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AI、グローバル化…時代の変革期は「発想力」で生き抜け

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コンピューター技術の進展、AIの導入、グローバル化……社会の変革によって、今、私たちの生活と仕事は大きく変化しようとしています。新しい時代を楽しく生きていくには「ポジティブ発想力」を身につけることが大切です。自動的に思い浮かぶ発想の傾向に気づき、ポジティブな発想を習慣化させるヒントをお伝えします

時代の変革期を生き抜くために必要な「発想力」とは

「現在の子どもたちの65%は、大学卒業時には現在存在していない職業に就く」(キャシー・デビッドソン、2011年)
「今後10~20年で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い」(マイケル・オズボーン、2013年)

こうした予測がある通り、コンピューター技術の急速な進展やAIの本格導入、グローバル化によって人々の生活と働き方が、今、急速に変化しています。そうした中、私たちの発想にも大きな変革が求められているように思います。

では、変革期の今、私たちに求められる発想とはどのようなものでしょう。それは、ずばり「ポジティブ発想」です。

「現在の価値」が通じない未来に抱くイメージは?

ここで質問です。たとえば、次のような未来を想像した時、ワクワクする気持ちが高まりますか? それとも、不安な気持ちが高まりますか?

・なじんできたサービスが使えなくなり、毎年新たな操作を覚える必要のあるサービスが増えていく
・今、当たり前にある仕事がなくなり、今の自分には想像もつかないような仕事をすることを求められる
・築いてきた知識や学歴、キャリア、資格、地位の価値が下落し、それらに頼ることができなくなる
・少子高齢化により、健康である限りは働いて生計を維持することを求められる

これらの状況を想像したとき、不安感よりワクワク感の方が勝る人はポジティブ発想寄りの人、不安感の方が勝っている人はネガティブ発想寄りの人、と言えるかもしれません。

「偶然の出来事」から可能性を広げられる人になる方法

社会の変革期には、誰もが先を見通すことのできない不安に駆られるものです。人は不安にとらわれると、変革に飛び込むことに躊躇してしまいます。すると、現状維持と従来の慣習に固執してしまうため、時代の変革の波に乗れずに取り残される可能性が高くなってしまうのです。

一方、不安よりも好奇心が先立ち、未来の可能性とその時代を生きる自分に興味が湧いてくる人には、変革の波に乗って新しい未来に潜むチャンスをつかむ機会が広がります。

キャリア理論で有名な米国スタンフォード大学のJ.D.クランボルツ博士は、人のキャリアは慎重に立てた計画よりも、予期できない「偶然の出来事」(happenstance)に影響されると説明しました。

実際に、完璧なキャリアプランを立てたとしても、そのプラン通りに進まなかったということは多いのではないでしょうか? 何十年も同じ組織で働き続けてきたとしても、仕事や人生で生じる「偶然の出来事」(与えられた仕事、新しい仲間や取引先との出会い、不運な出来事など)によって、当初考えもしなかった方向に仕事の内容が変化し、キャリアは思いがけない方向にシフトしていくものです。時代の変革期には、この変化が急速かつ頻回に生じます。

先のわからない変革期を生きるための「ポジティブ発想力」

現在スタンダードとされている物事が数年先には廃れ、誰もが思いつかない物事が社会の中核を担う。そんな未来が今、現実のものになろうとしています。そんな時代には、J.D.クランボルツの言うように、偶然出会った出来事や人々からの情報を積極的に活用し、不運な出来事さえも「新しい偶然に出会うためのチャンス」と捉えるような、ポジティブ発想が必要です。

そもそも、ポジティブ発想は「才能」ではなく「習慣」です。したがって、意識して練習すれば、誰でもポジティブ発想を習慣化させることが可能なのです。その一つとしてお勧めしたいのが、失敗する寸前の「ニアミス」時に浮かぶ発想を、すぐにポジティブに転換させる練習です。

簡単にできる「ポジティブ発想」を習慣化させる練習法

ここで再び質問です。最近起こった、あと一歩で失敗しそうだった出来事、すんでのところで助かった出来事を思い出してください。その時、あなたの脳裏には、下のAとBのどちらの発想が浮かびましたか?

【A】
・なんでもっと注意してなかったんだろう!
・今まで気づかなかったなんて、自分はダメだなぁ
・どこに落とし穴があるかわからない、怖いなぁ……

【B】
・気づけて良かった。なんて運がいいんだろう!
・ここで助かったなんて、きっと天のお恵みだな!
・これは「気をつけろ」というサインだな。いい気づきをもらった

ポジティブ寄りの発想をしている人には、自然にBのような発想が浮かぶでしょう。失敗直前に気づけた幸運を実感し、良い気づきを得られたことに感謝しているものと思います。

一方、自動的にAのような発想が浮かび、不安や恐怖が高まってしまう人も多いと思います。しかし、だからと言って「自分はネガティブ」と決めつけることはありません。そうした人は、Aの発想の直後にBをプラスすれば、ポジティブ発想を習慣化させることができます。

「なんでもっと注意してなったんだろう! ……とはいえ、ここで気づけて良かった。運がいいな」「今まで気づかなかったなんて、自分はダメだなぁ。……しかし、これは『気をつけろ』というサインだな。いい気づきをもらった」

このように、自然に脳裏に浮かぶネガティブな発想を消すのではなく、そこにポジティブな発想をプラスすることによって、ポジティブ発想を練習することができます

繰り返しますが、時代の変革期に新しい時代の波に乗り、人生を楽しんで生きていくためには、ポジティブな発想を身につけることが必要です。

そのためにはニアミス時はもちろんのこと、ネガティブな発想にとらわれそうになった時には、こまめに上のような発想練習を続けていくことが大切です。すると、ポジティブ発想を習慣化させることができ、時代の変革期の波に乗るヒントをつかむことができるようになると思います。

(文:大美賀 直子)

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