欅坂46平手友梨奈ひとりの負傷で武道館公演がキャンセルに! 平手一強体制に他メンバー「私がセンターになっても誰も喜ばない」

リテラ

2018/1/17 20:00


 昨年大晦日の『第68回NHK紅白歌合戦』では、内村光良とコラボしての「不協和音」の歌唱終了直後に平手友梨奈と鈴本美愉が過呼吸で倒れ込み(後の報道で志田愛佳も倒れていたことが明らかになる)、視聴者を心配させた欅坂46

あれからまだ半月足らずしか経っていないが、過密なスケジュールは相変わらずで、1月30日、31日、2月1日の3日間連続で日本武道館でのライブが予定されている。その武道館公演をめぐってまたもや驚くべき事態が起きた。

この3日連続武道館公演は、初日の1月30日は欅坂46のアンダーグループ的な位置づけのけやき坂46(通称:ひらがなけやき)の公演で、残り2日間を欅坂46(漢字欅)が担当する予定となっていた。

しかし、今月13日に平手友梨奈が上腕三頭筋損傷で全治1カ月との診断を受けたことが発表され、デビュー以来センターポジションを務める平手の不在が知らされる。

そして、これを受けて、あまり聞いたことがない対処がなされたのだ。なんと、漢字欅の公演はすべてキャンセルとなり、代わりに残り2日もひらがなけやきのライブとなることが発表されたのである。この告知がなされたのは、もうすでにチケットの申し込みが始まった後であり、その段階での出演者全員入れ替えには批判の声も上がっている。

こういった事態を受け、今月15日放送『ゆうがたパラダイス』(NHK-FM)に出演したキャプテンの菅井友香は「平手友梨奈の怪我もありまして、漢字欅の万全な状態でパフォーマンスが出来ないということで、武道館の3デイズ公演が漢字欅の出演はなくなってしまって。楽しみにしてくださっていた皆様には本当にこのタイミングの発表となってしまって申し訳ございませんでした」と説明している。

確かに、ロックバンドのライブだと、メンバーの不調により公演が急きょキャンセルになることはままあるが、この手のアイドルグループではほぼ聞かれない措置である。

これを受けてファンからは疑問の声が溢れた。

〈運営やメンバーが正式に、平手withだってことを認めたってことか〉
〈だから平手のための武道館だったんだって・・・それしか漢字が下がるなんてありえない〉
〈2年以上キャリアがあるのに「平手がいないとライブが成り立たないので企画を差し替えます」と言われる他のメンバーの心境たるや......〉

●「平手友梨奈一強体制」が欅坂46メンバーを追い込んでいく

他のメンバーが休んだときにこのような措置をとったことはない。たとえば、今泉佑唯が休業したときも通常通り活動を続けたし(今泉は昨年4月に体調不良のため活動を休止、同年8月に復帰しているが、12月になって再び休業して年末の歌番組などは欠席。現在は復帰している)、また、昨年7月22日、23日に富士急ハイランド・コニファーフォレストで行われた野外ワンマンライブには米谷奈々未が欠席しているが、これもまた通常通り公演は行われた。

こういった事情を勘案すると、ファンから上記のような勘繰りが出てくるのも致し方ないと言うほかないだろう。

欅坂46に関しては、かねてより「平手一強体制」が問題視されていた。あまりに平手のみに比重をかけ過ぎる状況が、平手にも、そして他のメンバーにも過重な負荷をかけているからだ。

それを端的に示すのが、やはり昨年末の日本レコード大賞と紅白歌合戦をめぐる騒動だろう。

先月30日に大賞が発表され、乃木坂46「インフルエンサー」が大賞を受賞した日本レコード大賞。欅坂46は同賞の優秀作品賞に「風に吹かれても」が選ばれているのだが、実は、本来であれば「不協和音」が選ばれる予定が、所属レコード会社であるソニーミュージックからの要望で急きょ「風に吹かれても」に変更されたという経緯がある。

この事実を明かした「週刊文春」(文藝春秋)2017年12月7日号によれば、ソニーミュージックがそういった要望を出してきた原因は、平手の体調にあると事務所関係者が「週刊文春」の取材に答えている。曲の世界観にのめり込むタイプの彼女は、〈ここで主張を曲げたら生きてる価値ない/欺きたいなら/僕を抹殺してから行け!〉というシビアな歌詞の「不協和音」を歌うとコンディションが急激に悪化するため、30日の生放送で歌わせられないと運営側が判断したからだという。

そのような要望を出したスタッフの脳裏には、もしもここで「不協和音」を歌わせれば、翌日の紅白にも影響が出かねないとの懸念もあっただろう。残念ながら、その懸念は当たっていたわけだ。

しかしそれにしても、楽曲ひとつで体調を崩すなんて、まるで憑依型の役者のような話で、にわかには信じられないが、実際、平手のインタビューを読めば、「週刊文春」の記事がデタラメなどではないことがわかる。

「ROCKIN'ON JAPAN」(ロッキング・オン)17年12月号に掲載されたインタビューで彼女は「不協和音」について、命を削る曲であるとし、このように語っている。

「"不協和音"は気持ちが入ったり、その世界に行かないとできないです。だから、できる時とできない時がだいたいわかるので、(ライブで)『今日はできないな』と思ったらできないし、やれるとしても自信はないです」

●今泉佑唯「平手がいなきゃ欅坂46は成り立たないって言われるのがすごく悔しい」

実際、平手は「不協和音」という楽曲が原因で心身を壊す経験をしている。

この夏、欅坂46は8月2日の神戸ワールド記念ホールを皮切りに1カ月で全国6カ所(11公演)をまわるアリーナツアー『真っ白なものは汚したくなる』を開催したが、平手はそのツアーで体調不良による途中退場を繰り返したのだ。

特に、同月16日に日本ガイシホールで行われた名古屋公演では、途中退場ではおさまらず完全休演になってしまっているが、その原因は、茨城県ひたちなか市で行われた『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』(欅坂46は12日に出演)だったと、前掲「ROCKIN'ON JAPAN」で語っている。

平手は「不協和音」をセットリストに組み込むことについて「できなかったら心が折れるから、そうなった時にどうなるか自分でもわからない」として不安を感じていたが、しかし、「ギリギリまでスタッフさんと相談」した末、「不協和音」を歌うことになったという。

だが、結局、「ROCK IN JAPAN」での「不協和音」は満足のいくものではなかった。その影響を平手は「ロック・イン・ジャパンでダメになっちゃって、次の名古屋公演かな、出られなかったです」と語っている。

平手がそのような苦しみにある一方、他のメンバーも心的負荷を受けている。その最たる例が、先に挙げた今泉だろう。彼女が活動休止にいたった原因について詳らかにはされていないが、しかしアイドル誌編集者はこう解説する。

「デビュー曲『サイレントマジョリティー』のフロントメンバーであり、他のメンバーに比べても人一倍センターポジションへの野心をもっていた人でした。しかし、活動を続けていくうちに、平手のセンター固定が揺らぐことはないのがどんどん明らかになっていきます。そこで、遂に心が折れてしまったのでしょう」

たとえセンターがある特定のメンバーに固定されていようとも、他のメンバーにも各々が能力を活かして輝ける場所があれば、それならそれでもかまわない。しかし、現状の欅坂46はそのような状況にはなく、むしろ、「マスゲームの駒のひとつ」のように扱われる環境が強化されつつある。

それによる苦悩は、今泉自身の発言からもある程度読みとれる。「BRODY」(白夜書房)18年2月号掲載のインタビューで彼女はこのように話しているからだ。

「今もセンターになりたい気持ちはあります。きっと私がセンターになっても誰も喜ばないだろうなって思ったりもします。でも、なりたいです」
「平手がいなきゃ欅坂46は成り立たないって言われるのが、すごく悔しいし悲しいんです。他にも個性的なメンバーがたくさんいるよって思いながらずっとパフォーマンスしてきたので」

●平手友梨奈は「この場からいなくなりたいです」とまで言っていた

そのような状況が、メンバーに負荷をかけるのは明らかだ。向上心があればなおさらである。前掲「BRODY」のなかで今泉は「今は欅坂46は笑わないとか、そういうイメージがあると思うけど、また違う欅坂46を作りたいなって気持ちがあります」と発言。また、小林由依も「私も今の欅坂46じゃない欅坂46の一面を知りたいっていう思いがあります」と語り、現状とは違うグループの姿への希望を語っているが、それが実現する可能性は、現状ではかなり低いと思わざるを得ない。

小林は今回の武道館公演振り替えを受け、ブログに〈開催することができなくなってしまったことがとても悔しいし悲しいです。出来ることならやりたかったけど私たちの力不足が招いた結果だとも思っています〉と綴り、また、キャプテンの菅井は〈このままではいつまでも平手ちゃんにばかり負担がかかってしまうし、グループとしても前に進めないのではないか。夢の武道館出られるみんなで力を合わせて責任感を持って今出来る全てでぶつかってみたい。折角頂けた大きなチャンス。でも、時間もない。。。スタッフさんの冷静な視点での意見を聞いて納得できました。今の私達は武道館に立つべきではなかったのかもしれません。そう受け入れなければ。。〉とまでブログに書いて悔しさをぶちまけていた。

現在のような状況が誰も幸せにしていないことは、総合プロデューサーの秋元康氏も認識しているはずだ。「QJ」vol.135(太田出版)のインタビューのなかで秋元氏は「平手はよく「この場からいなくなりたいです」と言うんですね。ピュアな子なので人間関係に疲れちゃう場合もあるんだろうし、あるいはセンターでい続ける重圧かもしれない」と語っている。

「この場からいなくなりたいです」とまで言われているのに、それでも負荷をかけ続けるのは果たしてどうなのか。これは、どう考えてもSOSのサインだろう。

今回の武道館公演はそのような状況を変えるチャンスにもなり得たはずなのだが......。
(編集部)

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