1個の家事を見直すことも、家事を減らすコツのようです。

佐光「子どものおもちゃが片付かないと思ったら、段ボールに半分入れてみる。意外と、半分なくなっても気づかれなかったりします。いきなり捨てるのではなく、ちょっと減らしてみたりして、やめたいと思うことを静かにやめていくのです」

■7.「完璧」をやめてみる

今は、人生で最も大変と思われる、子育て中。そこで、「完璧」という言葉はいったん忘れてみましょう。

日本人の場合、男性が女性に頼り、女性もそれに答えなければと真面目に考えてしまう人が多いそうです。けれども、母親になったら何でもできるようになるわけではないし、誰もが全部の家事を上手くできるはずはない。できないことはできないと開き直ることも大事だそうです。

佐光「赤ちゃんは、特殊な場合は別として、基本的には育児をしたことがないお母さん・お父さんに育てられても生き残れるような状態で生まれてきます。だからまるで腫物に触るように完璧にしなくても、ある程度生き抜けるはずなのです」

母乳で育てるべき、指をしゃぶっていると歯並びが悪くなる…子育て中はとかく、外野からいろいろなことを言われがち。けれども、それに応えなくてもいい、という選択肢もあるといいます。

佐光「離乳食を食べてくれないと嘆いてしまいますが、赤ちゃんにも食欲がないときはあるし、食べたくなれば食べるでしょうと。いろいろなものを食べさせてみて、これはよく食べるなとか、実験感覚で一緒に楽しんだほうがいいのでは。

1年目は、お母さんも1年生なので、何もできなくて当たり前。頼めるようだったらどんどん人に家事を頼んだり、買い物も宅配でしのいだりして、休める時は休み、完璧にやろうとするより、楽しめる方向に向かったほうがいいと思います」

また、日本人女性はとかく、その場を収めるために謝ってしまうことが多いので、「ごめんねと謝るより、ありがとうといったほうが気持ちが明るくなりますよ」とも。

■まとめ

家事を減らすコツは、家族とのコミュニケーションを密にすることや、今までの生活のしかたを見つめ直す柔軟な視点をもつことにヒントがありそうです。

すべてを1人で抱え込まず、上手な駆け引きで家族を家事のループに巻き込み、「いつのまにか家事が楽になってた」「気づいたら家事が分業されてた」…そんな理想の体制を整えていきたいですね。

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