YouTubeが見たい…3歳児がついた「はじめてのウソ」 ゴローパパ #43

It Mama

2018/1/22 21:31

source:https://www.shutterstock.com/

僕には3歳5ヶ月になる息子がいる。

日々の成長に目を細める毎日だが、その成長はいいことばかりではない。悪さだって覚えていくわけで、それは通過儀礼のようなもの。

今回は息子がついた初めてのウソについてのお話です。

goro_prof

▼夕食後にYouTube


わが家では毎日、夕食後にYouTubeを見せている。以前から「見せろ、見せろ」とせがまれていたが、まだ2歳と幼すぎる彼には時期尚早と遠ざけていた。

しかし生まれたころからiPhoneがあるデジタル・ネイティブである彼から、それらを遠ざけ続けるのも無理がある。

だもんで、3歳をすぎた最近から、1日15分という縛りをつけた上で許可するようになった。で、ウチの場合は、そのYouTubeタイムは夕食後なのである。

関連記事:親子で作るルールが重要?「TV・動画」との上手な付き合い方

▼ウソと涙とYouTube

source:https://www.shutterstock.com/

先日の日曜、息子を初めて上野の博物館に連れて行ったときのこと。初めて見る恐竜の骨格や巨大動物のはく製に大興奮。そのため昼食を摂ったのが14時と、いつもよりだいぶリズムが狂ってしまった。

帰宅後、「これだと夕食も、後ろにずらす必要があるなあ」と夫婦で話していたときだった。

「おなか、すいたー」

時計を見るとまだ6時半。え!? マジで? さすが俺ら中年と違って、3歳児の胃は消化が早いんだなあ。そんなふうに感心した。

「お前マジで腹へったの?」

「おなか、すいたー」

念を押されたので、急きょ台所に立つ妻。僕らはまだ腹は減ってないが、息子が「食わせろ」というので3人で早い食卓を囲むことに。

「いただきまーす」

が、まったく箸をつけない息子。ご飯をひとくち、ふたくち食べだけで「ごちそうさまー」。

え、お前腹減ってんじゃなかったのかよ! そして何かを伺うように、俺をチラチラと見る。その瞬間、ハッと理解した。

実は息子が最初に「おなかすいたー」と言い出す1時間ほど前、「ゆーちゅーぶ、みせてー」としつこくせがんできたので、「夕メシ食ったあとにな」と一蹴していたのだ。

つまり彼は、YouTubeを見たいがあまりに「おなかすいた」と言ったのだ。

生まれて3年と4ヶ月、息子・グラ太の“はじめてのウソ”。

そのことに僕ら夫婦は少なからずショックを受けた。知恵つけたなーとも思うが、やはりシメるには今しかない。

「おい、グラ太」。

いつもより低いトーンで言ったため、「ぱぱにおこられる」と察知した息子は早くも泣き顔だ。無視して、続けた。

「なあ、おい。お前、おなかすいてもないのに、おなかすいたって言ったろ。YouTube見たいからって、ウソついたろ。ウソはなあ、一番いけないことなんだぞ」

いつものように怒鳴られもせず冷静に叱られることに恐怖を感じたのか、はたまた自分の小さなウソがそんなにも悪いことなのかと驚いているのか、きれいな液体が両目から湧きだし、ぽろぽろぽろと頬をつたう。

「ごめんなしゃい!」

「あのなあ、お前がおなかすいたと言うから、ママは一生懸命にご飯の用意をしたんだ。それを残すなんて、ママがかわいそうじゃないか。だから、ウソはつくな!」

「ごめんなしゃい!!」

すると涙を流しながら、一生懸命にご飯を食べ始めた。よほど反省したのだろう。

お腹はすいてないはずなのに、茶碗の白米を一心不乱に口にかきこんでいる。涙が出そうになった。3歳児なりに理解し、反省し、必死に償おうとしている。

「グラ太、ウソをついたのは悪いことだけど、ご飯をピカピカにしたのはえらいぞ」

反省の念と、誉められた照れとで複雑な感情は、涙でグチャグチャになった小さな顔の上で不思議な表情を描いていた。ママに抱っこされた息子は、何事かを妻に幾度もささやいている。

「ダメです。ダメです。……じゃあ自分ではっきりとパパに言いなさい」

僕を見た息子は勇気をふりしぼったかのように

「ゆーちゅーぶ、見ていい?」

結果、いつもより10分も多めに見せてあげました。

……結局、俺が一番コイツに甘いんだよなぁ。

【画像】
※ lOvE lOvE、 ANURAK PONGPATIMET / Shutterstock

あなたにおすすめ