横浜出身! 注目シンガーソングライター関取 花さんが、最新曲&ジモト横浜を語る!【後編】

Walkerplus

2018/1/23 11:00

■ 数々のバラエティ番組にも出演するシンガーソングライター関取 花さん。最新曲&横浜の思い出は?

魅きつける楽曲と歌声はもちろん、ライブ時のMCにも定評があり、「女さだまさし」などと称される、横浜出身のシンガーソングライター関取花(せきとり・はな)。2018年早々に発表するニューシングル「朝」が、アメリカで放送中のフジテレビ系ニュース情報番組「FCI News Catch!」のテーマ曲としてオンエア中だが、同曲をはじめ、ジモト横浜の話を聞いてきた!

【→前回の続き】

――関取さんって、野毛的な酎ハイのイメージもあるんですが。

関取 大学生のころ、みなとみらいにバイトで通っていて。野毛とかに行き始めたのはそのころかな。毎月棚卸しの時期は、閉店と同時にレジ締めを秒速で終えて、終電まで飲むみたいな(笑)。

――野毛はどんな店に?

関取 ホルモンの店にも行きますし、バイトが終わって21時とかだと終わっちゃってる店も多くて。「大鵬」っていうところがスゴくよかった。おばちゃんの気まぐれでサワーの濃さが変わるっていう(笑)。

――そんなイメージもあって、新曲の「朝」は驚いたんです。とても日の光を感じるステキな曲なんですけど、「朝」がテーマなのか!と。

関取 あはは。朝起きないので。この曲は、朝のニュース番組のオープニングの曲に書き下ろした曲なんです。だから、会社に出勤する前に「よし!行くぞ!」と思えるような前向きなイメージというお題があって。こういう機会がなかったら一生朝の曲なんて書いていなかったと思うので、ホントよかったなって思います。

――実際、そのテーマにはどう向かったんですか。

関取 完全に昼夜逆転のタイプなので、どう考えても、ぽくないですよね(笑)。こうして、音楽をやっていたりすると、ライブなんかでも入り時間が15時とかで、どうしても行動する時間が昼以降とか。だから、OLの友だちに「朝ってどう?」って聞いたりして。でも、飲みながら話すから、全然答えは出ない(笑)。それで、実際、朝起きてみようと思ったんです。朝日を浴びてみたり、散歩してみたり。普段あまりにも、朝の素晴らしさを何もわからないまま過ごしていたので、新鮮でした。朝日を浴びると何か頑張れる気がすると思えるんだなとか。そういう純粋な気持ちを歌にしました。

――朝日を浴びるってホントに大事みたいですね。

関取 実際、浴びながら歌詞を書いているので、前向きな歌になっていますよね。ただ、割りとほかの曲にも共通していると思うんですけど、無責任に前向きなことを言うのは嫌いで。なんで?その根拠は?って思っちゃうんですよね。だから、「やれそうだ」「飛べそうだ」っていう予感で終わらせて。朝の感じとかって、そのくらいの歌詞がハマるのかなって。根拠はないけど、今日も朝が来たっていうだけで救われるし、頑張れるみたいな気持ちが割りと素直に出たのかなと思います。

――2曲目には「めんどくさいのうた」が収録されていますが。

関取 あ、この曲、実家にいる時に作ったので横浜で生まれました。音楽を仕事にしていなかったころに、ただ趣味で作った、リアルな叫び。その気持ちだけで作った曲ですね。

――いつごろできた曲なんですか?

関取 ハタチくらいの時ですかね。当時は、人のよかれと思ってという優しさが嫌だったというか。それに対してめんどくさいっていう感じの曲なんですよね。今の年齢だと、もっと考えて「ありがたいんだけどね……」「言ってることはわかるけどね……」みたいなエクスキューズが付くから、思っていることは一緒だとしても、こういう表現にはならない。だから、今は書けない曲かもしれないですね。

――そういう曲を、今回、収録しようと思ったのは?

関取 大学生のころ音楽コンテストに出した曲なんです。賞金が出るコンテストにしか出してなかったんですけど、これも出るぞと。実際入賞して、コンテストのコンピレーションアルバムにも弾語りで収録されて、ライブでも弾語りで演奏していました。今、ツアーなどバンドセットで回るようになって、いいメンバーに恵まれているんですが、ああ、今ならバンドアレンジに変えても、空気感を崩さず、また違う感じで録れるんじゃないかなって。

――いいタイミングだったんですね。しかし賞金とは(笑)。当時から、音楽で食べるというプロ意識が。

関取 プロ意識ありますか? やったー。でも割り切れていないところもあるんですけどね。最近スランプだったりして。

――そこは3曲目に収録されている「なんとかなるんで」でいいのではないですか。

関取 そうですね(笑)。なんとかなる精神で。実は、この「なんとかなるんで」って、マネージャーの口癖なんです。私の中では、全部マネージャーの口調で再生されているんですが(笑)。ホント、スランプになった時とかに、これに救われるところがある。この曲、メロディは、ずっと同じ3コードしか使っていないけど、横ノリですごく気持ちがいい。だからお酒とか飲みながら、ふわーーっと流して聴けるといいなーって。それで、歌詞を考えた時に、ハマりそうな感じの経験を考えて……マネージャーに言われたことをただ書いていたっていう(笑)。

――あはは。最高ですね。

関取 基本、曲ができたら、まずマネージャーに送るんですけど、いつも指摘されたりして、「ああ、そうですよねー」ってやりとりがあるんです。でも、今回は、ワンチャンきたらおもしろいなって思っていて。実際、一発OKだったんですよ。ああ、自分の言ってることにはやっぱり責任を持つんだなって思いました(笑)。

――マネージャーさんは、自分のことと気付いていたんですか?

関取 それが、気付いてなくて(笑)。「これホントいい歌詞だと思うんで。丁度いい」って言うんですよ。それもおもしろくて。

――すごい3曲がそろいましたね。

関取 「朝」は、お題があって作って、プロデューサーさんにも立っていただいた、どちらかというと前向きな曲。音楽で食べていくって決めた時に、こういう楽曲ってすごく大切で、継続して書いていきたいです。それで、「めんどくさいのうた」は、自分の性格が思いっきり反映された曲なんです。でも、この曲は若いころに書いているので、今は、そこまでネガティブでもなくて、もうちょっと丸くなったというか、気の抜けたところもありますよっていうのが「なんとかなるんで」。この3曲で、今の自分らしいというか。ちょうどいいかなって……。

――いい一枚ですね。振れ幅があって、濃くて、おもしろい。

関取 最初は、この3曲を入れるってなった時、録ってる音の感じも全然違うし、1曲目で頑張れる気がすると言ってるのに、2曲目でめんどくさいとなって、3曲目でやっぱりなんとかなるって、この人情緒やばくないですか? ってマネージャーとも話したんですが、おもしろくなったと思います(笑)。

――ライブも控えていますけど、今年はどんな年に?

関取 そうですね。今、次のアルバム制作に入っているんですけど、いい意味で、ハードルが高くなっているという実感がすごくあって。というのは、前回のアルバム「君によく似た人がいる」(2017年2月発売)が自分でもすごくいいものができたから、それを越えなきゃっていうのもあったり、関わってくれる人たちも増えて、テレビに出演するお仕事、もちろん自分の心境も……いろんな変化があったんです。ゆえに、頭デッカチになったりして、いちいち暗闇のトンネルに入るんですけど、それこそ「なんとかなるんで」じゃないですけど、自分で見つけられなくても、示してくれる仲間がすごく増えた。だから、楽しくやっていけば、自然と景色は広がっていくんじゃないかなって。変に気負わずやっていけたらいいなって思います。

――「朝」は、そういう意味でもいい曲になりましたね。そういう心境だから、歌える歌というか。

関取 ああ。実は、「朝」って、曲を書いて録って、いい曲だなって思ったんですけど、そのあとズーンと沈むこともあって。「これ、私っぽい?」って、ふてくされた時期もあったんです。でも、ミュージックビデオの撮影もあって、やっぱり超いい曲だなって。自分でもまだよくわからないんですけど、今考えると、いろんな意味があるんだなって思うし、この曲がシングルでよかったなって思っています。

――それは、アルバムが楽しみになりました。

関取 ありがとうございます!(横浜ウォーカー・取材・文=古城久美子)

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