「KING&Prince」デビューが、ジャニーズJr.とファンにもたらす大きな意味



1月17日、「KING&Prince」のCDデビューが発表された。メンバーは、「Mr.KING」の平野紫耀、永瀬廉、高橋海人、「Prince」岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹の6人。

ジャニーズ事務所で新しいグループがデビューするのは、ジャニーズWEST以来、4年ぶりである。

2日前の1月15日、ジャニーズジュニア情報局から「特別番組エキストラ」という番組協力の募集メールが配布された。「特別番組」という甘美な響きに、「デビューきたか?」とワクワクしたことのあるJr.ファンは多数いるだろう。

しかし、フタを開けてみると、ことごとく肩透かしが続いた数年間。

とはいえ、今回は「募集の翌日が締め切り、即日当落発表→翌日昼間の収録」と、あまりに急なスケジュール。加えて、集合時間も終了時間も平日昼間で、「学生不可」という、謎すぎる募集だった。そのため、ファンの間では「ババアしか行けない」という声もあった。あまりに不可思議な状況に「まさか」という思いはあったが……。

舞台の座長を務める人、踊れる人、「顔」担当の人がいて、歌声のバランスが良く、ビジュアルも近い、まとまった印象のMr.KING。個性がバラバラで、タレント性が高く、野心の強い努力家・Prince。両者はかつて何の戦いかよくわからないままに「Mr.KING VS. Prince」と「VS.」で組み合わされ、別々になってからはKINGが事務所の猛プッシュを受ける一方で、Princeはその下につけられるという格差を強いられてきた。

たとえPrinceの岩橋玄樹が、「Myojo」(集英社)の行う「ジャニーズJr.大賞」において「恋人にしたいJr.」部門を4連覇しても、その状況はなかなか変わらなかった。4連覇を「偉業」とする声もあるが、4連覇してもデビューできていなかった「異常」である。

そんな中、たまにJr.コンサートなどで「Mr.KING VS. Prince」として一緒に登場する機会があると、ファンは大いに沸いた。「いよいよデビューきたか?」などとワクワクしてるうちに、また離れ離れに……という繰り返しである。さすがにそれも何度か繰り返すうち、ファンの盛り上がりも一段落してしまった感もあったが、ここにきて「キンプリ」での雑誌の表紙や、『トキオカケル』(1月17日放送)出演などが告知され、再び一緒に出演する機会が増加。

だが、「まさか」→「やっぱり違った」を散々繰り返してきただけに、さすがに「まあ、(デビューは)ないだろう」と思っていたファンは多いはずだ。それどころか、「ジャニーさんの興味が、若いHiHi JETと東京B少年に移ったことで、キンプリが解放されたのかも」と思っていたファンも少なからずいたのではないだろうか。

クリエイティビティにおいて天才的なセンスを持つジャニー社長だが、皮肉にも近年は、Hey!Say!JUMPの例を見るように、「ジャニーさんの手を離れる→テレビ・お茶の間の人気者へ」という流れができてきている。Sexy Zoneが今、その流れに乗り、そしていつかはキンプリも……。

この発表に落胆している、キンプリファン以外のJr.ファンも、もちろんいる。だが、正直、人気トップのキンプリがデビューしないことには、その次、また次にも、チャンスが回ってくることは考えにくい。かつては冗談で言われていた「2020年まで誰もデビューしない説」も、冗談ではない状態が続いていたのだから。

それだけに、これは全てのJr.にとって、平野と永瀬がかつていた関西の「なにきん」メンバーやそのファンにとってだって、大きな風穴をあける出来事のはず。

このところずっと続いてきた閉塞感・停滞感にようやく「変化」が訪れた。

「KING&Prince」、おめでとうございます。
(田幸和歌子)

あなたにおすすめ